6年前の冬…北陸新幹線金沢開業に伴う廃止をよくげつに控えた新井発新潟行快速「くびき野3号」の車窓から米山~笠島~青海川付近の動画です。

 前回までのこのシリーズで述べましたが、新潟県妙高市の新井駅と県都・新潟市の新潟駅を結ぶ快速列車「くびき野」は普通列車に分類される快速とはいえ特急「北越」「いなほ」と共通運用の485系特急型電車を使用し、停車駅も直江津~新潟間で運転区間が重複する特急「北越」とほぼ同じ(長岡市の宮内駅だけが「北越」通過駅でした)という列車で、地味な列車名のわりにはハイグレートな快速列車でした。

 動画では駅でも何でもないところで一旦速度を落として徐行していますが、これは「日本海の風景を楽しんでもらおう」というサービスではなく、単にこのときは保線作業をしていたため現場を徐行していただけのことです。
 作業現場を通過すると再び速度を上げて国鉄型電車のMT54型主電動機の音を唸らせます。


 ほぼ同じような区間での初夏の動画は先日乗車した観光列車「ゆざわShu※Kura」からの撮影。
 夏が近づくとよく晴れた日本海の景色はとても美しくて、これを見たくて並行する国道8号線をドライブすることもたびたびあります。
 この観光列車の1号車の展望ペアシートは窓を向いて設置されているので、この区間が最大の「ウリ」となっています。


 6年前の冬の動画に戻って青海川駅通過シーンです。
 さすがに真冬の青海川や鯨波では好条件はあまり期待できないので車でやってきて列車の撮影をしたことはありませんが、走行する列車から眺める日本海はまさに冬の荒れた日本海のイメージ通り。
 信越国境では相当な積雪でしたが、海沿いはほとんど積雪はありませんでした。


 越乃Shu※Kuraは運転日によってゆざわShu※Kura柳都Shu※Kuraとして運転され、運転区間も異なりますが、いずれの列車も上越妙高駅を起点として運転され、ここを通ります。このあたりのダイヤも同じで、下り列車は約5分、上り列車は約20分の停車時間があり、一般の快速列車は見向きもせずに通過すゆのに対してこちらは乗客がホームに降りて列車の撮影や下りホームのすぐ脇まで打ち寄せる日本海を撮影できるよう長時間の停車サービスが行われています。
 季節と天候に恵まれれば復路の上り列車では日本海に沈む夕日が楽しめるかもしれません。




 今ではこの列車が停車する時間は夕日が沈むには少し早くなってしまっていますが…。次は秋が近づく頃ですかね…。