ったって別に165系で運用されていた急行「伊那」や「天竜」に無理に153系を押し込むと言う話ではありません。

 

急行アルプス・こまがね

 

前段で触れた「飯田線理論」、詰まり分母が大きな集団では、分子に少しくらい妙な個体が紛れ込んでいても気付かれないと言う理屈です。長大な飯田線に「伊那ゲートウエイ」とか「三河虎ノ門ヒルズ」のような駅名が一つや二つ紛れ込んでいても、専門家でなければ普通は気が付きません。

 

153系は直流急行用電車の大所帯で、その中にこんなのが混ざっていたらどうでしょうか?

 

急行「東海」サシ153込み

 

全室食堂車サシ153.車両の絵を描くよりも車内メニューやアラカルトを想像する方が楽しいものです。

 

沼津で停車中に漁港に上ったばかりのマグロや近海魚。続いて焼津で次のネタを上げます。車内で出されるアガリは勿論濃いめの静岡茶。食通は熱海辺りで通路で待って、沼津で上がりたてのネタをあれこれ想像しながら腹を鳴らしたりしています。そうした食通が屯している路なので「通路」と呼ぶようになったのはここだけの話です。