豊橋鉄道渥美線の車両基地がある高師駅側線の奥に保線用で使用されるホッパー貨車が置かれています。一見すると国鉄ホキ800に似ていますがひとまわり小さく、2軸貨車でもあり少しミステリアスな貨車です。この貨車の正体を知りたくなりましたプンプン

豊橋鉄道ホム103・ホム108・ホム109
高師駅側線
2021年5月8日

このホッパー車は1965年3月に名古屋鉄道が自社線保線用として日本車輌製造によって製造されたものでまずホム101ホム102の2輌が製造され、更に同年12月にホム103ホム104の2輌、1967年にはホム105・ホム106の2輌を増備しました。
その後同年に自社新川工場でもホム107ホム109の3輌が製造されました。犬山や矢作橋に常駐し、バラスト輸送に使用されました。

デキ402デキ401のプッシュプルで

組成されたホム100のバラスト列車

矢矧橋

1996年5月12日

名古屋鉄道ホキ84

矢作橋

2011年1月22日

ホム10015t積の2軸ホッパ車であり、大型化が必要となってJR東海よりホキ800型を7輌購入、名古屋鉄道ホキ80としてホム100のほか2軸無蓋貨車で行っていた保線用貨車の大型化・使用車両の統一による効率化を行なっている。写真のホキ9431963年国鉄浜松工場製造されたもので、2001年12月に名鉄入りしている。


この時、ホム100型7輌(ホム101 - ホム105・ホム108・ホム109)が廃車となり、残る2輌(ホム106・ホム107)
ト1型に代わって揖斐・谷汲線に転属となりました。

揖斐・谷汲線で使用された

ホム107・ホム106

黒野

2005年2月13日

しかしこの2輌も揖斐・谷汲線の廃止とともに2005年3月末を以って廃車となりました。


一方、2001年に廃車となった車両のうち、3輌(ホム103・ホム108・ホム109)豊橋鉄道に譲渡され、形式および車番はそのままで渥美線で使用されていました。

しかし2004年頃から休車状態となり、高師駅側線での留置が続いています。