電気式ディーゼル車の導入の背景 | 鉄道と仙南のイベントの事を語るブログ

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おばんでございます。いつも、ブログへ「いいね」をくださいまして誠にありがとうございます。今回は、JR東日本での電気式気動車導入の背景をブログで語っていきたいと思います。

 

さて、JR東日本では、2004年くらいから、電気モーターとエンジンを状況に応じて駆動させて走行する「ハイブリッド列車」が試験的に導入され、試験走行が実施されていました。その試験の結果、2007年には小海線にキハE200型、2010年には大湊線のリゾート列車「リゾートあすなろ」。五能線のリゾート列車「リゾートしらかみ」で、そして2015年には仙石東北ラインの列車でハイブリッドが実用化されている。

 

NEトレインの試験結果、実用化されたハイブリッド列車は、発電用エンジンとバッテリーを搭載している事からメンテナンスでコストがかさむという欠点があり、その欠点を改善する目的で、一昨年2019年に導入されたのが「電気式気動車」GV-E400系です。

 

電気式気動車も、ハイブリッドと同じ、エンジンとモーターを搭載しているところは共通点といえるところだが、実は、違いがあるわけだ。

ハイブリッド方式ですと、状況によってエンジンとモーターを併用したりして駆動している。車で例えれば、トヨタのプリウスというところ。一方で電気式となりますとエンジンで発電した電力でモーターを駆動させている分、バッテリーを省略する事ができ、いわゆる、考えではハイブリッドからバッテリーを省略した車両という事になる。車でいえば、日産ノートといった車が該当している。そういった点から、電気式の方が、ハイブリッドよりはコストが抑えられ、いわば簡易的なハイブリッドなんかともいえるわけだ。

 

電気式の導入の背景には、

 

①メンテナンスコストの削減

ハイブリッド方式の場合ですとバッテリーも搭載している分、メンテナンスにはコストがかかってしまう。そういった点から、電気式であればバッテリーも省略されている事からその分、メンテナンスも省略できる

②電車との部品共通

新型の電気式ですと、部品等、電車と共通化している点もあり、その分、メンテナンスも電車と同じくする事が出来、コストが削減できる

③人手不足を解消する事が出来る

将来的には少子高齢化社会となる事から、運転士不足という事も考えられ、電車の免許だけを所有している運転士(気動車の免許を所有していない乗務員)を気動車(内燃)の資格を取得させる事無く配置転換させる事が出来る。

 

その3つが考えられています。

 

電気式も、ハイブリッドも、「発電機を搭載した電車」、「モーターを搭載した気動車」となる事から、そういった点で、電車の免許だけ、気動車の免許だけのいずれかを所有している乗務員でも担当する事が出来る事から、その分、電車の免許だけの運転士に気動車の免許を取得する必要は無く、その分、配置転換も当然可能という利点もあるわけだ。

 

さらに、余談だが、

 

ハイブリッド方式だと、バッテリー→モーター→エンジンを併用→併用したエンジンから発電した電力をバッテリーに充電→ブレーキ時にはバッテリーへ充電

 

電気式となると、エンジン→発電→発電した電力を使用したモーターで駆動

 

その仕組みとなっているわけです。