こちらのまいどなニュースによりますと、「設備のスリム化」ということで、
いくつかの路線を
複線 → 単線化
電化 → 非電化
として、設備維持にかかるコストを削減していくのでは? ということです。
これは、これまで非電化路線では、車両は「電車と比べて性能があまりよくないディーゼルカー一択」だったのが、
ACCUMなどの蓄電池車両や、GV-E400などのディーゼル発電モーター駆動車両の技術革新が進み、電車とそん色ない性能、そして、運転士の免許も1種類でOKというメリットもあって、今後、新造される車両はこういうカタチの車両になり、完全に、"従来のディーゼルカー"を置き換えていくものと思われます。
こういったカタチの車両が多くなり、さらに性能が向上すれば、
そもそも、電化(送配電、架線、架線柱に関連する設備)の維持管理にかかるコストが無駄。
ということになってくると思います。
あくまでも個人的で感覚的な意見ですが、「ディーゼル発電モーター駆動車両」は、走りながらCO2を排出してしまいますが、電化を維持管理する際に発生するCO2のほうが多くなるのではないかと思います。
記事に書いていある通り、
複線 → 単線化
電化 → 非電化
を実施すれば、コスト削減になる、というのは、
今の社会では、 コスト削減 = CO2削減 になると思います。
・・・・・上記の個人的感想は以前にも記事にしております。
どこから、そういう路線が出てくるかですが、
単純に考えられるのは、本線系ではなく、支線系からで、貨物が通っていない路線からでしょう。
貨物用の機関車の性能は、やはり今の電気機関車のほうが優れていますが、性能をカバーするには、プッシュプルで運行する方法もあろうかと思います。
こうなると、「電化路線」は、新幹線と大都市部だけ。
比較的長距離を走る特急列車の車両は、JR東海のHC85に準ずる車両になっていくのではないかと思います。停車駅が少ない(=ストップアンドゴーが少ない)ので、「電車」と比べて性能差も出にくいので。
CO2排出は厳しく制限されていくと思いますが、今のところ、「直接的に排出している部分」(クルマやディーゼルカーなど)に目が行きがちですが、人と機械が動けばかならずCO2排出になるので、繰り返しになりますが、電化路線の電化設備の維持管理にかかるCO2排出は、「ディーゼル発電車両」と比較して多くなるのではないかと思います。