去る5月21日にJR西日本は、北陸本線米原~木ノ本駅間で運行しているSL「北びわこ」号の運行を終了すると発表しました

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210521_00_slkitabiwako.pdf

 

理由としては、SLの煤煙を取り除きつつ車内の換気を行うことが困難であることと、保守部品の入手が困難になったことが挙げられています

「北びわこ」号に使用されている12系客車は、国鉄時代に製造されてから40年以上が経過していることから、どちらかというと後者が直接の原因になっていると考えて間違いはなさそうです

 

以前は、片道2本体制で運行されていましたが、2018年からは片道1本のみの運行となりながらも、関西では唯一のSLとして人気を博していただけに、今回の決定は残念ですね

一方、同じ日にJR東日本からは釜石線のSL「銀河」号の運行を8月21日から再開すると発表しており、コロナ禍におけるSLに対する方針にJR西日本とJR東日本でハッキリと明暗が分かれた形となりました

 

12系客車での運行が難しいのなら、それほど運転日も多くないので、山口の方から35系4000番台をレンタルしてきてもいいような気もしますが、コロナ禍で経営にダメージを被っている状態ではそんな余裕もないのかもしれません

 

最後になりましたが、撮り鉄にとっては名物となっていたSL「北びわこ」号用12系客車の送り込み、返却回送シーンのカットを何枚がご紹介したいと思います

 

 

 

滋賀県にいた頃は、これが走るたびに石山駅周辺に通い詰めていたような気がしますね

223系や貨物列車ばかりが走るなか、EF65が牽引する12系客車は国鉄時代の急行列車、あるいは客車ドン行を彷彿とさせてくれる存在でした

 

 

 

 

石山駅では時間調整も兼ねて十数分停車するダイヤが組まれていたため、じっくり撮影することができました

運がいいと上を走る石坂線の電車と並ぶこともあったと思います

 

 

少し油断した瞬間に元・北斗星用のEF510が牽引する貨物列車がやって来ました

慌ててシャッターを切ったのですが、EF65と並んだ姿にはならず、いまでもかなり後悔が残っています