帝都高速度交通営団 地下鉄線各駅→明大前 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和28年1月に帝都高速度交通営団線の京橋駅で発行されました、「地下鉄線各駅→明大前」の乗車券です。

 

 

JPR赤地紋券となります。

 

渋谷接続の京王帝都電鉄線への連絡乗車券で、経由表記は接続駅の渋谷では無く、京王帝都電鉄線の隣駅の「神泉経由」と表記されています。

 

当時の東京の地下鉄線は浅草~渋谷間のみで、地下鉄線運賃は全線均一であったため発駅の表記は「地下鉄線各駅」となっており、この乗車券が発行された当時はまだ路線の名称は無く、開業直前の「丸ノ内線」の路線名の決定と同時に、浅草~渋谷間が「銀座線」の路線名となりましたのは、昭和28年12月1日の事となります。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

表裏面ともに「帝都高速度交通営団」の記載は無く、ちょっと風雅な?フォントの[京橋驛]のゴム印が押印されておりますが、これは発行箇所を表わすために押印されているものと推察され、全線均一運賃であった当時は、神宮前(後の表参道)~浅草間の各駅で同じ券を設備し、ゴム印の押印で発行箇所を区別していたものと思われます。