第1420回('21) 紀勢本線の未訪問駅を少しずつ降り鉄、JR東海エリアにも遠征 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2021年3月27日~28日、新型コロナウイルスの影響が比較的落ち着いていたため、『青春18きっぷ』を利用して、1泊2日の日程で紀伊半島へ。紀勢本線の未訪問駅を乗り鉄・降り鉄しました。
アクシデントや悪天候にも見舞われ、不完全燃焼ではありましたが…。
 
今回は初日後半の内容です。
『青春18きっぷ』を紛失しましたが、仕方ないので降り鉄を継続しました。でも諦めきれなくて、イチかバチかで紛失したと思われる紀伊田原駅へリベンジ訪問し、見事発見しました!
その後は当初予定していたJR東海エリアの二木島駅まで遠征して、新宮に戻って宿泊しました。
  
今回の日程 2021年3月27日  (土)   【後半】
 
新宮1256(きのくに線)1313那智1335(徒歩)1350紀伊天満1405(徒歩)1425紀伊勝浦1450(きのくに線)1509紀伊田原1527(上り普通)1612新宮1613(紀勢本線)1707二木島1741(下り普通)1900新宮
 
【宿泊】
 
『青春18きっぷ』を紛失したため、新宮駅では『ICOCA』で入場して12時56分発の普通・紀伊田辺行きに乗車しました。車両は2週間前の3月13日ダイヤ改正(?)で105系を置き換えた227系1000番台2連で、乗り込んだ後部車両は高校生や旅行者が多くほぼ満席で、私はドア脇に陣取りました。道中は車窓風景を眺めましたが、『青春18きっぷ』を紛失した事で頭がいっぱいになり、風景に集中できません…。しかし考えていてもどうしようもないので、切り替えて乗り鉄・降り鉄を続けていく事にしました。そして私は13時13分に到着した那智駅で下車しました。下車時、運賃箱に付いているカードリーダーに『ICOCA』をタッチしました。那智駅は熊野那智大社を模した立派な社殿風の駅舎を有していますが、無人駅で、かつては一部の特急が停車していたものの今では普通列車のみが停車する駅になってしまいました。それでも当駅で下車して駅前に発着する熊野那智大社や那智の滝方面行き路線バスに乗り換える観光客が見受けられ、観光地の玄関口としての機能は完全に失われていません。
 
 

 

 
那智駅前を散策後、次の列車まで時間があるので、1駅南の紀伊天満駅まで徒歩移動する事にしました。まず那智駅前の地下道を通って海岸に出て、海沿いを南下しました。駅前一帯は那智湾で、波は穏やかでした。
 
 

 
そして海沿いを離れて内陸へ歩を進めると、那智駅からわずか15分ほどで紀伊天満駅に着きました。ホーム1面1線の無人駅で、カプセル型簡易駅舎を有していました。駅前は住宅地で、駅舎の正面には小さな神社があります。
 
 

 

 
当初は紀伊天満駅から電車に乗る予定でしたが、まだ1時間近く余裕があります。今回は『青春18きっぷ』の紛失により降り鉄できなかった駅が1駅あり、マイナス分を取り戻すために、もう1駅先の紀伊勝浦駅まで歩く事にしました。住宅街の中を南へ歩いて約20分、意外にあっさりと紀伊勝浦駅に到着しました。結局2駅分を徒歩移動した事になりますが、距離が近かった事もありさほど疲れず、大して汗も出ませんでした。
 
 

  
紀伊勝浦駅前は市街地ですが、コロナ禍により観光客の姿は見られず人影はまばらでした。駅前散策後は改札口で『ICOCA』をタッチして入場し、ホームを観察してからベンチに座って休憩をして、列車の到着を待ちました。しばらくすると新宮方から14時50分発の普通・串本行きが入線しました。227系2連で、後部車両に乗り込みました。串本止まりとあって観光客は少なく、地元客を中心に半分ほどの席が埋まっていました。私は空席に座り、道中は車窓風景を眺めました。そして今度は15時09分に到着した紀伊田原駅で下車しました。
 
 

 
紀伊田原駅は先程、白浜駅から新宮駅まで普通列車に乗車した際に、長時間停車したので『青春18きっぷ』を提示して下車したのですが、その後に『18きっぷ』を紛失しており、どうもこの駅できっぷを紛失した可能性が高いので、きっぷを探しにリベンジ訪問しました。普通は探しに行っても見つからないものなのですが、1日平均乗車人員が14人しかいないとWikipediaに書かれていたので、落としていたとしても拾われる可能性が低いだろうと判断してのリベンジ訪問でした。
下車後は駅前から順に探していきましたが、駅前では清掃作業が行われていたのでちょっと不安になりました…。駅前では見つからず、次は駅舎内を探しましたが、それでも見つかりませんでした。次は駅舎に面した単式ホームを探したものの見つからず、跨線橋も探しながら渡り(見つからず)、最後の砦である島式ホームへ。少しずつ前へ進みながら探すと……なんとホームに落ちていました!!! 跨線橋から遠い位置にありました。実際はほぼ諦めていたのですが、奇跡的に回収できました! まぁ行程が多少変更となりましたが、これ以降は予定通り行けるようになりました。
 
紀伊田原駅からは15時27分発の普通・新宮行きに乗車しました。227系2連で、乗り込んだ後部車両は半分ほど空席がありました。着席して、道中は車窓風景を眺めました。今度は景色に集中できましたw 途中の駅では紀伊勝浦駅と、商業施設や高校が近くにある紀伊佐野駅での乗降が多かったです。そして45分の乗車で普通列車は終点の新宮駅に到着しました(16:12着)。
 
 

 
新宮駅からはもう少し先の駅も降り鉄します。1分の接続で普通・多気行きに乗り継ぎました。同じホームでの乗換だったので乗り遅れずに済みました。多気行きは気動車で、キハ25形2連です。227系と同じくオールロングシートで、乗り込んだ後部車両は空いていました。私は着席して、今度も道中は車窓風景を楽しみました。新宮駅を発車後はすぐに熊野川を渡って三重県に入り、鵜殿駅から先は平坦な地域を快調に飛ばします。途中の駅での乗降は少なかったです。主要駅である熊野市駅でも乗降は少なかったのですが、私はこの列車にまだ乗り続けました。熊野市駅から先はリアス式海岸の山間部に入り長大トンネルが連続します。そして私は新宮側から見て熊野市内最後の駅である二木島駅(にぎしまえき)で下車しました(17:07着)。下車時には『青春18きっぷ』を提示しましたが、もし紀伊田原駅できっぷが見つからなければ二木島遠征を断念していたところでした…。二木島駅は海と山に挟まれた、まさにリアス式海岸の漁村にある1面1線の小さな駅で、築堤上にホームと駅舎があります。当然、無人駅です。下車後は駅前を散策しましたが、すぐ東側には漁港がありました。散策していると、ひっきりなしに地元ではなく遠方からの車が漁港に出入りしていました。釣り客なのか海産物を購入しに来たのか、理由は分かりませんが…。
 
 

 

 

 
駅前散策を終え、二木島駅に戻りました。17時半を過ぎ、西側が山地である事から、結構暗くなってきました。少し待っていると、17時41分発の普通・新宮行き(キハ25形2連)が到着しました。もうこの日は降り鉄を終了して、宿泊地である新宮へ戻るのみです。私は先頭車両後部扉から乗り込み、ガラガラの後部車両へ。着席してはじめのうちは車窓風景を眺めていましたが、次の新鹿駅で数分間停車した際に相当暗くなり、スマホを操作していました。新鹿駅は前年に訪問済みなので今回はパスです。新鹿駅発車後もスマホをいじっていましたが、紀勢本線はトンネル内で通信ができませんでした。乗降が少なかった熊野市駅でも長時間停車しましたが、やはり前年に訪問したので、車両を撮影してすぐに車内に戻りました。また、熊野市駅で完全に真っ暗になりました。
熊野市駅から先はトンネルが少なく、スマホを操作しっぱなしでした。列車は暗闇の中を淡々と走り、途中駅での乗降も少なかったです。そして鵜殿駅を過ぎて熊野川を渡ると和歌山県に入り、定刻の19時ちょうどに終点の新宮駅に到着しました。到着前には『青春18きっぷ』を落としていない事を確認しましたw
 
 

 
新宮駅下車後は改札を出ましたが、既に大阪方面の特急『くろしお』は最終列車が発車した後で、コンコースは人がほとんどおらず、ひっそりとしていました。駅前もがらんどう状態で、コロナ禍ではありますが寂しい光景でした。私は駅前の「ローソン」へと移動し、翌日の朝食の買い出しをするとともに、イートインコーナーでカップラーメンを食べて、夕食としました。地方都市は駅前が寂れていて食事に苦労しますが、新宮は駅前にコンビニがあるだけでもマシです。
 
 

 
食事後は駅近くのホテルにチェックインして、すぐに入浴を済ませました。その後はテレビを観ながらくつろいで、22時頃に就寝しました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)