伊豆稲取駅発行 伊豆16号 急行券 指定席券 小児専用券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和56年2月に伊豆急行線伊豆稲取駅で発行されました、「伊豆16号」の「伊豆稲取→横浜」の急行券 指定席券で、小児専用券となります。

 

 

国鉄東京印刷調製の券となります。

 

国鉄の指定席券の小児専用の常備券は設備例が少なく、この券のように列車名、乗車駅、下車駅、発車時刻が印刷された小児専用券は、さらに少なかったものと思われますが、伊豆急行線では小児の発売需要も少なくなかったのか、比較的設備例が見受けられます。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

「急行券は国鉄線100kmまで」の記載があります。

 

伊豆急行線では社線内の普通急行料金は設定が無く、急行料金を収受しなかったため、この券の普通急行料金は伊東からの国鉄線区間のみとなり、国鉄が調製した券を伊豆急行線の窓口で発売しておりました。

 

この券が発行された約1ヶ月後の昭和56年3月に、先日に特急「踊り子号」から引退した185系電車が登場し、急行「伊豆号」は153系電車から置き換えられますが、これは暫定的な措置で長くは続かず、7ヶ月後の昭和56年10月に急行「伊豆号」は特急「踊り子号」に格上げされて消滅しています。