番外 西鉄GPで運行されている(いた)久大線・日田彦山線代行車両&日田彦山線新たな追加停留所紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


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 平成29年7月に発生しました「平成29年九州北部豪雨」では、JR久大線・日田彦山線におきまして大きな被害を受けておりまして、この被害状況に関しましてはこれまでも当ブログにおきましてご紹介しておりました。

 

 この「九州北部豪雨」では、福岡県朝倉市や東峰村を中心に大きな被害を受けておりましたが、それとともに大分県日田市でも被害を受けておりまして、上の画像の久大線の日田~光岡間の1駅間にあります「花月川橋梁」はわずか1駅間で時間も3分ほどで行く事ができているこの区間でもありましたので、1つの橋の流出でここまで大きな影響が出てしまった事が残念に思ったほどでした。
 
 けれども、翌平成30年に上の画像2にもありますように新たな「花月川橋梁」が設けられておりまして、これによりまして久大線は全線開通へと至っておりました。ただ、令和2年には別の所でやはり豪雨災害で橋梁が流出する被害も見られておりますので(その後令和3年3月に全線再開しています)、それだけ自然の力には頭を悩ませる所ではないかとも思う所ではあります。

 

 尚、久大線はご紹介しておりますように復旧へと至っておりますが、日田彦山線は残念ながら復旧へと至らず「BRT」化される事になっております。実際に、日田彦山線に関しましては63箇所が被害を受けたそうでありまして、利用者が元々多くはなく、赤字路線であった事を思いますとこの転換は仕方ないのかなとも思う所ではあります・・・。
 
 (以下画像平成30年撮影、その下の画像、令和3年4月撮影)


 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、これら運休によりまして運行されております(した)、西鉄グループの代行バス使用車両に関しまして皆様にご紹介してまいりますが、まずご紹介しますのが、平成29年「九州北部豪雨」時に久大線日田~光岡間で運行されておりました代行バス車両であります。
 
 この時は、地元の事業者でもあります日田バスに貸し出されておりまして、画像の1606及び1601(いすゞKL-LV280N1)の2台がわずか1区間の寸断されている区間を支えておりました。
 
 (1606)
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 この2台は、いずれも新製導入は赤間営業所で福岡~旧3号線~赤間間の路線バスとして使用されておりましたが、1601はその後西鉄旧宮地岳線の廃止代行バスとして西鉄バス宗像所有に一時変わりまして運行されていた事もありましたし、「スマートループ塗装」に変わっておりました。

 

 また、1606は新宮営業所を経まして吉井営業所(西鉄バス久留米吉井支社)に転属しまして、久留米~吉井間の路線バスとしても画像のように運行されておりました(画像は平成24年撮影)。
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 けれども、これら車は平成29年に教習所(研修センター)に移りまして、乗務員教習用として使用されておりましたが、この豪雨によりまして代行バスを運行する事になりまして、ご紹介しました2台が日田バスに貸し出された上代行バスとして使用されておりました。


 

 これら車は、行先はLED行先となっておりまして、実際に画像のように使用されておりました。画像の表示は、撮影時は残念ながらうまく収めにくい形となっていた事に関しましてはご了承いただきたいと思いますが、それでも稼働しているだけでもまだまだ必要な存在であった事を伺わせておりました。

 

 (前面(光岡→日田間時))
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 (側面)
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 (リア)
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 さて、画像は日田駅から光岡駅へと向かいます1606の姿であります。日田駅の場合は、久留米方面の乗車券類は乗車前に自動券売機などで購入する必要がありますので、利用者は購入されましてから代行バスに乗車する姿が見られておりました。
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 この時は、この後光岡駅から久留米方面に乗り換えられる方を中心に10数名の方が利用されておりました。やはり、画像の「赤バス塗装」の姿も日田バスでは見られる塗装でもありますので、大型車である以外は特に違和感はないのではないかとも思宇都頃でしょうか。
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 さらに、光岡駅から日田駅へと向かう際の姿です。この時収めておりましたのも1606でありましたが、光岡駅では接続列車がやって来る前から学生さんの姿が多く見られておりまして、前ドア・中ドアそれぞれから乗車される姿が見られておりました。

 

 (列車が来る前に既に多く見られていました)

 

 

 そして、接続します久留米駅からの列車がやってまいりました。光岡駅ではこの後折り返す事もありまして2番ホームに停車しておりましたが、到着後その下の画像にもありますように乗客がバスへと向かって行く姿が見られておりました。それにしても、この流れは駅舎の中に入らずに直接バスへと向かう方向でありまして、一刻も早くバスに乗り換えようとする姿が伺わせておりました。

 

 (駅舎へ入らずそのままバスへと移動します)

 

 その結果、車内はドア際まで乗客がいらっしゃるなど、混雑した状態でその下の画像にもありますように光岡駅を発車するに至っておりました。この姿を見ますと、大型バスでないと賄う事ができない事も伺う所でもありましたでしょうか。

 
 
 一方、現在も日田~大行司間で運行されております、日田彦山線の西鉄グループが担当します代行バスは画像の西鉄バス久留米の車(2260・PA-LR234J1改)によりまして運行されております。
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 この車は、代行バスを担当します吉井支社に所属しておりまして、吉井支社に転属するまでは博多営業所に所属しておりまして「100円循環バス」の専用車として使用されていた車でもあります。尚、「100円循環バス」を担当していた事もありましてラッピングも複数回施されてもいましたが、転属に際しましてラッピングもはがされまして、代行バス運行に伴いまして貸切登録に変更されております。

 
 この日田~筑前岩屋間の区間便は、下り5本・上り4本で運行されておりまして、全区間運行されております2往復を加えますと下り7本・上り6本(うち筑前岩屋駅通過便、宝珠山・大行司停車便は下り9本・上り8本)で運行されておりまして、その下の画像の時刻表を見ますとお分かりいただけるのではないかとも思いますし、ダイヤからも通勤・通学に合わせたダイヤとなっている事もお分かりいただけます。尚、この区間便は西鉄バス久留米に加えまして、全区間運行も担当しております藤山観光バスが担当しております。

 

 (時刻表、日田→添田)~詳しくご覧になりたい方は画像をクリックしてご覧ください

 

 (同、添田→日田)~同

 

 

 所で、3月改正におきまして代行バスは宝珠山~夜明間で新たに9箇所バス停が設けられておりまして、この新たな所に停車する便は全区間運行します下り3本・上り2本で停車を行っております。これは日田彦山線の線路を使用しない宝珠山~夜明間で設けられている所からも、今後の「BRT」化後も継続して設けられる事になるのではないかと思われますので、沿線の利便性に合わせた形になるようでもあります。

 

 (路線図)

 

 このうちの新たに設けられました吉竹停留所です。ここは宝珠山駅から約500メートルしか離れていない所ではありますが、こう言った所にも新たにバス停が設けられております。ただ、上の画像の時刻表をご覧いただくとわかりますが、停車する時間帯からも沿線の利用者に合わせたものではあるものの、日中時間帯の停車のみであるのは残念な所でしょうか。

 

 

 尚、この新たなバス停に停車する便は全区間運行する便(藤山観光バス、大分230う22-87、形式不明)のみで見られております。したがって、ご紹介しております西鉄バス久留米も運行します日田~筑前岩屋間の区間便ではこの9箇所の新たなバス停には停車しませんので注意が必要であります。


 
 今回は、西鉄グループが運行しております(した)代行バス使用車両、そして現在も代行バスが運行されております日田彦山線の区間に追加されました9箇所のバス停に関しましてご紹介しましたが、本当に、鉄道が寸断されているという事は、その代わりの足となりますのはその鉄道以外の交通機関という事にもなります。という事でこれら区間には代替交通機関としてバスが重要な機関として存在している訳でもありますので、必要性は大きいのではないかとは思います。けれども、日田彦山線に関しましては残念ながら「BRT」化が決まっておりまして、よりバスの存在は多くくなるようではありますので、今後それまでのつなぎとしてしっかり運んでいただきたいと思います。