皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

今日は他のキハ58系加工をされている方に触発され、久しぶりに模型弄りをしてみました。今日は、今まで思っていた加工メニューが上手くいくかどうかという試行編になります。ちなみに先ほど投稿しましたが金沢局の傘タイフォンはなかなか再現できないですが…。

 

今回は、Tomixさんのキハ58系ではデフォルメされている元空気溜めと、4VK取付車に付いている励磁器箱の再現です。

 

 

まずは元空気ダメです。

 

↑キハ56・57・58等2エンジン車はここに元空気ダメがあるのですが、模型では再現されていません。恐らく1エンジン車とパーツが共用であるからでしょうか。

 

↑キハ58 734 この丸で囲った中が元空気溜めです。この車は晩年のJR東海車で台車や連結器周りもグレーで見やすいですが、通常の台車黒色の車はこの部分は黒色であまり目立ちません。

 

↑キハ58 23 台車グレーではない通常の車は黒色なのであまり目立ちませんね。

 

目立ちませんがKATOでは再現されていますし、Tomix製でもこれを再現してみます。

 

 

↑KATOさんの2エンジン車はこの元空気溜めの表現があります。しかしこの時代設定では乗務員ドアステップ含めて黒色のハズなのでちょっと違和感がありますし、ステップが太すぎて微妙という難点がありますが…。

 

では、Tomix製キハ58に元空気溜めを付けることにトライしてみましょう。

 

↑グリーンマックスから旧型客車の床下が分売されており、この中の矢印で示したエアタンクを使用します。

 

 

↑このエアタンクを使用します。

 

今回のこのタンクはスノープロウの取付脚等に干渉するため、裏側に当たる部分を削ります。

 

 

↑このように後部側の裏側を削ります。

 

↑削り具合を確認するために一度あてがってみます。良さそうです。

 

↑取り付ける相手がTNの軟質プラスチックの部分なので瞬接は付かないと思い、ゴム系接着剤を使用しました。しかしこうやって見るとほとんど目立たないですね…。でも上で示したキハ58 23の写真を見ても空気溜めやドアステップは殆ど目立ちませんので、これくらいで良しとします。

 

 

では次に、4VK取付車に付いている励磁器箱の再現をトライしてみます。

 

↑見づらいですが、コレです。3位側デッキ下に箱があります。(キハ28 2479)

 

↑ちなみにキハ58は4VKが付いていませんので箱がありません。(キハ58 541)

 

↑これはいすみ鉄道のキハ28 2346の励磁器箱です。「○励」の標記があります。ちなみに通常は3位側デッキ下にこの箱がありますが、この2346のように汚物処理装置付きの車は3位側に同装置があるため、このように4位側に移設されています。更に、四国の汚物処理装置付きキハ28は4位側ながらデッキ下ではなく台車脇に移設されているなど、意外と見どころの多いポイントとなっています。

 

さて、ではこれをどう再現しましょうか…

 

ここで、今回はTomix製キハ58系に付いている発電動機箱を使うことにしました。

 

↑これはサンプルでTomix製「砂丘」国鉄色セットのキハ58です。Tomix製のキハ58系平窓車にはすべてにこの箱が1位側助手席側床下に付いています。しかしこの発電動機箱は新製時の時点で、キハ28であれば後に移設された車を除き10番まで、キハ58では440番までにしか付いていません。よってキハ28 2300番代、キハ58 400番代中期車以降をモデルにしているTomix製キハ58系では殆どの車で不要なパーツになります。

 

そこでこの箱の取付対象外の車からはいつもこの部分を切除しています。

 

↑先ほどの発電動機箱は付いていない車が大半なので整備の際に切除しています。しかし捨てずに保管していました。

 

今回は、この切除した発電動機箱を加工して、キハ28等の一部に付いている励磁器箱を再現してみたいと思います。

 

励磁器箱は発電動機箱に比べて高さ方向の寸法が小さくなっています。

 

↑これが発電動機箱の例です。(キハ58 266)

 

↑確かに先ほどの発電動機箱よりも高さ方向寸法が小さそうですね。

 

↑よって、この発電動機箱のパーツを切り詰めて再現しようと思います。このパーツには上部の蝶番と下部の留め具の表現がされており、切り詰めてしまうとどちらがが無くなってしまいますが、ここは片方を諦めることにします…。

 

↑このように切り詰めました。片側には蝶番表現が残っています。

 

これをちょっと浮いたような状態で床下に固定するため、裏に黒く塗ったプラ板を貼り付けます。

 

↑プラ板を貼り付け、上部は箱より少し飛び出るようにしておきます。白色プラ板を使ったので、黒く塗っておきました。

 

↑具合を確認するため、とりあえず乗せてみました。良さそうです。

 

こちらもゴム系接着剤で固定しました。

 

↑ちょっと浮いた感じになり良い感じですね。上部の蝶番表現が無くなってしまったのが少々残念ですが…。下部の留め具の表現は残っています。

 

 

ではとりあえず完成です。

 

↑左のキハ58は元空気溜めを取り付けました。当車は急行「いなわしろ」用に新潟の竹槍タイフォン車にしており、スノープロウと併せて随分とそれっぽくなりました。右のキハ28は「いなわしろ」用のキハ28です。デッキ下の箱がポイントです。


 

しかし、言われないと誰も気づかないでしょうね…。殆ど自己満足の世界です…。

 

↑こちらも遠目には良く分からんです。当車は乗務員ドアステップもTNに付いている物ではなく実車に即して幅広に改造しています。(キハ20系のエアホース・ステップパーツから流用しています)

 

さて、これで元空気溜めおよび励磁器箱を、既存のウチにあるパーツから取り付けられることが確認できました。しかしウチにはウン百両もあるので全部やるのは非常に手間が掛かり、頭が痛いですね…。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

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にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。