備中神代←[新見]→岩山 矢印式乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和45年に伯備線新見駅で発行されました、「備中神代←[新見]→岩山」の矢印式乗車券です。

 

 

広島印刷調製の券となります。

 

当時の運賃表で6km~10km帯の運賃の乗車券で、当時は初乗り運賃30円は1km~3kmまでで無く、1km~5kmまで適用されたため、伯備線の倉敷方の隣駅の「石蟹」までは新見から4.7km、当時の初乗り運賃30円の区間となり、この乗車券の着駅には含まれません。

 

 

 

 

 

この券の発駅の縦書きの[新見]は特活では無く、バラの活字の組み合わせのように見受けられます。

 

 

罫線の四隅に隙間があります。

 

広島印刷調製の矢印式乗車券や金額式乗車券の発駅表記の部分には、通常は駅名を枠囲みした縦書きの特活が用いられておりますが、今回ご紹介いたしましたようなバラの活字で組版されたものと見受けられる例が稀に見られます。