続きまして愛知小旅行その4!
豊橋から飯田線で約1時間、
現在地は奥三河エリアにいます。
ちょうどカンガルーの尾てい骨の辺りですかね。
小学4年くらいで、静岡は金魚・愛知はカンガルーって習わんかった?
この話すると大抵「なにそれ」みたいな顔されるんよね。
なんの動物にも似ていない千葉県は独自のキャラクターを作って成功したというのに。
そんなわけで飯田線の三河川合駅にいます。
正に山間の小駅といった風情の駅。
最低限の駅舎だけ置かれているのが近代的ですよね。
よく飯田線の豆知識として「元々は4社の私鉄だった」というものが紹介されることがあります。
その内、"鳳来峡鉄道"と"三信鉄道"の境界がこの三河川合駅。
今ではなんの面影もありませんが。
駅から歩いて直ぐ近くを流れる宇連川に来ました。
三河川合駅で降りた目的がこれ。
何気なく飯田線沿いのGoogleマップを見ていたら「鳳来峡」というスポットを発見。
「山奥の峡谷」→「駅から近い」→「行くっきゃない」という3ステップを1秒で駆け抜けました。
ちなみにこんな場所。
つい何時間か前は浜名湖の湖畔にいたのになぁ。
公共交通機関ならば飯田線一択ですが、
鳳来峡まで三遠南信自動車道が伸びています。
地図のE69と書かれたものが、それ。
新東名にも繋がっているので、思っているよりかは容易に訪れることができます。
良さげなポイントを探そうと川沿いを歩いていると、やけに水の色が綺麗な場所がありました。
南国の海みたいな色してる。
そーなってくると当然水辺まで降り立ちたい欲に駆られます。
ところがいくら周囲を見回してみても、
行けば最後、帰って来られなくなるような崖&崖。
惜しくも上から眺めるだけに留まりました。
宇連川に沿って進んでいくと、
川へと降りられそうな場所を発見。
ちょっとした冒険の心持ちでスイスイと木の間を縫うやうに降りていきます。
すると、すると、そこで撮ったのが上の写真。
いいじゃないですかぁ。
これまた天気がサイコウなんだよな。
ちょうどここは本流と支流の合流地点。
そこだけ川底が削られてグッと深くなっており、水面の色も濃く見えています。
ほんの数m上流側では、
別名"板敷川"と呼ばれるくらい水深の無いゾーンもあります。
なんも下調べしなかったけど、ここ面白すぎるな。
めちゃめちゃリフレッシュスポットですが、
前述した通り近くに三遠南信道が通っているので車の音は定期的に聞こえています。
しかも建設中の道路なのでトラックがバンバン通りやがります。。。仕方ないんだけどね。。。
川面を離れ、付近を彷徨っていると鳥居を発見。
そしてその先に角度のえぐい階段が伸びています。
長編アニメ映画とかに出てきそう。
階段に若干たじろぎましたが、
せっかくだからと意を決して鳥居をくぐります。
そしてそして階段の先には、
なんとも幻想的な本殿が鎮座しているではありませんか。。
周囲を鬱蒼とした樹木で覆われているため、日の光が遮られて雰囲気抜群。
しかも先程の川沿いから離れていないのにも関わらず、トラックを始めとする車の音が聞こえてこない!
これは、、来てよかった。。。
時刻は夕方15時半。
日が傾き始め、最も穏やかな時間です。
写真は境内から鳥居を撮ったもの。
「来てよかった」以外の感想が出てこない。
ここはノーマークだったので、思わぬ副産物を得られました。
大☆満☆足で駅へと戻ります。
1時間ぶりの三河川合駅です。
山間の小駅みたいな顔をしていますが、
過去にダムを造る際の資材運搬に使用された経歴があり、複数の側線を有しています。
駅周辺には新しめ住宅も多く立ち並んでおり、ちょーどいい田舎といった感じ。
小学校もあるみたいだし。
普通列車の豊橋行で三河川合を去ります。
いやぁ滞在1時間の割に密度高かった。
是非秘境駅ゾーンへと行く前に訪れてみては如何でしょうか。
この豊橋行は貸切状態。
飯田線では乗り込むと直ぐに車掌さんがやって来ます。
「どちらまでご利用ですか? 切符は持っていますか?」と聞かれ、
「湯谷温泉まで。切符持ってます」と応答。
「ええと、、定期か何かで?」と更に聞かれたので、
「18きっぷです」と答えると、納得したような顔で車掌室へと戻っていかれました。
小和田駅とかならまだしも、
三河川合駅から旅行者風のひとが乗ることなんて少ないんだろうな。
しかも豊橋まで行かない変なヤツ。
なんて思いながらスーッと寝落ちしました。
続、、、、