皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

このところ本当に多忙ですので投稿記事も駆け足で端折ってしまうことが多いと思いますがご了承願います。今回はキハ58系のKE53ジャンパ栓納めについて見てみたいと思います。以前ご紹介したことがあるかもしれませんが記憶があやふやです。重投稿になっていましたらご勘弁を…。

 

 

キハ58系に限らず他の一般形気動車についても、車体に付いている制御用のジャンパ栓納めは4本のビスで車体に固定するようになっています。

 

↑4本のビスで車体に固定するようです。

 

 

↑キハ28 2035 4本のビスで止まっています。

 

これでおしまいかと思いきや、先頭車ではキハ27 125~、キハ56 138~、キハ58 1501~、キハ28 501~ の車両では4本ビスではなく3本ビスのタイプが付いています。

 

4本ビスのものは受口の下部に2本、上部に2本のビスとなっていますが、3本ビスの物は下部に2本、上部が1本となっておりこれが目立ちます。

 

 

↑キハ27 125 ちょっと分かりづらいですが3本ビス止めです。

 

↑元キハ27 203 こちらも3本ビス止めです。

 

↑キハ56 138 函館のこの車はイレギュラーでジャンパ栓納めが赤く塗られており、3本ビスが目立っていました。

 

↑キハ56 214 こちらも3本ビスです。この車はジャンパ栓納めは規定通りクリーム色ですが、幌受座の下部がクリーム色でなく赤で塗り分けられておりイレギュラーな塗装になっています。

 

↑キハ28 2506 こちらも3本ビスです。

 

↑キハ58 1531 こちらも3本ビスです。

 

このように寒冷地向け車は3本ビス止めになっています。

 

製造年次からして後期車がこの3本ビスなのでは!?と思ってしまいますが、暖地向けのモデルチェンジ車では…

 

↑キハ28 3024 モデルチェンジ車ですが4本ビスです。

 

↑キハ58 1132 こちらも4本ビスですね。

 

キハ58平窓の後期車でも…

 

↑キハ58 1048 こちらも図面通りの4本ビスです。

 

このような実態から、3本ビスのジャンパ栓納めは寒冷地用(ヒーター入り?)のように推察されますが、実際の回路図などが入手できないので詳細は不明です。もしご存じの方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと幸いです。

 

しかしながら一部には例外?のような車がおり、

 

↑キハ58 54です。急行「よねしろ」用のアコモ改造・更新工事を施工した車は寒冷地用と同じジャンパ栓納めに交換されています。しかも色が裾帯の緑になっているので3本ビスが目立っています。

 

なお同じく急行用アコモ改造車の「月山」用車は同様の改造を受けていません。

 

あと、実車の写真が撮影できていないですが、過去に秋田・山形にいたキハ58 550、611でも同じようにジャンパ栓納めが3本ビスタイプになっています。

 

もっと変なのは…

 

 

↑キハ58 66 何故か片方は4本ビス、もう片方は3本ビスとなっています。しかも左側(幌に近い方)は位置が異常に高いです。

 

 

このように、イレギュラー車が見られるのもキハ58系の面白さですね。

 

 

なお北海道用では旧タイプのジャンパ栓納めを取り付けていた車に対し、後年温水暖房式の栓納めに改造されたものが大半になっています。

 

↑床下にあるジャンパ栓も含め、栓納めと温水パイプで繋がれております。

 

 

ジャンパ栓納めと言えども種類が分かれていて興味深いですね。このような変化は趣味誌にも取り上げられることも少なく、調査対象としては非常に面白いものとなっています。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

是非私のホームページ

 

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にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。