第1419回('21) 『パンダくろしお』で南紀へ。きのくに線を乗り鉄・降り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2021年3月27日~28日、新型コロナウイルスの影響が比較的落ち着いていたため、『青春18きっぷ』を利用して、1泊2日の日程で紀伊半島へ。紀勢本線の未訪問駅を乗り鉄・降り鉄しました。
アクシデントや悪天候にも見舞われ、不完全燃焼ではありましたが…。
 
今回は初日前半の内容です。
いつものように早朝に出発しましたが、一発目からアクシデントに巻き込まれました。
また、南紀地方は遠いため、白浜までは特急でワープしました。その特急が『パンダくろしお』でした。
白浜駅から先は2週間前に置き換えられたばかりの227系鈍行に乗ってさらに先を目指しましたのですが、ここでもアクシデントがありまして…。
  
今回の日程 2021年3月27日  (土)   【前半】
 
加古川520(JR神戸線→JR京都線)704新大阪733(梅田貨物線→大阪環状線→大和路線→阪和線→きのくに線・特急くろしお1号)1010白浜1030(きのくに線)1250新宮
 
【後半へ続く】
 
この日も早朝4時に起床して、朝食を食べてから加古川駅へ。有人改札で『青春18きっぷ』の4回目のスタンプが押されました。そして5時20分発のJR神戸線上り一番列車(普通・米原行き。西明石~京都間快速)に乗車しました。223系4連+225系8連の12両編成でした。私は先頭車両の12号車(223系)に乗り込み、転換クロスシート窓側席に座りました。車内は空いていました。
 
 

 
まだ暗かったので、道中、私はスマホを操作していました。停車駅ごとに乗客が増え、半分ほどの座席が埋まりましたが、西明石駅で相当数が下車して入れ替わりに乗車した人は少なかったです。また、車内では、神戸~兵庫県で線路トラブルがあった、と頻繁にアナウンスがあり、この先遅れが見込まれるとの事でした。実はこの日、私は途中まで結構タイトな行程を組んでいまして、大阪駅から数分の接続で天王寺まで行き、数分の接続で阪和線快速に乗り換えて、さらに和歌山駅では30分ほど開くものの、乗り継いだきのくに線普通列車を海南駅で下車して海南~白浜を特急『くろしお1号』でワープする計画でした。しかし、数分遅れるだけで計画が白紙になりかねず、遅れも数分では済まない可能性もあるので、西明石駅で新幹線に乗り換えて新大阪駅まで先回りする事も考えましたが、3,000円近い出費に及び腰となり、結局新幹線は断念しました…。
 
私は快速電車に乗り続けました。西明石駅は定刻に発車しましたが、明石駅を過ぎるとノロノロ運転になりました…。いざとなれば並走する山電(山陽電車)に乗り換える手もありましたが、電車がノロノロながらも走り続けるので、席を立つ気にもなれませんでした。まぁ、このような時は大抵、下手に動かない方がマシな結果になる場合が多い事を今までの経験で身に染み込んでいますので、余程の事がない限り動かない事にして、車内では代替行程を練っていました。しかし、遅れはどんどん拡大して、15分ほど遅れてようやく兵庫~神戸のトラブル現場を通過しましたが、どこが原因だったのか見つけられませんでした。その後も先行列車がつかえてさらに遅れが拡大し、結局、大阪駅には22分遅れの6時59分に到着しました。大阪駅で下車して紀州路快速に乗り継いでもよかったのですが、大阪駅と和歌山駅での乗継時間が短くなり、昼食を買う時間を確保できないため、また遅れのせいで朝から疲れてしまったため、新大阪駅から白浜駅まで特急『くろしお1号』でワープする事に決めましたw まぁ、海南駅で『くろしお1号』に乗り継いでも、自由席に着席できない可能性もありますから…。という事で、大阪駅では下車せず、そのまま快速に乗り続け、次の新大阪駅で下車しました。22分遅れのまま、7時04分に到着しました。
 
 

 
新大阪駅で下車後は、『青春18きっぷ』利用だったので一旦改札を出て、コンビニで昼食のパンを購入しました。ローカル線を乗り鉄する際、近くにコンビニすらない駅ばかりなので、食料は事前購入が必須です。その後はすぐに指定席券売機『みどりの券売機』へ向かい、快速の車内にてスマホの「e5489」で購入していた新大阪→白浜の乗車券と自由席特急券を受け取ってから再入場しました。そして『くろしお1号』が入線する1番のりばへと移動して、2号車自由席の乗車口へ。すでに数人が並んでいて、私は最後尾へ。待ち時間に他のホームに発着する列車を眺めていると、私の後ろの列がどんどん長くなりました。そして列が15人ほどになった時、西九条方から1番のりばに和歌山発の『くろしお4号』が入線しました。287系6連で、『パンダくろしお』編成でした。ファンのみならず、他の人もスマホのカメラで一斉に車両を撮影していましたww
 
 

 
この列車が折り返し7時33分発の特急『くろしお1号』新宮行きになります。清掃作業後に扉が開き、列の先頭から車内へと入っていきます。グループ客も多く比較的早くに通路側席も埋まっていく中、私は余裕で海側の窓側席をゲットできました。その後も乗客が増え続け、最終的に7割方の席が埋まりました。私の隣は空席でした。乗客はほぼ観光客でした。また、指定席とグリーン車は満席との車内アナウンスもあり、コロナ禍にもかかわらず乗車率が高かったです。しかし、この列車は所定9両なのですが、新型コロナウイルスの影響で6両に減車されていました。密を防ぐ意味でも9両編成で運転してほしかったです(それでも自由席車両は2両のままですが)。ちなみに私が自由席にしたのは、購入の段階で既に指定席の窓側席が埋まっていたためです。
 
 

 
『くろしお1号』もJR神戸線の遅れのあおりを受けて発車が遅れるとの事でしたが、何とか定刻通りに発車できました。道中はひたすら車窓風景を眺めました。列車は梅田貨物線を走行し、淀川を渡ると右へカーブしてJR京都線と分かれました。御堂筋線の行先で有名な中津地区を走り、阪急線をくぐると元・梅田貨物駅だった再開発中の「うめきた」地区を走行します。左にグランフロント大阪や大阪駅ビルが見えますが、その手前の地下では梅田貨物線の大阪駅ホームが建設中でした。完成の暁には東京駅の総武地下ホームや京葉地下ホームのような感じになると思われます。その後は踏切も通過して福島駅の先で大阪環状線に合流し、西九条駅では従来の中線とは違い大阪環状線内回り線を通過しました(と記憶しています)。その後はノロノロと環状線を半周して、天王寺駅に到着しました。ここでも自由席に多くの人が乗り込み、たちまち満席になりました。私の隣席にも男性が座りました。元々、『くろしお』は天王寺始発でしたが、民営化後に新大阪や京都発着へと変わりました。天王寺からの人は自由席に楽々座れていたのが、今となっては座るのにも苦労するようです…。
 
天王寺駅からは阪和線に入りますが、先行列車がつかえて中々速度が上がりません。ちょっと速くなったと思ったらまた遅くなったりの繰り返しですw まぁ、これもダイヤ通りなので仕方ないのですが、私鉄だったらもう少しスムーズなダイヤにできているかもしれません。関西空港線が分岐する日根野駅にも停車しましたが、コロナ禍で関空の利用が少ない事もあり、乗降は少なかったです。日根野から先は快調に飛ばします。2週間前に訪問した際は桜が蕾だった山中渓も今は満開で、ホームには撮り鉄の人が複数いました。そして和歌山県へと入り、8時47分に和歌山駅に到着しました。下車客は少なく、乗車客の方が多かったです。デッキには立客がいました。
 
和歌山駅からは紀勢本線(きのくに線)へと入り、引き続き快調に飛ばします。海南駅での乗降は少なかったですが、当初は海南駅からこの『くろしお1号』に乗る予定でした。しかし予定通りですと座れなかったですし、デッキのドア横も先客がいて、白浜まではつまらん道中になるところでしたw まぁ結果論として、出費は痛いですが、アクシデントのおかげで快適に移動できました。もし予定通り海南から『くろしお1号』に乗っていたら、絶対「新大阪から乗っとけばよかった~」と思っていたでしょうww 
海南駅から先は海(紀伊水道)が車窓に現れ、がぜん車窓風景に集中しました。紀州鉄道線が接続する御坊駅では数人が下車しましたが、満席状態に変わりありませんでした。その後は山間部を走った後、切目駅を通過すると右側に雄大な太平洋が! その事を告げる車掌のアナウンスもあり、多くの乗客が絶景に見入っていました。私も何度も見ている景色ですが、今回も絶景を楽しみました。
 
 

 
やがて市街地へ入ると紀伊田辺駅に到着し、ここでも数人が下車しましたが、まだほとんどの座席が埋まっています。紀伊田辺からは単線になりスピードが落ちました。そして新大阪から2時間25分で『くろしお1号』は白浜駅に到着し、私はここで下車しましたが、乗客の8割方が一斉に下車して跨線橋に集まる光景は圧巻でした。
 
 

 
私は「密」を避けるために少しタイミングをずらして跨線橋を渡り、ホームと車両を撮影してから改札を出ました。意外にも白浜駅での下車は今回が初めてでした。下車客の多くはアドベンチャーワールドや白浜温泉行きの路線バス乗り場へと向かい、並んでいました。私は駅舎と駅前を撮影してから駅へと戻りました。
 
 

 
その後は『青春18きっぷ』を提示して入場し、3番のりばに長時間停車していた普通・新宮行きに乗車しました。車両は2週間前の3月13日ダイヤ改正(?)で105系を置き換えた227系1000番台2連でした。前任の105系と同じくオールロングシートです。私は後方車両に乗り込み、ロングシートに腰掛けました。前方車両はそれなりに乗客がいましたが、後方車両は10人少々しかいませんでした。
 
 

 
新宮行きは定刻の10時30分に白浜駅を発車しました。道中は車窓風景を眺めていましたが、腹が減ってきたので新大阪駅で買ったパンを取り出して食べました。周参見駅付近を走行中にパンを食べ終わると海沿いを走るようになり、私はしばし車窓に釘付けになっていました。そして列車は江住駅に到着しましたが、数分停車するため、私は運転士に『青春18きっぷ』を提示の上で車外へ出て、車両、ホーム、駅舎と駅前を大急ぎで撮影して車内に戻りました。
 
 

 

 
江住駅から先も車窓風景を眺め続けました。天気が良かったのも幸いでした。また、車内を見渡すと、白浜駅から乗客の顔ぶれがほとんど変わっていません。ほぼ全員が『18きっぷ』で旅行中といった感じでした。本州最南端の串本駅でも乗客の変動は少なく、やはり新宮駅まで乗り通す人が多そうです。串本駅からは紀伊半島の東海岸、熊野灘沿いを走ります。そして紀伊田原駅でも数分間停車したため、私は運転士に『青春18きっぷ』を提示して車外に出て、駅舎などを撮影してから大急ぎで車内に戻りました。
 
 

 
その後も車窓風景を眺め続けました。そして私は宇久井駅で下車すべく、支度をしてポケットから『青春18きっぷ』を取り出そうとしたら、ありません! 身のまわりやリュックなどを探しましたが、全く見つかりません…。探している間に列車は宇久井駅を発車してしまい、私は頭が真っ白になりました…。その後も必至に探しましたが、全く見つからず、もしかして紀伊田原駅で落としたのでは…と思い始め、探しに行こうとスマホで行程を考えていたら列車は終点の新宮駅に到着しました(12:50着)。
 
 

 
きっぷを探しに行くには紀伊田原駅に戻らなければなりませんが、探しに行っても落ちている保証はありません。『18きっぷ』はもう4回目だったので、諦めようかとも思いました。しかし、計画した行程ではこの後に紀伊田原駅を訪問する事になっていて、たまたま乗車列車が数分間停車したから下車しただけであったため、この後は予定通りの行程をこなしていって、紀伊田原駅を訪問した時にダメ元で探してみる事にしました。なかったら諦めるしかありません……などと車内で考えていました。
 
しかし、新宮駅到着時点で私は乗車券を持っていない状態で、しかも次に乗車する列車(普通・紀伊田辺行き)の発車まで6分しかありません。時間がないのでとりあえず運転士にその事を説明すると、駅員に言ってほしいとの事で、地下道を通って改札口へ。当然駅員は無札の客をタダで通すはずがありませんし、私は整理券も持っていませんでしたから、下手したら紀伊田辺駅からの運賃を徴収される可能性もありましたが、紀伊田原駅できっぷを落としたかもしれません…と説明しました。そして紀伊田原駅からの運賃510円で改札を出ることができました。出費は痛いですが、仕方ありません。
出場後はすぐに手持ちの『ICOCA』で再入場して、12時56分発の普通・紀伊田辺行きに、発車20秒前に乗り込みました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)