マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR東日本の「リゾートしらかみ」|日本海と白神山地!絶景の五能線を走る

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白神山地、日本海、そして津軽平野へと走る風光明媚なローカル線「五能線」を走る観光列車。JR東日本の「リゾートしらかみ」に乗ってきました!

*2021年3月の情報を基に作成しています

しらかみ3兄弟の兄

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旅のスタートは、なまはげ様が宿る「秋田駅」から。
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今回乗車する「リゾートしらかみ」は、秋田〜青森間を日本海沿いの五能線経由で運行、シーズンには1日3往復運転される人気の観光列車です。

車両は「橅」「青池」「くまげら」の3種類があり、なんと「しらかみ3兄弟」の歌まであります!(東能代駅で流れてた!)
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手作り感満載の記念撮影コーナーを横目に、リゾートしらかみが入線するホームへ。
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乗車するのは秋田8時20分発「リゾートしらかみ1号」。

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「リゾートしらかみ」はすべて2番線から発車するので、ホームの壁面も五能線仕様に。
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「リゾートしらかみ」が入線してきました!
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日によって車両が変わるリゾートしらかみ。この日の「リゾートしらかみ1号」は「くまげら」編成でした!

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白神山地に生息する野鳥から命名された「くまげら」編成。

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前面上の前照灯が突起しているところは、くまげらの鶏冠をイメージしているのだとか。
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「橅」「青池」はハイブリッドシステムの最新型ですが、この「くまげら」は国鉄型の「キハ40」を改造した車両。中間にチラリと見える顔はキハ40そのもの!
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側窓はとっても大きくなっていて、先ほどの顔以外にキハ40の面影は浮かびません。
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とは言いつつ、レトロ感も垣間見えるデッキから車内へ。
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座席はリクライニングシート。シートピッチがかなり広くてゆったり。種別は快速ですが、へたな特急より快適かも!

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外から見た通り窓がとっても大きくて、さらに通路から一段上がっているので、車窓の眺めは申し分なし!
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運転席の後ろには展望スペース。全区間乗り通すと約5時間の長丁場なので、気晴らしができる空間はありがたい。
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リクライニングシートは1・3・4号車。2号車はボックス席で、6人または4人で利用できる半個室。ソファを倒せばなんとフルフラットにできるそうで、この日も全ての個室が埋まっているほどの人気ぶり。

東能代まで奥羽本線を走る

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先頭車の展望室で発車の時を待ちます。運転席の機器を見るとやはり、国鉄の香りがぷんぷん。
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「リゾートしらかみ」は秋田を発車。青森まで約5時間の旅のはじまりです!
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秋田を出て1つ目、真新しいホームの駅を通過。ここは2021年3月13日のダイヤ改正で開業した「泉外旭川駅」。この日は開業初日だったので、リゾートしらかみにカメラを向けるファンの姿が多く見られました。
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対向列車でやってきたのは、くまげら編成と同じキハ40。こちらは反対に2021年3月13日のダイヤ改正で秋田エリアからはすべて引退。くまげら編成の先行きも不安です。

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まだ朝食を摂っていなかったので、ここで駅弁タイム。秋田駅のホームで立ち売りしていた「関根屋」の「比内地鶏こだわり鶏めし」を頂きます!

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「森岳駅」の手前では、駅弁の副菜に入っていた「じゅんさい」が採れる沼を車窓から眺めます。つるつるぷりぷりで美味しかったなー。

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「くまげら」編成の待合室が目立つ「東能代駅」に到着。待合室前の看板の通り、ここが五能線の起点となります。
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向こうの留置線には、役目を終えたキハ40がずらりと並べられていました。
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「ありがとう」のステッカーが寂しさを掻き立てます…

スイッチバックし五能線へ


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「リゾートしらかみ」は進行方向が変わり、奥羽本線と別れて五能線へ。
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非電化区間に入り架線が無くなったので、空が近く見えるようになりました。

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列車は「能代駅」に到着。
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能代といえば数々の名選手を輩出したバスケットボールの名門、能代工業高校がある町。
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ホームにあるバスケットゴールにフリースローが決まれば景品が貰える!っていうイベントがあったのですが、コロナの影響かこの日は行われていませんでした。

五能線の絶景区間へ

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能代を発車した、リゾートしらかみ。霞んで見づらいですが、遠く向こうに白神山地が。
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「岩館駅」を発車すると、五能線は海岸線に沿って走る絶景区間へ。
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線路のすぐ下まで迫る海。
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リゾートしらかみは、絶景ポイントではゆっくりと走ってくれます。

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数多くある奇岩も五能線の売り!

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大きな窓から眺める日本海。晴れていればもっと絶景が見られたのでしょうが、どんよりした空もそれはそれで日本海らしくて良しとしましょう。

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五能線沿いの眺めでよく見られたのが、風力発電。日本海から吹き付ける強風は列車運行上は大敵ですが、こうして自然エネルギーに生かされているようです。

海から少し離れ、山の上に風車が見えるとやがて列車は「ウェスパ椿山駅」に到着。
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その名の通り「ウェスパ椿山」という観光施設にある駅ですが、残念ながら2020年に閉園してしまいました。
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時計を磨くこびとのオブジェがより寂しさを醸し出していました。

深浦で橅編成と行き違い


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深浦の町並みが見えてきました。
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「深浦駅」は五能線の要所。ここで乗務員も交代します。
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ここで青森からやってきた「リゾートしらかみ」と行き違い。やってきたのは橅編成。しらかみ3編成の中で一番新しい車両です。
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しらかみ3兄弟の兄と末っ子が並びました!

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深浦を出ると今度は、ごつごつとした岩棚が広がる千畳敷海岸へやってきました。
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ここも五能線絶景ポイントのひとつ。
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途中の「千畳敷駅」に停車する「リゾートしらかみ」は約15分の停車時間があり、海岸のそばまで行って景観を楽しむことができるのです。(リゾートしらかみ1号は通過)

車内販売と津軽三味線生演奏

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さて「深浦駅」を発車した「リゾートしらかみ1号」では、地元のお店の方が乗り込んで車内販売がスタート。
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五所川原のりんごジャムを挟んだどら焼きを購入。さっぱりとしたりんごの甘さが生かされていて美味!

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鯵ヶ沢を発車する頃、私は先頭車両へ移動。「リゾートしらかみ1号」の鯵ヶ沢〜五所川原間では、先頭の1号車で津軽三味線の生演奏があるのです。
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マイクを通じて車内にも流れますが、やはり生で堪能したいですよね。
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車窓に津軽富士を望みながら、津軽三味線の迫力のある音色に癒される。これは「リゾートしらかみ」でしか体験できません。

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12時8分、リゾートしらかみ1号は定刻で「五所川原駅」に到着。私は津軽鉄道に乗り換えるため、ここで下車。
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この先「リゾートしらかみ」は車窓に津軽平野を望みながら青森へと走ります。

今回は五所川原まで乗り通しましたが、繁忙期には1日6本走る「リゾートしらかみ」を駆使して、五能線内の駅で途中下車し観光などを楽しむのもおすすめです。

日本海と白神山地、五能線の絶景を求めて「リゾートしらかみ」に乗ってみては!

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リゾートしらかみ公式サイト

www.jreast.co.jp