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テーマ:鉄道(22114)
カテゴリ:筑豊電気鉄道
筑豊直方駅(ちくほうのおがたえき)は、福岡県直方市知古一丁目にある筑豊電気鉄道・筑豊電気鉄道線の駅。
筑豊電気鉄道線の終点駅である。駅番号はCK21。 JR九州・筑豊本線の直方駅とは徒歩で約15分ほど離れている。 1959年(昭和34年)9月に駅が開業している。 2017年度の1日平均乗降人員は878人。 頭端式ホーム2面2線の高架駅で無人駅。 駅出入口の階段に直結していること、上屋があることなどから、ほとんどの列車は2番のりばを使用する。 飯塚市方面への延伸のためにJR九州の筑豊本線をオーバークロスすることを考慮して高架駅となったが、延伸計画自体が頓挫してしまった。 いきなり寸断されたような駅の外観になっているのは、昔あった延伸計画が断念された証である。 筑豊電気鉄道は西鉄の子会社だが、会社の設立当初は、北九州市(黒崎)から筑豊を経て福岡市へ至る鉄道として計画されていた。 西鉄の直接の前身である九州電気軌道では大正時代に北九州と福岡市を結ぶ鉄道路線を計画したほか、西鉄の前身会社の一つである博多湾鉄道汽船でも北九州から福岡の間の鉄道を計画していたが、いずれも実現せずに終わった。 その後、1950年(昭和25年)にようやく北九州から福岡の間(筑豊経由)の免許を取得して着工し、1959年(昭和34年)に筑豊直方駅まで達したが、それより西側は八木山峠などがネックになった。 自社単独でトンネルを掘るほどの資金力が無かったため着工に至らず、1971年(昭和46年)に直方~飯塚~福岡市の間の免許を失効した。 というわけで、筑豊直方駅は最初の計画としてはそこから福岡市まで線路が延伸する予定であったがその計画が挫折してしまったために、いきなり路線が途切れたような寸断された形の駅舎となっている。 現在、筑豊と福岡を結ぶ役割は福北ゆたか線(JR九州の筑豊本線・篠栗線)が担っており、篠栗線にいたっては平均通過人員はJR九州の中でも2番目となっている。 しかし、篠栗線が篠栗駅と桂川駅の間がつながって全線開通したのが1968年であり、先にもし筑豊電気鉄道が筑豊直方駅から福岡市までの延伸事業を計画通り行っていれば、今のJR九州の福北ゆたか線の運命も変わっていたかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.17 15:12:57
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