先日、ささら子下見板の製作法を投稿しましたが(長屋門を作る(2))、その後、縦羽目板などの工作が終了しました。
縦羽目板は、エコーモデルのSTウッドをケント紙に貼り、ケガキ針で強めの筋を入れた後、アルコール墨汁で染めたものです。
明り取り窓は、1×1角材の縁取りの中に、1×0.5角材の横桟をやや角度をつけて接着したもの(下図参照)、戸は、戸をケガいたケント紙の上に、1×0.5角材と筋を付けたSTウッドを接着したものです(下図参照)。
なお、門の内側になる壁(下写真の上段、下段とも右から2枚目)は、2mm角材を使用する補強の位置を考慮し、上部を切り取って高さを2mm低くしました。
今日は漆喰壁を作ります。
漆喰壁は、ケガキ面に接着した角材との段差を小さくするため、ケント紙を2枚重ねて作ります。表面となるケント紙は、香炉灰を混ぜた白のアクリル絵具で着色します。寺社や古民家などで目にする漆喰壁は、表面が滑らかに見えるので、香炉灰を混ぜない方が質感は再現できるような気もしますが、多少ざらついた方が、ウェザリングがやり易いことと、単なる塗装に比べ、左官の感じを味わえるので、私は、ネット通販で購入した香炉灰を混ぜています。
下写真の上段左側は、着色後、薄いアルコール墨汁でウェザリングし、壁の崩落を表現するため、一部を切り欠いたもの、右側は、土壁の露出を、木工パテと塗装で表現したつもりです。
2枚重ねるとこうなりました。これで、8面の壁のうち、一面が完成です。
工作を続けて8面の壁を完成させ、長屋門の左右の納屋が形になったところで、設置予定位置に置いてみました(下写真)。
続いて、長屋門を裏側から見たところです。
納屋の戸が奥に引っ込んでいるのがおわかりになるでしょうか。
当初、戸は下見板などと同じ面にケガいており、そこにSTウッドを貼り付けて表現するつもりでしたが、それでは壁の厚みが表現できないことに気付きました。
そこで、ケガいた戸を切り取り、上の図のように、壁とは別に戸を作り、奥まった位置に収めることにしました。
こうした設計変更を行いながらも、作業の進捗とともに、設計(長屋門を作る。(1))が具体化していく姿を見ることは、工作の大きな楽しみです。
長屋門も完成が見通せるようになりました。来週末も頑張りましょう。
ご訪問、ありがとうございました。