西武鉄道ゆかりの貨車はまだあるのですが | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
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 昨日ご紹介したホキ6900と以前取り上げたタキ11500、いずれも私にとって「長年の懸案」でしたが、西武鉄道の貨物列車といえば、他にもぜひ入線させたい貨車があります。今回は、「つくりました」という内容ではなく、「つくりたい」というお話になってしまいますが、ご笑覧いただければと思います。

 

 まずは、「石油類(除ガソリン)専用」というタンク車です。形式でいうとタキ1500、タキ45000、タキ9800といったところでしょうか。これらタンク車の5~6輛編成は、アメロコE61あたりが牽くと実によく似合いました。タンク車の行先は東横瀬、三菱鉱業セメントの工場まで、燃料となる重油を運んでいたそうです。

 早速、この列車を再現してみたくなりますが、Nゲージのタンク車といえば「ガソリン専用」ばかりが製品化され、「石油類専用」の貨車は、市販品の改造により作るしかなさそうです。タキ1500形でいえば、カトーのタキ3000に、加熱管と点検蓋のパーツを取りつけることになりますが、私の知る限り、タキ1500改造用のパーツの製品はなさそうです。(車番のインレタは出ていますが)この点、トミックス16番のタキ3000形のキットには、タキ1500用のパーツが付属していたと記憶します。

 実はかなり以前になりますが、タキ1500を1輛だけ作ったことがあります。ただ、加熱管も点検蓋も、私の腕では今一つ実感的でなく、その割に手間がかかることもあって、1輛で挫折してしまったのでした。タキ1500はあと3輛くらい、これにタキ45000、タキ9800を1輛ずつ混ぜて、往年の重油輸送を再現したいところですが、実は私が知らないだけで、どこかのメーカーさんからタキ1500改造パーツが出ていたり、あるいは今後製品化されたりということはないでしょうか?今年、トミックスからNでもタキ3000が発売されるそうですが、これに合わせての製品化に期待してしまいます。

 

 もちろん西武でも「ガソリン専用」のタンク車は見られました。池袋線の下原(貨物駅)までということで、航空自衛隊入間基地関係でしょう。タキ35000が使用されていたのを見たことがあります。こちらは市販品で再現可能です。

 

 前回ご紹介したホキ6900は、小川のブリジストンの工場にカーボンブラックを運んでいましたが、ブリジストン絡みでいうと、「ラテックス専用」のタキ7900形の姿も見られました。こちらもタイヤ製造には欠かせません。ただ、このタキ7900、タンク体に保温キセが付いていたりして、私の腕では簡単にモノにすることは難しそうです。あくまでも、「いつかは欲しいな」というレベルの車輌です。

 

 後藤文男氏の名著『西武の赤い電機』には、機関車の次位に「濃硫酸専用」のタキ5750が写っている写真が何枚かあります。所有者は、悲劇的な結末で知られる商社「安宅産業」です。このタキ5750の運用については私には分かりません。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただきたく存じます。

 タキ5750は、ワールド工芸からキットが出ておりまして、私の手元にもありますが、一筋縄ではいかない感じです。とはいえ、「手も足も出ない」という程ではなさそうですので、そのうちに手を着けてみようと思います。

 

 今回のブログ、何だか「ぼく○○をつくるんだ!」とお小遣いを握りしめて模型屋さんに行く昭和の模型少年のたわごとのような内容になっていますが、差し当たっては、タキ1500のうち、後天的に加熱管を撤去した車輛をつくってみようと考えています。