平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」の乗車記を全3回でお伝えしています。
■油須原駅
デザートやコーヒーを頂いているうちに、列車は最後の停車駅、油須原(ゆすばる)駅へ。
レトロな木造駅舎が残る駅で、地元の方が大勢お出迎えしてくれました。
国鉄型の駅名標や、鉄パイプ製の改札口が残る駅で、とても趣がある駅です。
個人的には、改札口越しに眺める「ことこと列車」が好きです💕
「駅前の藤棚がちょうど見頃ですよ」とアテンダントさんに教えていただいたにも関わらず、そのことはすっかり忘れてしまい、夢中で写真を撮っていました💦
現役ではありませんが、田川伊田方には腕木式信号機が残されています。
11分間の停車時間が、あっという間に過ぎてしまいます😅
■見どころ
お料理は終わりましたが、ここからも見どころが続きます。
まずは、1895(明治28)年に完成した九州最古のトンネルとして知られる石坂トンネルです。
やや幅が広いように感じますが、もともとは複線用として計画されたためです。
国の登録有形文化財に指定されています。
続いて車窓左手には、先程のデザートで出ていた「九州菊」の蔵元である、林龍平酒造場が見えてきます。
こちらの酒蔵で作られる日本酒は、クルーズトレイン「ななつ星in九州」にも積み込まれているとのこと。
ラベルの縁取りのあたりに水戸岡デザインを感じます。
良く見ると、先生のサインも入っていますね。
■行橋駅到着
終点の行橋駅手前では、元号「令和」を冠する駅として知られる令和コスタ行橋駅を通過。
令和コスタ行橋駅の詳細はこちら 。
行橋駅手前のマンションの住民の方からもお手振り頂き、列車は終点の行橋駅に到着。
最後に、お世話なった運転士の佐々木さん、アテンダントの佐々木チーフ、角田さん、浦田さん、松尾さんと記念撮影をしました。
そして、名残りを惜しみつつ、回送となった列車をお見送りさせていただきました👋
■まとめ
「ことこと列車」の魅力は、
①職人たちの思いがこもった贅をつくした車両
②沿線の食材にこだわったミシュランレストラン監修の素晴らしいお料理
③スタッフの方々の素敵なおもてなし
が揃っていることだと思います。
そして、それら全てが心地よいのです✌️
17,800円の旅行代金は決して安くはありませんが、その価格以上に贅沢で素敵な時間が過ごせることは間違いなしです✨
とある方の言葉を借りれば、
「ことこと列車」は「ななつ星in九州」のジェネリックなのだとか。
「ななつ星in九州」は敷居が高くてなかなか乗れませんが、「ことこと列車」は庶民の夢をかなえてくれる敷居の高さです。
ここぞという時や、記念日にぜひ乗ってみてはいかがでしょうか🙄