多摩線の開業に合わせて、1974年6月1日に誕生した小田急の新百合ヶ丘駅。
周辺の発展によって利用者が増加したことから、過去に2回の改良工事が行われました。

改良工事を繰り返し、少しずつ姿を変えてきた新百合ヶ丘ですが、小田急から発表された2021年度の設備投資計画には気になる記述があります。
ホームドアは大規模改良工事の際に設置予定というもので、どうやら3回目の改良工事が計画されているようなのです。

新百合ヶ丘への延伸が予定されている横浜市営地下鉄

小田原線と多摩線の乗り換えが行われるため、比較的大規模な駅となっている新百合ヶ丘ですが、他の路線は乗り入れない小田急のみの駅です。
そんな新百合ヶ丘に、今後横浜市営地下鉄の延伸が予定されており、2030年の開業が目標とされています。

延伸が予定されているのはブルーラインで、現在の終点であるあざみ野から新百合ヶ丘までが結ばれる計画です。
横浜方面へのアクセスが飛躍的に向上するほか、東急田園都市線沿線への移動もかなり楽になることが見込まれます。
この延伸が周辺に与える影響はかなり大きく、人の流れが変化しそうです。

横浜市営地下鉄の駅は、新百合ヶ丘の南口側となる予定ですが、具体的な位置はまだ発表されていません。
バスのロータリーがある付近が可能性としては高そうですが、どのように新百合ヶ丘という街が変化していくのか、今後の発表が楽しみな部分です。

小田急の新百合ヶ丘駅はどう変わるのか

過去に2回の改良工事が行われた新百合ヶ丘ですが、階段や改札口の増設といった内容が中心でした。
元々は各ホームに2ヶ所の階段しかありませんでしたが、現在は階段が3ヶ所となり、エスカレーターやエレベーターも整備されています。

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元々はこれぐらいホームが広々としていましたが、2回目の改良工事で新宿方にエスカレーターやエレベーターが設置されたことから、かなり狭く感じるようになってしまいました。
時間帯によって異なりますが、電車が到着するとホーム上には人が溢れてしまう状態となっています。

今後予定されている大規模な改良工事は、横浜市営地下鉄の延伸に合わせたものだと考えられますが、どれぐらいの規模となることが想定されるのでしょうか。
駅のスペースは限られており、ホーム上にこれ以上構造物を設置するのは厳しいようにも思います。
ホームドアの設置を後回しにするぐらいですから、それなりに大規模なものになると予想されます。

現状の構造を活かす限り、改良できることは限定的となります。
例えば、ホームを二層化するような規模であれば、それこそ現在新百合ヶ丘で生じている諸問題を解決できるような気がしますが、そこまでの規模で行うことは現実的ではないようにも思います。

いずれにしても、ホームドアの設置を後回しにしているため、それなりの大きい変化があることが予想されますね。
過去には江ノ島線との乗り換え駅である相模大野も大規模な改良を行っていますし、今後の展開が楽しみです。

おわりに

街全体に大きな変化がありそうな新百合ヶ丘。
10年後、20年後、どのような駅となっているのでしょうか。