去る5月12日(水)に東武鉄道関連でこんなニュースが流れてきました。



下記リンクが東武鉄道公式のプレスリリースです。
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20210512144048wz5OxAngM_7ZCzYAV46fdg.pdf

どうやら100系スペーシアと200系りょうもうでリバイバル塗装が行われるようです。

100系スペーシアは全9編成が在籍しており、2011年の東京スカイツリー開業に合わせて内装の更新や塗装の変更といったリニューアル工事が施工されました。
現在は101F・108F・109Fが粋カラー、102F・105F・107Fが雅カラー、103F・106Fが日光詣カラー、104Fがサニーコーラスオレンジカラーを纏っており、粋・雅が各3編成、日光詣が2編成、オレンジが1編成のカラーバリエーションとなっています。
中でも106F・107F・108Fの3編成は2006年から運転が開始されたJR直通特急「スペーシアきぬがわ・スペーシア日光(臨時)」での運用に対応するため、ATS-PやJR列車防護無線の設置などが行われており、東武線内のみならずJR~東武直通特急やJR線内での臨時列車など活躍範囲は登場当初より広がっています。

さて、今回のリバイバルカラーですが1編成だけデビュー当時のカラーに戻すとかなのかなと思っていたら

「実施車 両 100系 5編成(102、105、107、108、109編成)」

まさかの5編成に施工です。
しかも

「今後、100系スペーシア(101編成)については別のリバイバルカラー塗装を実施し
ます。」

全9編成中6編成がリバイバルカラーになります。

リバイバルカラー編成施工編成が発表されているのでどのカラーの編成が施工対象化はわかるのですがなんと次のようになります。
・第1陣の5編成の時点で雅・JR直通対応の粋が消滅
・第2陣(詳細不明)の時点で粋が消滅

ということで6編成のリバイバル塗装施工が完了した時点で残存するカラーは、リバイバル5編成・リバイバル(別ver)1編成・日光詣2編成・サニーコーラルオレンジ1編成となりオレンジ率が非常に高くなる予定です。
消滅する現行塗装2色の記録はお早めに。

ということで各色をちょっと振り返っていきたいと思います。

①オリジナル塗装
東武100系スペーシアNo.1
東武線内を走行するオリジナルカラーの100系
2012/5/5 東武伊勢崎線 北春日部

今回5編成に対してリバイバルが施工されるオリジナルカラーです。
基本的には日光線系統の優等車標準塗装となっており6050系なんかもデザインこそ違えどこの塗装でした。
デビュー当初は全編成がこの塗装を纏っており、2011年のリニューアル工事に合わせて消滅しました。
これとは別に101Fが纏うことになるリバイバルカラーはやっぱりデラックスロマンスカーカラーなんですかね。

②サニーコーラルオレンジ
東武100系スペーシアNo.1⑦
JR線内を走行するサニーコーラルオレンジ色の100系
2013/11/3 東北本線 新白岡

2011年のリニューアル工事に合わせて103F・104F・106Fの3編成に施工されたリニューアル色です。
基本的には100系オリジナルカラーをベースに赤帯部を東武鉄道のコーポレートカラーであるブルーに変更したものです。同じくリニューアル塗装である粋・雅の2色も基本デザインは共通でサニーコーラルオレンジではオレンジとなる窓周りの塗装が異なります。
2015年より2編成が順次日光詣色に再塗装変更されており、現在は104F1編成のみが残存しJR直通用としてはすでに消滅したカラーとなっています。
104Fはリバイバル対象になっていませんので、リバイバル編成が出揃ったあともサニーコーラルオレンジは残存予定です。

③粋
東武100系スペーシア粋No.11
JR線内を走行する粋色の100系
2019/5/26 東北本線 新白岡

2011年のリニューアル工事に合わせて101F・108F・109Fの3編成に施工されたリニューアル色です。
基本デザインは変わらず、窓周りの塗装が東京スカイツリーのライトアップ色の1つである青色ベースの粋色になっています。
リバイバル第2陣で101Fが塗装変更されるまでは1編成が残存しますが、第1陣の段階でJR直通用からは消滅する予定です。

④雅
東武100系スペーシア雅No.2
JR線内を走行する雅色の100系
2014/10\4 東北本線 大宮

2011年のリニューアル工事に合わせて102F・105F・107Fの3編成に施工されたリニューアル色です。
基本デザインは変わらず、窓周りの塗装が東京スカイツリーのライトアップ色の1つである紫色ベースの雅色になっています。
3編成すべてがリバイバル対象編成となっているため、リバイバル第1弾の時点で消滅する予定です。

⑤日光詣スペーシア
東武100系スペーシア日光詣No.1
JR線内を走行する日光詣スペーシア
2018/5/27 東北本線 新白岡

2015年の日光東照宮四百年式年大祭記念で103Fが金色ベースの日光詣スペーシアに塗装変更され、遅れてJR直通の106Fも日光詣カラーとなり2編成体制になりました。
2編成ともリバイバル対象編成にはなっていませんので、リバイバル編成が出揃ったあとも残留する予定です。

オリジナルカラーは私が撮り鉄を始めたころに消滅しているので新たに今の機材・技術で撮れることは嬉しいですが、東北本線沿線修身の私はJR直通運転開始でスペーシアが身近な列車になったということもあり、JR直通開始後5年で消滅したオリジナル塗装よりも2011年から10年間見てきた現行塗装の方が馴染みはあるので、現行塗装を1編成ずつでも良いので残してほしかったというのが正直な感想です。
東武鉄道さんの本音としては中途半端に3編成ずつ塗装を分けてしまうよりも、特別塗装車3本以外はオレンジベースの塗装に再統一して塗料コストを削減したいというのもあるのではないかとは思いますが…。
なにはともあれ消滅する列車・塗装の記録はお早めに。

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