SN総合車両所です。

TOMIXから新規製品でEF66が発売され何かと話題になりましたが、同時に旧製品になってしまった一つ前の製品をお持ちの方も多いのでは無いかと思います。 ブルトレ廃止時に発売された「さよならセット」から金型リニューアル製品が発売され、国鉄仕様や更新車、27号機、JR西ブルトレ牽引仕様など、限定品を含めればバリエーションがとても多く、揃え甲斐のある製品群でしたね。
IMG_0519
当車両所も例に漏れず、貨物機は27・36・54号機、旅客機は45・53号機の計5両が在籍しています。限定品の車両も3両ありお金と手間がかかった車両ばかりですが、新製品の発売を受けてこれらを置き換えようかどうか迷っているのです。
IMG_0521
27号機は最近台車検査を施工するなど今は当車両所においては整備・運用を続けられていますが、実はこの旧製品達はある問題を抱えていて、それが新製品への置き換えを検討する要因にもなっています。残念ながら「中国製」の悪い面が顕著に表れていると言えるかもしれません。
IMG_0522
旧製品は新製品に比べて見た目が劣るのはもちろんですが、当車両所で気にしているのは、外観の問題よりむしろ中身です。 この世代のEF66製品をお持ちの方は感じられていることだと思いますが、ギア周りの精度が悪く走行中に「グオングオン・・・」とギア音を立てたり、動力台車に台車枠が真っ直ぐ取り付けられなかったりするのです。ギア音に関しては様々な対策を試しましたがいっこうに解決せず、いつか壊れてしまうのでは無いかと心配です。実際スターターセットに入っていたEF66はギアの異音が激しくなった末に牽引時にギアが噛み合わない事態になり、引退して部品取り車になってしまっています。

IMG_0523
現在はM-9モーターの故障も併せてどの車両も少しずつ状態が悪くなっているような気がして、今後走らせ続ける点で不安もあります。先ほど写真に写っていた54号機はレールクリーニングカー牽引中にモーターの短絡故障を発生させ、工場に臨時入場する事態になっています。不調や故障が増えつつある旧製品はよりスムーズな新製品に置き換えてしまって、メンテナンスや走行でストレスを無くしたい・・・と思ったりもします。
IMG_7395
今回の新製品でもある程度バリエーション展開があると思われるので、時間はかかるでしょうがその気になれば全車を置き換えることは可能かもしれません。しかしお金もかけ、これまで大切に整備してきた、そして思い出の詰まった車両達を簡単に除籍することは出来ません。新製品で置き換えてあっさり手放してしまうのはなんだか車両に対して失礼な気がして、個人的にはそうしたくは無いのです。
IMG_9317
新製品で代替して潔く手放すことも出来ず、しかしこれからも走らせ続けるには問題もある・・・難しい選択を迫られそうです。以前117系C-104編成をTOMIX製ベースで作り直すためにマイクロ改造車を引退させましたが、117系は車体のみ改良すれば現代水準を維持できるので改造して作り替えることで使い続けることが出来るのです。しかしEF66は動力系統の品質問題も絡み、そのようには行かないのです。
IMG_0526
54号機はモーター交換で蘇り出場となりましたが、異音を抱えるギア周りはどうしようも無く、これからも持ちこたえてくれるか心配です。54号機は製品化される可能性が低いのではと思っているのでひょっとすると新製品へは置き換えられないかもしれません。どちらにせよこれから5両の処遇をもうしばらく考えなければならなさそうです。

読者登録・下のバナーのクリック(外部サイトのトップページにジャンプ)、お願いします。
それでは〜
鉄道コム
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村