神居大橋を渡り石狩川の反対側にやってきました。
ここには線路付け替えで廃止になった『旧神居古潭駅』があります。
現在の函館本線・納内―近文間は山岳部をトンネルで一気に走り抜けますが、
1898年の開通時には石狩川に沿って鉄道が敷かれていました。
神居古潭駅は1901年、神居古潭簡易停車場として開業し翌年に神居古潭駅に改称、
1969年の函館本線複線電化に伴う線路付け替えで廃止になりました。
廃止になった線路跡はサイクリングロードとして今でも使用されています。
今年廃止になった伊納駅の横にはそのサイクリングロードが車窓から見えました。
駅舎は廃止後、1989年に廃駅当時の姿に復元され明治期の洋風建築として保存されました。
またサイクリングロードの休憩施設にもなっており、観光客他多くの人に親しまれています。
それにしても120年も前にですよ、こんな洋風の瀟洒な駅舎をよくぞここに建てたものだ。
当時の神居古潭の集落は意外と経済力があったのだと思わされます。
そしてその駅舎が廃止まで使われ、今も残っていることも驚きです。
旭川の皆さん、お目が高い。
駅自体は相対式2面2線のホームがあり、それも当時のまま残っています。
そして9600、D51、C57の3両の蒸気機関車も静態保存されている。
9600(キューロク)は渚滑線で貨物を引っ張っていたなと、懐かしく思いました。
ここは観光客も少なくゆっくり観光できる、今どきピッタリのスポットです。
感染が心配な方は是非どうぞ。