バックマンのGE44→DD12、改造せずに配置されることに | 模工少年の心

ヤフオクで落札した模型の中には、たまに、商品説明欄の記載を読んで想像していた以上に状態の良いものであったということがあります。

 

BACHMANNのNO.62212  DCC ON BOARD SWITCHERL LOCO もそうした模型の一つです。

 

出品者の商品説明では、「ジャンク」と謳われていて、「だったら迷うことなく手を入れられる」と思って、(おそらく特別に安くというほどではないかもしれませんが)入札したらそのまま落札できました。


DCCオンボード、日本語に直すとDCC機能提供可という感じでしょうか。DCCはやらないので、そこは、どうでもかまわないたのですが。

 

商品が 家に届いて、さっそく包みを開いてみると、どこにも問題がありません。

塗色も、おとなしい黒で、端梁のゼブラ模様が入替機らしくて良い感じです。

このままにして、手を入れるのはやめました。

当初考えていたのは、誰もが考える国鉄DD12 への改造です。

センターキャブの下部を切り詰めて、背を低くすれば、ほぼ出来上がりではないかと思いました。

 

しかし、キャブを低い位置に付けると全高が低くなりすぎます。

DD13と並べてみるとGE44は、製品のままで、釣り合いが取れていることから、キャブはそのままで、機械室の方を嵩上げするのがよさそうです。

 

DD12形という機関車は、終戦後、焼け野原になり、資材も燃料も、そして機関車も、何もかもが足りない日本に米軍が持ち込んできました。

C59やD51など、力強い幹線用機関車を数多く走らせてきた国鉄にあって、何で野戦用の機関車なんか、という思いもしたことでしょう。


しかし、卑屈にならずに、頑丈で安定した性能のディーゼルエンジンに着目し、研究を重ね、ひいてはDD13以降の国産DLの開発に繋げていった当時の人の逞しさには、今も見習うべきところがありそうです。

 

それと、DD12は、GE44ではないかもしれません。


ワン・トエンティーと仰られる方が、長年アメリカの軍用機関車のことを研究されていて、DD12は、GE44ではなく(44は機関車の重量を指す、44t)、47tの機関車ではないかと言われていました。(ワン・トエンティー☆1/120ワールドへ USアーミーの機関車 2009年8月19日より)

 

まあ、どうして、こんなことが一発でわからないのか?そこが、不思議な気もします。

 

そんなこんなで、時には米国型機関車の模型も面白いものです。