メルクリンの分解といいますと、Roco社製品とは異なりダイカストボデーのため、ネジを外すことでまずボデーを外します。
ドライバーを差し込んで手の感覚でネジ頭を潰さないように回します。
注油をするために、さらに作業を進めます。この機関車の実物はブフリ式と呼ばれる駆動装置で動くため、そのブフリ装置の肝となる大型の歯車を抑えるカバーがプラスチック部品で表現されています。
これが注油の際に邪魔になるため、マイナスドライバーで慎重に外していきます。
ここからがブログタイトルのパニックの話です。
いつも通りモーターの軸に注油して再度ボデーを取り付けて終了、試運転というところだったのですが…。
あれ、動かないでやんの( ^ω^)・・・。
メルクリンよ、私は明日から仕事なのだよ( ^ω^)…。
嘘でしょ?!
さあ、ここからパニックです。分解して、注油して、また戻す。走らなくなる理由がありません。だって、変化点がそれしかないんですもの。意味が分からない(頭の中で論理崩壊)。
近くにあったDB E10を走らせたところ問題なく走行してため、さらに混迷を極めます。
バラしては様子を見て組み立て、線路に置くも動かない…。ああ、どうしたもんかと絶望している際に、途中で気づきました。
さっきのE10はmfxデコーダ搭載機だから対照実験としておかしいと。
メルクリン社は1984年(!)にデジタルシステムを発表しています。日本では(KATOデジタルという黒歴史もありつつ)鉄道模型のデジタル制御が最近のトレンドのように認識されている気がしますが、メルクリンデジタルはすでに40年近い歴史があります。そのため、メルクリンデコーダは下位互換性を保ちながらもいくつかの種類があります。
このAe 8/14は初期のメルクリン・モトローラ(MM)と呼ばれるタイプのデコーダを搭載しています。従って、何がおかしいのかは同じMMデコーダを搭載した車両でないと分からないはずです。
そんな訳で、急遽、当鉄道ではあまり活躍の機会が無いBR 120さんにお出で頂きました。
果たしてその予感は的中でした。BR 120も線路に置いたところ挙動がおかしい…。つまり、、、
結論:車両でなく、コントローラがおかしい!
あんだよ(・д・*)チッ、って感じですが、同時にものすごく救われた気持ちでした。
早速、コントローラであるMobile Station 2(MS2)を工場リセットさせたところ、その後少々変な挙動が続いたものの、途中でMS2が自ら再起動をはじめました。そこからBR 120は何の問題もなく動き始めました。
そこで、恐る恐るAe 8/14を線路に置いたところ、先程までうんともすんとも言わなかった機関車が嘘のように動いてくれました…。マジかよ。
今日、早く寝ようと思っていたのですが、明日仕事なのに結局丑三つ時まで起きる羽目になりました。
ですが、改めてMS2は信用ならない時があるということ、問題が起きたら同じ世代の製品で対照実験をすることの重要性を再認識ました(中学の理科でも同じ事やってましたね…)。