GWに走った185系、両毛線での「再会」シーン

2021年ゴールデンウィーク中(4/24〜5/5)にかけて運転された「あしかが大藤まつり号」。1〜4号は特急・ライナー運用から引退したばかりの185系で運転され、小山(通過扱い)〜桐生間は両毛線を走った。

仮にもこの情勢下において、例えば同じく臨時快速列車であるホリデー快速鎌倉号(E257系)などは比較的空席も目立っていた印象があるが、185系人気もあってか、あしかが大藤まつり号は連日満席近い利用率となっていたようだ。昨年の「あしかが大藤まつり号」が全列車運休になっていたことによる影響もあるかもしれない。なお185系の臨時快速としては、6月第1〜3週の週末に「鎌倉あじさい号」が運転される予定である。

 

桐生駅で並んだ211系・185系(2021/5/4)

桐生駅で並んだ211系・185系(2021/5/4)

運転期間中に1回だけ両毛線に乗車する機会があり、両毛線の211系に乗車して桐生駅に降り立った。この時、桐生駅には始発で発車間近の「あしかが大藤まつり4号」大船行きが停車していた。

211系を下車すると、211系と185系の並びを狙っている撮影客が想像以上に多かったように思う。何故かと思ったが、一つ言えるのは、この並び・配色はまさに一時代の東海道本線の再現なのである。211系(湘南色)は1986年から2012年にかけて東海道本線を走っており、同時期には185系特急踊り子号も活躍していた。

もっとも、211系湘南色185系の並び自体はつい先日のダイヤ改正まで熱海駅でも見ることができた。ただ一部の臨時踊り子号の場合を除いて185系側が長編成だったので、前面の位置が(1両分ズレてはいるが視界や写真に収めやすい程度には)揃うと言う意味でも、この桐生駅での並びは貴重だったのかもしれない。