小田原駅【神奈川県】(伊豆箱根鉄道大雄山線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県小田原市の中心市街地に位置する伊豆箱根鉄道大雄山線のターミナル駅、
小田原駅 (おだわらえき。ODAWARA Station) です。
 
尚、当記事では伊豆箱根鉄道大雄山線の小田原駅のみ紹介させていただきます。ご了承下さい。
 
 
駅名
小田原駅 (ID 01) 
 
所在地
神奈川県小田原市
 
乗車可能路線
伊豆箱根鉄道:大雄山線 
 
隣の駅
大雄山方……緑町駅 
 
乗換可能駅
JR東日本:東海道本線【東海道線】……小田原駅まで徒歩5分
JR東海:東海道新幹線……小田原駅まで徒歩10分
小田急電鉄:小田原線……小田原駅まで徒歩6分
箱根登山鉄道:鉄道線……小田原駅まで徒歩8分
 
訪問・撮影時
2012年5月
 
 

東口です。西を望む。
小田原駅には5社の路線が乗り入れており、東から伊豆箱根鉄道大雄山線、JR東日本東海道本線、小田急小田原線&箱根登山鉄道鉄道線、JR東海東海道新幹線の順に並んでいます。東海道新幹線が高架である以外は地平駅ですが、地形の関係で東口から見たら中2階の高さに新幹線を除く各社のホームがあります。
また、JR東日本、小田急&箱根登山鉄道は橋上駅舎を有していて、JR東海は高架下に駅舎を構えています。各社の駅を結ぶ通路は東西自由通路を兼ねています(バリアフリー対応)。東口には駅ビル(商業施設「ラスカ小田原」が入居)が鎮座しています。
そして今回の本題である伊豆箱根鉄道大雄山線の駅舎は、写真右の丸屋根を有する3階建ての小さなビルです。デザインは駅ビルに合わせられています。
駅舎の1階は出入口で、2階(「ラスカ小田原」の中2階に相当)に改札口があります。そして3階には伊豆箱根鉄道系列の旅行会社があり、橋上駅舎と繋がっています。
尚、駅舎内には階段と上りエスカレーター、エレベーターの設備があり、バリアフリーに対応しています。
東口駅ビル前には大きなロータリーを有する駅前広場があり、バスターミナルが設けられています。箱根方面へのバスはここから出ています。駅ビルとバスターミナルの間はペデストリアンデッキで結ばれています(EVあり)。
また、駅前広場部分には地下街「小田原地下街 ハルネ小田原 (HaRuNe小田原)」がありますが、地方都市において本格的な商店街があるのは珍しいです(姫路、岡山、松山でも見られます)。
 
 

近くより伊豆箱根鉄道大雄山線の駅舎を撮影。南西を望む。
駅舎は駅ビルからは独立していますが、奥で橋上駅舎と繋がっています。
出入口は1階と2階にあり、2階はペデストリアンデッキ(バスターミナルへの連絡通路)と繋がっています(バリアフリーは不明)。
2階通路部分にはチケットショップがあります。
また、右手にはペデストリアンデッキへの階段と上りエスカレーターがあり、後方には伊豆箱根バス、箱根登山バス、富士急バスの案内所が同じビル内に横並びで入っています。
 
 

東口駅前の様子です。東南東を望む。後方に東口があります。
駅東側は小田原市の中心市街地で、商店が密集しています。駅前には居酒屋が多いです。
また、小田原城は駅の南側にあります(写真右方向)。北入口まで約450m、正面入口まで約800mで、徒歩圏内です。
 
 

 

2階にある改札口の様子です。
上写真の右側に1階とを結ぶ階段・上りESとペデストリアンデッキへの連絡口があり、左側に3階橋上階(他社線)方面とを結ぶ階段・上りESがあります。1階や3階とを結ぶEVは上写真の右側にあります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、一番左が幅広通路です。左端には有人通路があります。
改札口の上には3色LED式の発車標と時計があり、大雄山道了尊にちなんだ天狗のモニュメントが飾られています。
改札口の左手前には出札窓口があり、その左に自動券売機があります。
ちなみに改札内に自動精算機は設置されておらず、乗り越し時やICカード残高不足時は窓口(精算所)での対応となります。
改札口の先はホームになります。段差はありません。
トイレ・多機能トイレは改札内(右側ホーム沿い)にあります。
売店も改札内にあります(上写真右前方)。駅構内改札外に売店・コンビニはありません。
 
 

終端部のフェンスに掛けられている駅名標です。
シンプルなデザインです。
現在は駅ナンバリング (ID 01)が導入されたため、駅名標に変化が生じていると思われます。
 
 

大雄山線の小田原駅は頭端式ホーム2面2線の地平構造で(地形の関係でやや高い位置にホームがあります)、南南西~北北東方向にホームが延びています。
尚、右側のホームは列車発着時に使用されておらず、トイレ・多機能トイレへの通路として使用されています。
左側のホームを挟んで右が1番線、左が2番線で、ともに下り大雄山方面です。基本的に運行列車が交互に発着しています。
ちなみに、小田原駅では全社通しで番線番号が振られています。最も東にある大雄山線に1番線が付与されています。
電車で隠れて見えませんが、2番線の左側にはJR東日本の小田原駅が並んでいます。
ホーム有効長は大雄山線用の18m車3両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は起点駅ながら狭く、先端の大雄山方(写真奥)はかなり狭くなっています。
上屋は1番線がほぼ3両分(大雄山方の乗務員室がはみ出します)、2番線が全3両分に設置されています。
ホームにはベンチが設置されていて、右側の未使用ホームには飲料自動販売機、トイレ・多機能トイレが設置されています。
写真は1番線終端部より大雄山方を望む。
 
 

こちらは1番線より終端方を望む。
左から未使用ホーム、1番線、1番線ホーム、2番線ホーム、2番線の順で、さらに右にはJR線の小田原駅があります。
ホームの大雄山寄り(手前側)には古風なベンチがあります。
また、上屋の支柱には古レールが使用されています。
 
 

2番線より大雄山方を望む。
右から1番線、2番線の順で、2番線には左から線路が合流しますが、これはさらに左にあるJRの側線とを結ぶ渡り線です。この渡り線は、Wikipediaによると大雄山線には車両の大規模な整備工場がないため、全般検査といった大規模な定期検査時に東海道本線の小田原~三島間を回送(甲種輸送)して、駿豆線大場駅にある自社の大場工場に送り込む際に使用されます(出場時は逆ルート)。
また、大雄山線は全線単線です。
この先、左を走るJR東海道本線と並走して市街地を北北東へ走ります。やがて右へカーブして下り勾配になり、JR線と少し離れます。そして地平に下ると左へカーブして、緑町駅へと至ります。
尚、緑町駅のすぐ先で左へ急カーブしてJR線をアンダークロスしますが、このカーブがネックで大雄山線には20m車が入線できません。
 
 

1番線より終端方を望む。
手前に1番線の車止めがあり、右奥に2番線の車止めと0キロポストがあります。その右にはJRの側線と3番線ホームがあります。
終端部の先(左前方)には改札口があります。改札口の手前左側には昔ながらの売店が営業しています。
トイレと多機能トイレは写真左側、未使用ホーム沿いにあります。
 
 
あとがき
私が伊豆箱根鉄道大雄山線の小田原駅で下車(乗車)したのは2004年、2012年の計2度です。2004年は大雄山線の乗りつぶしのため、2012年は大雄山線の車窓風景撮影のため、いずれも起点駅ゆえに必然的に下車(乗車)しました。駅は2面2線の小規模なターミナル駅で、路面電車にありがちな終端駅構造でしたが、他社線とは違い橋上駅舎ではなく、東口の一角にひっそりと佇んでいました。駅前は市街地で、私の訪問時は人が多かったですが、それでも市街地は元気がないようです。
 
東京からですと東京駅から東海道新幹線、東海道線で直接小田原駅までアクセス可能です。普通列車でも概ね1時間20分台で到達できます。新宿駅からの場合は小田急小田原線またはJRの湘南新宿ラインで到達可能です。小田急線は快速急行で1時間半ほどかかるものの運賃が割安です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線を利用して小田原駅で下車です。但し、小田原駅には『のぞみ』が停車しないため、2時間に1本小田原駅に停車する『ひかり』に乗るか、名古屋駅で『のぞみ』から『こだま』に乗り継がなくてはなりません。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間…11時間弱)。
 
食料・飲料について、橋上駅舎内や東口駅前に複数のコンビニがあり、駅ビルや駅前に飲食店が多数あり、チェーン店も一定数あります。JR駅では駅弁も販売しています。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度がやや高いですが、伊豆箱根鉄道大雄山線を乗り鉄される際は、小田原駅をスルーせずに一度は駅も観察されてみて下さい!
  
(参考:Google地図、Wikipedia)