どのバスも 止まって見える ゴルフ場


「ボールが止まって見える!」
阪神タイガースの選手は皆そう思っているのでしょう。今日もジェフリー・マルテ内野手が、中野拓夢内野手が、ジェリー・サンズ外野手が、佐藤輝明内野手がホームランを放り込んで無観客の神宮大花火大会となる15安打11得点の猛攻でタイガースが4連勝、貯金を13に増やして首位独走です。優勝へまた一歩前進しました。

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兵庫県神戸市垂水区に位置する山陽バスの「ゴルフ場」停留所です。今回の記事で掲載している写真は平成28年(2016年)12月に撮影したものです

ボールが止まって見える経験は僕にもあります。ごくまれにゴルフに行った時の話です。ゴルフのルールでは動いている球を打つと反則になるからです。ゴルフは他のスポーツと違っていることが多く、例えば他のスポーツでは上手な選手ほど運動量が多くなる傾向にありますが、ゴルフは逆で下手な人ほど走り回らなくてはならないので体力を消耗するのです。

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ゴルフ場停留所は回転地を兼ねていて、写真左の道路の手前側から進入してきます。乗客は緑色の屋根の下で待機します

ゴルフ場にはリモコンで自動運転出来る電動カートがあったりして、僕がコースに出るときにはリモコンを率先して預かるのですが、ティーショットの後には滅多にカートに乗らないので同行者にリモコンを取り上げられてしまいます。止まったボールを打つだけなのにボールが言うことを聞いてくれなくて、アイアンを3本ほど抱えて走り回らなくてはならないのです。

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屋根付きの細い通路を通ってバスに乗車します。周辺にレストハウスや茶店などないので清涼飲料水の自販機がありがたく感じます

そんな消し去りたい記憶のせいで、当ブログではなかなかゴルフに絡めずにいましたが、今日5月4日は「みどりの日」で祝日ということで、今年は大いに祝うことにします。マスターズを制覇したプロゴルファー松山英樹選手を。日本人として初めてグリーンジャケットを纏った松山選手の偉大な功績を讃え、今回のテーマは「ゴルフ場」とします。

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ゴルフ場で客扱い中の様子です。ゴルフ場を経由するすべての山陽バスがとまります

兵庫県神戸市垂水区のバス会社山陽バスにはそのものズバリ「ゴルフ場」というバス停が存在します。日本で7番目に開場したとされる「垂水ゴルフ倶楽部」の最寄りバス停であり、垂水駅のバスターミナルでは行先表示を「ゴルフ場」とした路線バスを見かけることがあります。

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左折してゴルフ場に入ってくる山陽バス(系統番号不明)

垂水駅をティーグランド、ゴルフ場をグリーンに例えると、かなり難しい打ち上げホールと言えます。第1打で垂水中学校前あたりまで達したいところですが、いきなりチョロになって商大筋に入る交差点のところで第2打となることもよくある話です。垂水中学校前からはフェアウェイが左右に分かれます。左の急な傾斜からのショートカットが許されるのは3系統と環系統のみで朝晩の限られた時間しか設定されていません。

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右折してゴルフ場に入ってくる垂水駅発名谷駅行き山陽バス5系統です

4系統・5系統・8系統のルートを選んでもフェアウェイは狭くなり、上り勾配が続きます。団地北を過ぎたところで狭隘なところに入りこんだかと思ったらやたら曲がりまくって、まるで4番と5番と8番のアイアンを持って右往左往するゴルファーの様相ですが、これが正しいアプローチなのです。OBも池ポチャもせずゴルフ場のバス停にナイスオン出来るのは秘密兵器「ライタグ」を搭載したマスタード色のバスに、熟練したドライバーの技があってこその芸当です。山陽バスの運転士さんにグリーンジャケットを着せてあげたい想いになりました。

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ゴルフ場の場内で待機する山陽バスです。マナーを守って交通機関を利用しましょう

では、魚を捕まえに行ってきます!