DSC_0151
誰もいない駅は1日で見納めに

昨日付けの記事でお知らせしている通り、断食明け連休のタナアバン市場及びタナアバン駅の密集対策で、5月3日から当面の間、15:00~19:00に限り駅を閉鎖、全列車通過又は非営業とすることが決定しましたが、案の定というか、早速取り扱いの変更が生じています。毎度の朝令暮改ぶりですが、タナアバンでの乗り継ぎ客に非はないのは明らかであり、2日目となる本日(5月4日)からは、改札口は引き続き閉鎖されるものの、乗り換えに限っては許可されることになりました。つまり、本日から環状線、スルポン線で終日に渡りタナアバンでのドア扱いが再開されています。





タナアバン駅閉鎖に至る経緯は昨日の記事からどうぞ

至極当然の結果と言えるのではないでしょうか。SNS上の炎上は昨日夜まで続いており、どうしてカレット~パルメラの移動にオジェックにカネを払わなければならないのか、パルメラ、カレット駅前が逆に大カオス状態になっているというものです。KCIに二度運賃を払って、さらにオジェックに20000ルピアも毎日払うなんて、たまったもんじゃありません。さすがにKCIも再検討を余儀なくされ、タナアバンでの乗り継ぎのみは認めるという方針に落ち着きました。冷静に考えて、どうして初日からこうしなかったのか、不思議でなりません。

WhatsApp Image 2021-05-04 at 08.48.06



まあ、これもインドネシアあるあるで、誰も居ないタナアバン駅、そしてドアの開かない運転停車は、それはそれで良い記録となりました。出現したときに撮る、これまた東南アジア鉄の鉄則が当てはまる事象となりました。そのうち動画の方でも紹介出来れば、と思います。

おまけ
WhatsApp Image 2021-05-04 at 13.50.42
昨年の今頃、タナアバンで乗り換える人々
この頃は軍隊がかなり配備されていて、かなり物々しい雰囲気でしたが、
最近は駅撮りが出来てしまうくらい軍事色が薄まっています

ちなみに、画像の黄色ロープも軍隊が引き揚げたタイミングで撤去されました。ジョコウィは地方分権だから、コロナ対策は地方の責任と言っていますが、結局中央政府の顔色を窺わなければ何も出来ません。しかも票集めのために、民主主義を自分勝手主義と拡散した結果、文民による民衆統制が認められなくなり(それでジョーナンも駅を軍事施設扱いにしたわけですね)、コロナ対策は軍隊に任せざるを得ないという本末転倒な結果になっています。当然、ジャカルタ特別州の一存では軍を動かせないわけで、今回のタナアバン騒動は現代インドネシアのどうしようもなさを正に体現した事象でした。果たして、いつまでこれが続くのかわかりませんが、今度はタナアバン市場の商人たちが、客が来なくなった、どうしてくれる?保障はないのか!?と立ち上がる将来が見えています。ジョコウィにまんまとはめられたアニスは残念ながらここで終わりでしょう。

◆いつもご覧いただきありがとうございます◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力お願いします

鉄道コム

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット