こんにちは。

今日はED75機番シリーズの第117回、ヒサシ付き若番の76号機です。偶然が重なって一旦廃車からの復活..活躍の姿を見ることが出来た機関車です。2回シリーズの前編になります。

 

ED75 76[長] 1966年落成

到着配置は[仙]、仙台区だったようですがすぐに長町区へ、国鉄時代を走りましたが1987年、国鉄民営化を前に廃車になっています。国鉄時代には撮影の機会に恵まれなかったので、写真ゼロで機番シリーズ終了?と思いきや...

1989年3月車籍復活 再び活躍が見られるようになりました。

 

初撮影は復活を果たしてすぐです。JR貨物に所属[盛] 盛岡機関区配置になったと思われます。復活時に全検を受けた筈、ピカピカの姿でやって来ました。曇り空で映えませんでしたが輝く銀パン、高圧碍子です。臨時貨物列車のスジで、無蓋車も繋がって国鉄時代を思わせる編成でした。

1989/04 東北本線(以下同様) 岩手川口-好摩 8570レ

 

突然降り出したにわか雨にめげず構えていたら76号機の登場でした。

ヒサシ付きの若番、キリっとした顔立ちでした。

1990/08 久田野-白河 5160レ

 

満載のコンテナ貨物列車を颯爽と牽引です。

1990/08 豊原-白坂 3085レ

 

車籍復活機は9両、7両は貨物需要が好調で機関車が足りなくなったための復活ですが、76号機と 82号機 だけ復活の経緯が違うようです。(だいぶ前にも書いていますが。)

88年8月、1014号機  と  1032号機  重連牽引の高速貨物列車が六原駅付近、大雨で路盤流出した所に突っ込み、脱線大破で廃車になっています。この2両の代替機だったようです。

つまり事故が無ければ76、82号機の勇姿は見られなかった可能性大 です。

1000番台2両の犠牲があって、民営化時の廃車から日が浅く、他の7両の復活時期に重なったので追加復活できた..想像ですが偶然が重なってるんじゃないかなーと思います。上記リンク記事に書いてますが、1014と1032の重連はたまたま事故当日の前運用、元気に走る姿を撮影していましたし...複雑な気持ちになります。

 

..という運命を背負った機関車だったようですが、復活後は元気に貨物列車を牽引して東北路を走り回ります。春の爽やかな季節、重連コンテナ貨物の先頭でやって来ました。貫通路窓”感電マーク”も付きませんでした。

1994/05 滝沢-渋民 3093レ

 

秋のこの日はローカルコンテナ貨物列車を牽引してノンビリ行きます。4個積みのコキ5500主体の編成だったようです。

1994/11 金ヶ崎-六原 859レ

 

岩手山麓を108[長]+76[盛]の重連が行きます。76号機、綺麗ですね。95年の6月に全検を通ったようです。再びピカピカの銀パン状態を撮りたかったんですが..巡り合えず日が経ってしまいました。

1996/03 好摩-岩手川口 3061レ

 

春の小鳥谷にて。多分前ソ機がシロガマだったのでこんな撮り方をしたんだと思いますが..何かハマっていたのでUpしてみました(笑)。[盛]の区名札が入っているのも分かります。

1997/05 小鳥谷-小繋 3064レ

 

上り貨物を牽引して盛岡に到着、前ソ機が解放されて単機牽引となり発車待ちです。運転室内の白熱球が古豪を感じさせてくれます。

 

同じ列車のサイドに回って撮影、100号機以前は床下機器のカバーがありません。リアクトルやエアタンク類が露出、メカニカル感が好きですねー。”日立”の製造銘板は多分95年全検時に磨き出しがかけられたんじゃないかな?これ、いいなー。渋い輝きが年季を感じさせてくれます。

1997/12 盛岡駅 1552レ

 

同じく床下機器を強調した撮り方、走りバージョン(笑)。夕方の光線がいい感じでした。

1998/08 岩手川口-好摩 2072レ

 

黒磯で運用を終えて僚機の並ぶ留置線へ引き上げる所です、通常ゆっくり通過する位置でこの日は停車。左横に誘導員さんの詰所がありました。何か打ち合わせ?稀に見られました。

[盛]区名札を挿した姿はこれが最後になりました。

1999/03 黒磯駅 5172レ牽引機

 

前編はここまで、後編に続きます。

1000番台の廃車は残念でしたが、ヒサシ付き若番が活躍する姿はやっぱりいいですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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