大阪出身、あるいは在住の鉄ヲタの方々ならお判りかと思いますが、 「画像の車両は何系ですか?」 と聞かれたら、ほぼほぼ全ての人が 「50系でしょ?」 と答えると思います。それはそれで正解なんですけど、大阪メトロ、あるいは大阪市営地下鉄を知らない鉄ヲタはおそらく、数字だけで 「5000系」 と答えると思うんですね。

 

 

じゃあ、これは?

さっきの法則に従えば、1000系ではなくて10系になります。

このように、大阪市営地下鉄時代からの習わしかどうかは判らないんですが、大阪メトロでは車両の称号を何故か縮めますよね。

 

 

こちらは御堂筋線用の車両ですが、形式称号は5桁になっています。

さっきが4桁で上2桁だけを縮めて呼称していたから、これは5桁だから 「200系?」 と思ったあなた、それは 「ブーッ!」 なんですね。4桁だろうが5桁だろうが、上2桁は変わらないようで、 「20系 (新20系) 」 になります。御堂筋線の場合は21系になります。

 

 

んで、これは同じ新20系なんですけど、中央線用の車両は24系になります。新20系は架線集電方式の堺筋線と鉄輪リニアモーター方式を用いる長堀鶴見緑地線、今里筋線を除く全線に投入されていますが、谷町線用は22系、四つ橋線用は23系、千日前線用は25系となります。

因みに、市営地下鉄時代の30系や50系も各線に投入していましたが、31系とか52系とかにはなりませんでした。

 

 

ところが、最新の30000系だけは何故か 「30000系」 になります。

人によっちゃあ、31系 (御堂筋線) 、32系 (谷町線) と呼んでいるようなんですが、世間一般的には30000系と縮めません。

 

それにしても、何で大阪メトロは形式称号を縮めるですかねぇ~?

事の始まりは、30系かららしいのですが (その前の50系も登場当初は5000形だったそうです) 、もしかしたら、戸籍謄本上の正式な形式は3000系 (30系) 、1000系 (10系) 、21000系 (21系) 、6000系 (60系) ・・・になるのかもしれませんが、その定義があやふや。どれが正しいのかは判らないのが実状です。天神橋筋六丁目を 「天六」 と呼ぶのと同じ感覚なんでしょうかねぇ~? もし、そうだとしたら、如何にも 「大阪らしい」 ということになりましょうか?

 

この法則と謎についてお判りの方、ご教示願いたいと思います。

 

【画像提供】

50系がイ様

8000形がウ様

【参考文献・引用】

鉄道ピクトリアル No.963 (電気車研究会社 刊)