加島駅【大阪府】(JR東西線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市淀川区北西部の、西淀川区との境界付近に広がる住宅街に位置するJR東西線の地下駅で、駅の直上を東海道本線【JR神戸線】が通っている、
加島駅 (かしまえき。Kashima Station) です。
 
尚、JR神戸線には駅が設けられていません。
 
 
駅名
加島駅 (JR-H 48)
 
所在地
大阪府大阪市淀川区 
 
乗車可能路線
JR西日本:JR東西線 
(※) 路線名は「JR東西線」が正式名称です。  
 
隣の駅
京橋方……御幣島駅 
尼崎方……尼崎駅 (兵庫県) 
 
訪問・撮影時
2017年12月
 
 

 

加島駅は地下駅で、直上の地平部にはJR神戸線の複々線がJR東西線と並行して走っています。
駅舎・改札口が地下1階、ホームが地下2階にあり、JR神戸線の南北に出入口があります。
写真はメインの出入口である北口です。1番出入口と2番出入口が設置されています。
駅前広場前には2番出入口があり、階段2ヶ所とエレベーターが設置されています。左の階段が2イ出入口、右の階段が2ロ出入口です。
地下で改札と南口(3番出入口)に通じていて、南北自由通路を兼ねています。駅前広場の左側(東側)に1番出入口(階段のみ)があります。
また、北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
駅前広場の地下には有料駐輪場が設置されています。
上写真は南を、下写真は南東を望む。
 
 

北口駅前です。北北西を望む。後方に北口(2番出入口)が、右後方に1番出入口があります。
駅前は再開発により整備されており、駅前通り沿いにはビルやマンションが立ち並んでいますが、商店は少ないです。
一方、駅前通りを外れると昔ながらの住宅街が残っていて、町工場も点在しています。
約300m西の神崎川沿いには田辺三菱製薬大阪工場があります。
また、約200m東には山陽新幹線の高架橋が南東~北西に延びています。
 
 

駅前広場より東を望む。
右前方に1番出入口があります。右後方には2番出入口があります。右側に1番EV出入口があります。各出入口の右側にはJR神戸線が通っています。
駅東側も住宅街になっています。1番出入口の先に交差点があり、右へ曲がるとJR神戸線のガードがあります。ガードをくぐると駅南側に抜けられます。
  
 

こちらは駅南側、南口(東側)に相当する3イ出入口です。西を望む。右側にはJR神戸線が通っています。
3イ出入口の駅名看板には「竹島東口」としか書かれておらず、加島駅の表示がありません。
この3イ出入口はスロープのみの出入口で、車いすに対応しています。自転車が通行しないように柵が設置されていますが、車いす通行部分には車いすが通れるような特殊な柵が設置されています。
約80m先には3ロ出入口があります。また、南側に駅前広場はありません。竹島東口の約100m南にバス停留所があります。
 
 

「竹島東口」前より南を望む。後方に竹島東口(3イ出入口)があります。
JR神戸線を境に北が淀川区、南が西淀川区で、駅南側は西淀川区竹島地区です。
駅周辺は昔ながらの住宅街で、町工場が多いです。商店はほとんど見られません。
 
 

こちらは南口(西側)に相当する3ロ出入口です。東を望む。左側をJR神戸線が通っています。
3ロ出入口の駅名看板は「竹島西口」になっています。3ロ出入口は階段のみの出入口です。
約80m先には3イ出入口があります。
 
 

「竹島西口」前より西を望む。右手に竹島西口(3ロ出入口)があります。
左側には竹島地区の住宅街が広がっています。町工場が多いです。
右側のJR神戸線は西に向けて徐々に高度を上げていますが、約600m進むと神崎川橋梁に差し掛かります。
一方、加島駅の時点では地下を通っているJR東西線は一気に高度を上げて、橋梁手前で地上に顔を出してJR神戸線と並走状態で神崎川を渡ります。
そして、右前方には慰霊碑があります(後述)。
 
 

この慰霊碑ですが、
2002年11月6日に東海道本線(JR神戸線)の塚本駅~尼崎駅間(慰霊碑付近)で、フェンスを乗り越え線路内で遊んでいて大阪発姫路行きの新快速にはねられた中学生を救助中の救急隊員2名が、後続の京都発鳥取行きの特急「スーパーはくと11号」にはねられ1名が死亡、1名が重傷となった事故が発生しました。事故を受けて、2度とこのような事故が起こらないように祈りを込めてJR西日本により建立されました。(Wikipediaより)
現地訪問した際に当時の事を昨日のことのように思い出しました。当時も二度とこのような事故が発生してほしくないと願っていましたが、2年半後に福知山線の脱線事故が発生してしまいました…。もう事故は起きないでほしいです。
 
 

地下1階にある改札口です。東を望む。
前方に1番出入口が、左後方に2番エレベーター出入口と階段の2番各出入口が、後方に3番各出入口があります。
改札口の先に『みどりの窓口』と自動券売機があります。『みどりの窓口』はいずれ『みどりの券売機』に置き換えられる可能性があります。
 
 

こちらは南を望む。左に1番出入口が、右に2~3番出入口があります。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番左が幅広通路です。左端には窓口に面した有人通路があります。
改札口の左手前には『みどりの窓口』があり、さらに左には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。自動券売機・自動精算機ともICカードチャージが可能です。
改札内にはトイレ・多機能トイレと飲料自動販売機があります。
そして地下2階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、加島駅構内に売店・コンビニはありません。北口駅前(ロータリー周りと1番出入口前)にコンビニがあります。
 
 

1番のりば側の側壁に設置されている駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR東西線のラインカラーである桜桃色です。
尚、この駅名標には加島駅の駅ナンバリング (JR-H 48) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されておらず、柱にある縦型の駅名標にのみ書かれています。これでは駅ナンバリングの周知は難しいでしょうね…。
また、右上には特定都区市内制度における「大阪市内」駅を示す「阪」マークがあります。
 
 

加島駅は島式ホーム1面2線の地下構造で(地下2階にホームあり)、概ね東南東~西北西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
右(南)が1番のりばで下り尼崎・西明石・宝塚方面、左(北)が2番のりばで上り北新地・京橋・木津方面です。
ホーム有効長は8両分で、2017年12月現在ホームドアは未設置です。ホーム幅は広いですが、階段付近は狭くなっています。
ベンチや飲料自動販売機の有無は確認できませんでしたが、ベンチは設置されていると思われます。
また、外側の側壁にはシンボルデザインが描かれています。加島駅の駅シンボルは、当駅付近に「島」のつく地名が多く存在することから、その「島」に打ち寄せる波をイメージした「青海波」です。駅カラーは山吹です(Wikipediaより)。
 
 

北新地方・京橋方を望む。京橋駅の手前まで地下区間が続きます。
この先、すぐに右へカーブしてJR神戸線の地下を離れ、西淀川区に入って府道10号線の地下を走るようになります。しばらく住宅街の地下を南へ走ると、西淀川区役所への最寄駅で、難読駅名としても有名な御幣島駅(みてじまえき)へと至ります。
 
 

 

尼崎方を望む。下写真は1番のりば(下り線)側です。
この先、左へカーブしながら上り勾配でJR神戸線の地下を西へ走り、すぐにJR神戸線の外側線と内側線の間で地上に出ます(上り線はその逆)。ここから先は尼崎駅の先まで三複線状態が続きます。その後も上り勾配が続きますが、JR神戸線と同じレベルの高さになると平坦になって神崎川を渡り、途中で兵庫県尼崎市に入ります。神崎川を渡り終えると下り勾配で工場地帯の中を西へ進みますが、やがて市街地に入るとJR東西線の終点である尼崎駅へと至ります。JR神戸線、JR宝塚線と乗換可能です。
尚、「大阪市内」発着の乗車券をお持ちの場合は特例で加島⇔尼崎⇔塚本を移動できますので、新大阪駅との移動の場合は大阪市外の尼崎駅経由でも大丈夫です。但し、尼崎駅で途中下車はできませんのでご注意下さい。また、「大阪市内」発着の乗車券は北新地駅~大阪駅の間に限り途中下車をして改札外連絡が可能です(途中下車当日限り有効)。
 
 
あとがき
私が加島駅で下車(乗車)したのは少なくとも2017年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に近い駅なので下車しました。大して特徴のない地下駅ですが、駅の真上をJR神戸線が通っていて、車窓から加島駅の出入口を確認できます。駅前ですが、淀川区側の北口は整備されていましたが、西淀川区側の南口は駅前広場すらなく裏口といった感じでした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線・JR宝塚線方面の大阪行きを除く下り電車(新快速・快速・普通)に乗り換えて尼崎駅で下車します。そしてJR東西線の京橋方面行き電車(種別不問)に乗り換えて当駅下車です。尚、大阪市内行きの乗車券をお持ちの場合は特例で市外にある尼崎駅を経由できます(尼崎駅で途中下車はできません。また、手前の大阪市内駅で下車した場合、きっぷは回収されます)。あるいは大阪駅で途中下車して、当日中に北新地駅からJR東西線下り電車に乗車して加島駅まで行ってもOKですが(翌日以降は無効)、大阪駅では有人改札をご利用下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと北新地駅からJR東西線の尼崎方面行き電車(種別不問)に乗り当駅下車です。難波からですと「なんば駅」からOsaka Metro千日前線で野田阪神駅まで行き、隣接する海老江駅からJR東西線の尼崎方面行き電車(種別不問)に乗車して当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが複数ありますが、気軽に入れる飲食店はありません。最寄りの飲食チェーン店は約500m北西の「びっくりドンキー」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR東西線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は加島駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)