西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【展望席は自由席】783系特急みどり18号乗車記(佐世保13:41→新鳥栖→博多15:31)

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JR九州佐世保駅。

 

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「みんなの九州きっぷ」を使った九州鉄道旅行。

締めくくりは、佐世保13:41発の特急みどり18号で博多へ向かいます。

 

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13:27。博多から特急「みどり9号」として佐世保駅に到着した783系4両編成。

783系は1988年3月にJR グループで最初の新型特急車両としてデビューしました。

出入口を車両中央に設け1両を2つの客室に区分するなど他に見られない特徴があります。

 

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到着した車両は、短時間で車内清掃と座席転換作業が行われ、折り返し博多行「みどり18号」となります。

 

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車内清掃が終了し乗車。

佐世保駅では最後方の車両となる8号車自由席の一番後の座席に陣取りました。

4両編成なのに8号車というのは、佐世保を発車して最初の停車駅「早岐」で特急ハウステンボス号と連結する日・列車があり、

その場合、ハウステンボス号が1~4号車となるため、それに合わせたもののようです。

ハウステンボス号連結のない乗車日の18号は終点博多まで5~8号車のみの4両編成での運転となります。

 

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13:41定刻に佐世保駅を発車。

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佐世保を発車し次の早岐までは交通量の多い幹線道路と並び市街地を進みます。

 

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次の停車駅「早岐」で8分停車ののち、進行方向を変えて発車。

ここからは佐世保駅で陣取った最後方の自由席が前面展望席となります。

なお早岐駅での進行方向転換は、現在の佐世保線・大村線ルートが博多~長崎を結ぶルートとなっていた名残りで、

有明海沿いを進む現在の長崎本線開業後、肥前山口~早岐~佐世保が佐世保線。早岐~諫早が大村線に改称され現在に至っています。

 

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早岐駅構内。

左側が佐世保方面から到着した線路。

右側の鳥栖方面へ進みます。

 

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佐世保線は全線が単線です。

早岐の次の三河内駅では、対向の「みどり11号」と行き違いのため運転停車。

 

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三河内駅を発車してしばらく、単線の佐世保線に左から非電化の松浦鉄道の線路が合流すると、

前方に有田焼の窯元の煙突が多数見え、間もなく有田に到着します。

 

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14:14有田着。

乗車日の「みどり18号」は日曜日の午後に博多へ向かう列車とあって、

各停車駅からまとまった乗車があり、コロナ下の空いた列車に馴れていた身には活気が感じられました。

 

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曲線区間に設けられたホームの桜が美しい上有田駅をゆっくりと通過。

 

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最高時速130kmの性能を誇る783系ですが佐世保線の最高時速は95km。

全体に曲線が多く、その最高速度に届く区間も多くありません。

 

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列車は武雄の市街地に入り高架に上がりました。

右手には間もなく開業する真新しい西九州新幹線(長崎新幹線)の高架が寄り添います。

 

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西九州新幹線( 長崎新幹線)の始発駅となる武雄温泉駅に進入。

バリケードが設けられている線路に博多からの在来線特急が入り、同じホームの向かい側で長崎行の新幹線に乗り継げるようになるようです。

 

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博多から長崎へ向かうために、ここでの乗り換えが必要となる背景には、様々な経緯がありますが、

新幹線開業後は、九州内の駅や列車内でけでなく、山陽新幹線の車内でも「武雄温泉」の駅名が毎日アナウンスされることになりそうで、地元にとっては活性化の絶好の機会かも知れません。

 

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全線単線の佐世保線ですが、新幹線と接続し長崎へのメインルートに「返り咲く」ことになった武雄温泉~肥前山口間では現在複線化工事が進められています。

 

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「ハウステンボス号」を併結し1~8号車まで揃った「みどり・ハウステンボス13号」と行き違い。

 

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佐世保から約1時間。

14:43着の肥前山口で佐世保線区間は終わり、ここからは長崎本線に入ります。

向かいのホームには長崎行特急「かもめ23号」が停車中で乗り換えの便が図られていました。

長崎行特急「かもめ号」の運転も西九州新幹線の開業を以て終了となる予定です。

 

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肥前山口から鳥栖方面の長崎本線は複線で、佐世保線区間に比べ直線区間が多くなります。

 

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運転台のスピードメーターの針は最高時速の130km に迫ろうとしています。

 

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唐津線の上下列車が停車中の久保田駅を高速で通過。

 

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14:53佐賀駅着。

佐賀駅からの乗車で自由席は満席になりデッキに立つ人の姿も。

終点博多までは約40分の距離です。

 

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佐賀からも高速運転が続きます。

中原では中線に停車中の先行の普通列車を追い抜き。

 

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佐賀から10分少々で線路を横断する九州新幹線の高架線と新鳥栖駅が見えてきました。

 

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15:06新鳥栖着。

終点博多まで乗り通すつもりでしたが、九州新幹線も含めて乗り放題の「みんなの九州きっぷ」の恩恵を最大限に活用すべく、ここで下車し九州新幹線に乗り継いで博多へ向かうことにしました。

 

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新鳥栖駅には新幹線と在来線の乗り換え改札はなく、一旦改札外へ出ての乗り換えとなります。

 

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在来線の改札口と新幹線の改札口は向き合っており、動線には無駄がありません。

 

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改札外へ出る機会を得たので駅前へ出てみましたが、駅舎の立派さに比して駅周辺に店舗などはほとんど見当たりません。

 

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駅に戻り12分接続の15:18発の「つばめ320号」博多行に乗り継ぎます。

新鳥栖には「こだま」に相当する「つばめ」とひかりに相当する「さくら」が停車し停車列車は1時間に3本~4本が確保されています。

 

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螺旋状になった高架ホームへの階段。

 

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新鳥栖駅新幹線ホーム。

「みんなの九州きっぷ」利用者が多かったのか、筆者と同じように、みどり号から乗り継いで博多へ向かう客が少なくなかったようです。

 

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入線する「つばめ320号」。

九州新幹線内のみで運転される800系6両編成です。

 

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800系の車内は、座席背面が木製であるほか日除けにも個性が感じられます。

 

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15:31。わずか13分で終点の博多に到着。

佐世保からだと乗り換え時間を含め1時間50分での到着です。

 

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博多到着後、在来線乗り換え改札口を通り、新鳥栖駅まで乗車した「みどり18号」が到着するホームへ行くと、ちょうど列車が入線するところでした。

「みどり18号」の博多着は15:34。

「3分しか違わない」のか、新鳥栖駅での乗り換え時間が12分もあったにも関わらず博多に先着する新幹線は「やはり速い」のか、捉え方は様々だと思いますが、

他のJR各社と違い九州新幹線と在来線特急を乗り継いでも乗り継ぎ割引は適用されず料金が割高になることから、余程急いでいない限り、みどり号と九州新幹線の新鳥栖乗り継ぎに実用性はなさそうです。

 

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博多に到着した「みどり18号」の車両は折り返しの佐世保行に供されることなく、しばらくホームに停車したのち車庫に引き揚げるようです。

 

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みんなの九州きっぷ(北部九州版)の2日の有効期間を最大限に活用して、

昨日の博多駅から特急ゆふいんの森→(別府)特急あそぼーい→(熊本)九州新幹線みずほ→(博多)特急かもめ→(諫早)快速シーサイドライナー→(佐世保)特急みどり→(新鳥栖)九州新幹線つばめ→(博多)

と乗り継いで来た今回の旅行もここ博多で終点です。

筆者も鉄道旅行者としては回送扱いとなり福岡空港から帰路につきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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