僕は常々、現在のコロナ禍にていて『コロナ戦時下』と思いながら公共交通事業者の現状を観ながら、一刻も早くワクチン接種普及と防疫がコントロールが出来る事を祈っていますショボーン

事実、4年前には東奮西走していた観光バス止まり2020年度の交通運輸事業者は軒並み赤字決算を弾き出し、太平洋戦争を超えてきた歴史ある交通運輸事業者に於いては太平洋戦争時以来のマイナス幅であったりと惨憺たる状況です。

コロナ以前、バスハイヤーでは規制緩和に伴い競争が激化し利益率が低下、インバウンド需要で俄か活気づいたものの様々な問題を置き去りのままバス・ハイヤー事業者は日々の業務をこなしていました。結果、バス事業では関越道や軽井沢で痛ましいバス事故が起こり、事故対策のみクローズアップされました。事故対策には莫大な費用を要しますが、資本が脆弱な事業者は負担できず根本的な対策は練られず更に市場競争に晒されていきます。
バス事業インバウンド特需に隠れてタクシーの総量規制のように適切な需要と供給に対してのアクションがなされず、故に今回のコロナ戦時下に突入し、いま業界は各事業者の努力により維持している状況ですショボーンアセアセ
総量規制は確かに市場を萎縮させたり、闇カルテルを結ぶ嫌いもありますが、業界破綻の恐れがあるコロナ戦時下ではある程度の企業統合により個々のバス会社の体力維持を図らなければ非採算部門の路線バスはいよいよ公共交通機関の機能不全に陥ってしまいます。また、東京オリンピックや阪神大震災に見られた大規模な鉄道代替輸送が出来なくなってしまうかもしれません。

日常でも既に東海道本線:袋井ー磐田間運転見合わせ時には並走するバス路線が無く咄嗟に鉄道代替輸送手段になれません。

冒頭から話が脱線してしまいましたが、かく云う自分も3ヶ月ほどバス運転席から離れて別業種へ出向することになりましたニコニコ。更新回数が若干減りますが、よろしくお願いします。

今回、コロナ禍のバス事業に触れたのは静鉄観光バスに在籍していた少し変わった"貸切車"のお話です。
静鉄ジョイステップバス
浜松200か1174
日野KL-RU4FSE(2005年)
浜松200か1175
日野KL-RU4FSE(2005年)
掛川営業所
2021年2月14日
東海道本線掛川駅から東へ2㎞ほど東へ行くと、掛川バスサービス静鉄ジョイステップバス掛川営業所があります。もとは静岡鉄道掛川営業所でしたが1988年4月より分社し当時の静岡鉄道掛川営業所の路線と大井川鉄道掛川営業所の路線を引き継いで掛川バスサービスが発足しました。
掛川バスサービス
(左)浜松200か1177
日野PDG-KR234J2(2010年)
(右)浜松200か・810
いすゞKK-LR233J1改(2002年)
掛川営業所
2021年2月14日
ともに川崎鶴見臨港バスからの中古車で、1177号車の鶴見臨港時代の車番は2A-426(川崎200か1190)で塩浜営業所に配属されて活躍、2019年12月除籍となっています。掛川バスサービスでは2020年8月に再登場しました。外装は掛川市のゆるキャラ"茶のみやきんじろう"が描かれたラッピングバスとなっています。
810号車鶴見臨港時代の車番は1A-162(川崎200か・214)塩浜営業所に配属されて活躍していました。デンソー製冷房搭載車2013年4月に掛川バスサービスへ転入しました。外装は掛川バスサービスノンステップバスカラー(静鉄ノンステップバスの色違い)を施しています。
お茶のまち掛川イメージキャラクター
茶のみやきんじろう
掛川バスサービス
(左)浜松200か1098
三菱PA-ME17DF(2006年)
(右)浜松200か・589
三菱PA-ME17DF(2006年)
掛川営業所
2021年2月14日
1098号車はもと神奈川中央交通が委託運用していた神奈川県綾瀬市のコミュニティバス"かわせみ号"で使用されていたせ207号車(相模200か・931)で晩年はせ119号車に改番されていました。

2018年3月に廃車となり同年11月に掛川バスサービスでの運用に就き現在に至っています。

右側の589号車は、掛川市が購入し掛川バスサービスが運行委託された掛川市コミュニティバス:Kバス専用車で導入時は赤系の塗装を施していました。その後路線の統廃合の際に余剰となり掛川バスサービスへ移籍、塗装変更を受けて同バスエリア全域で活躍を続けています。


この日野ブルーリボン。実は掛川バスサービスの車輌ではありません😎。よく見ると正面窓下には『静鉄観光バス』と書かれています。


静鉄観光バス1124
浜松200か1124
日野U-HT2MLA(1991年)
掛川営業所
2021年2月14日

1991年に静岡鉄道が導入した日野ブルーリボンでもとの登録番号は静岡22き2748でした。路線バス一筋29年間、多くのお客様を運び続けた毎日から解放されて次の仕事はなんと


 貸切車Σ੧(❛□❛✿)マジ⁉︎

と、云っても車内はリクライニングシートやカラオケの類いはなく、路線バスのままです。

料金箱…らしい箱はありますが、両替機はおろか収受口はない"謎の箱"があります。シフトは懐かしい"棒ロッド"ですね照れ

このバスは勿論、普通の観光バスでは無く企業輸送用のバスです。2019年3月に登録されて菊川駅から発着する企業輸送に活躍していましたが2021年4月に除籍されてしまいました。