4/19(月)、小田急小田原線・海老名駅に隣接する場所に「ロマンスカーミュージアム」が開業しました。

これまで小田急電鉄で活躍した歴代ロマンスカーの特急車両を中心に展示した施設です。

 

開業から当面の間は、感染症対策のため、事前予約制が必要となっています。

 

建物外で整列後、スタッフの方の誘導により、券売機で入場券を購入します。

 

足下に敷かれたマットにはディスタンスを保つための豆知識(?)が書かれていました。

 

受付脇には、ロマンスカー路線図が描かれていました。

 

その隣には、海老名駅発のロマンスカー時刻表がありました。

よく見ると、海老名駅を発着するロマンスカーだけでなく、海老名駅に停まらない列車の通過時間、出庫する列車の時間も書かれています。マニアックですが、鉄心もくすぐられるのではないでしょうか。

 

エスカレーターを1階に降りると、小田急電鉄の前身・小田原急行鉄道が1927年(昭和2年)に開業した時から走っていた「モハ1形」電車(モハ10号車)が展示されていました。

 

モハ1形の車内。この車両は小田原急行鉄道・小田急電鉄で活躍後、1959年(昭和34年)に熊本電鉄に売却されましたが、再び1982年(昭和57年)9月に小田急電鉄に戻り、翌年、復元工事が終了しました。

 

モハ1形の横にある椅子では、これまで活躍した各ロマンスカー(現役を含む)を紹介した映像を見ることができます。

 

順路に沿って進むと、歴代ロマンスカーが並んで、左からSE(3000形)、NSE(3100形)、LSE(7000形)の順に展示されていました。

SE(3000形)は初代ロマンスカーで、その年を代表する鉄道車両として贈られるブルーリボン賞のきっかけとなった(1957年の第1回受賞)ほか、開業前の東海道新幹線や、東海道本線で最高速度試験を行うなど、多くの新技術も導入された車両でした。

 

SE(3000形)とNSE(3100形)は、中間車を含めた3両が、LSE(7000形)は、先頭車1両のみが展示されていました。

 

SE(3000形)とNSE(3100形)は、車内の一部に入り、見学することができます。こちらは、SE(3000形)の様子。

 

NSE(3100形)の様子。

 

右からNE(3000形)、NSE(3100形)を、反対側から撮影。

 

小田急線では2012年(平成24年)まで活躍していたHiSE(10000形)。一部の編成は短編成化された上で長野電鉄へ譲渡されています。このミュージアムでは先頭車1両のみの展示です。

 

HiSE(10000形)のトップナンバ-・10001号車の車内。

 

HiSE(10000形)の車内では、客席に座ることができます。

 

JR御殿場線への乗り入れに使われた、RSE(20000形)。こちらも先頭車1両のみの展示です。2階建て車両にはテレビ付きの座席や個室も設けられました。

 

車内の様子。

 

客席の様子。着席することもできます。

 

運転席。

 

2階建て車両の2階席。グリーン車なので、1+2列のシートになっています。

 

2階建て車両の1階席。個室になっています。

 

 

資料室には小田急電鉄にまつわる書籍や、これまでの歴史などの展示がされていました。

壁面に表示された歴史を眺めていると・・・このパネルは、2070年代まで使用できる想定?のようです(笑)

 

続いて2階を見学します。