栄生駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市西区南西部の市街地に位置する名鉄名古屋本線の急行停車駅で、駅北側には留置線があり運転上の拠点になっているほか、ホームの目の前にはJR東海道本線と東海道新幹線が並走しており、また名鉄病院に直結している難読駅
栄生駅 (さこうえき。SAKO Station) です。
 
 
駅名
栄生駅 【副駅名:名鉄病院前】 (NH 37)
 
所在地
愛知県名古屋市西区  
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
豊橋方…………名鉄名古屋駅 
名鉄岐阜方……東枇杷島駅 
 
訪問・撮影時
2019年1月、4月
 
 

栄生駅は高架駅で、駅舎は高架下ではなく南北の線路東側にあります。
写真は南口駅舎で、メインの駅舎になっています。レトロ風の建物ですが、1996年に建て替えられたものです。
約200m右(北西)に後述の名鉄病院口があります。
南口駅舎は1階に南改札口があり、2階は業務用スペースです。出入口に段差はありません。
栄生駅に駅前広場は整備されていませんが、駅舎の右側にはタクシー乗り場があります。
写真は栄生駅前交差点より南西を望む。右手前(北東)~左奥(南西)に延びる道路は環状線で、駅舎の左側で名鉄線およびJR東海道本線・JR東海道新幹線のガードをくぐって駅南西側に通じています。駅南西側から栄生駅を利用する場合はこのガードをくぐる必要があります。
そしてバス停留所は右後方(北東)の環状線沿いに設けられています。
 
 

南口駅前の様子です。栄生駅前交差点より南東を望む。後方に南口駅舎があります。
左(北東)~右(南西)の道路は環状線で、右側に各路線をくぐるガードがあります。
そして交差点から奥(南東)へ延びるのは名駅通で、名古屋駅桜通口や名鉄名古屋駅前に通じています。
駅前は市街地で、大通り沿いにビルやマンションが立ち並んでいます。商店も点在しています。
路地を入ると住宅街で、一戸建て住宅も多く残っています。
約150m東に名古屋市立栄生小学校が、約250m南西にトヨタ産業技術記念館が、約850m南東にノリタケの森(ノリタケカンパニーリミテドの工場跡地の一部。2021年春現在、園内再開発工事中で利用できない箇所あり)が、約1km南の線路西側に名古屋市営地下鉄東山線の亀島駅があります。
そしてガードの向こう側(南西側)は中村区で、約450m南西に名古屋市立笈瀬中学校(笈の読みは「おい」)が、約900m南西に名古屋市営地下鉄東山線の本陣駅があります。
 
 

南口駅舎1階にある南改札口の様子です。西を望む。後方に出入口があります。
駅員が配置されており、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、中央がICカード専用通路ですが、幅広通路はありません。左端には有人通路があり、車いす対応幅になっています。
有人通路の左手前に出札窓口があり、その左側に自動券売機が2台あります。写っていませんが左にあるタッチパネル式の機械は『manaca』のチャージが可能です。
尚、改札内にICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機は設置されていませんので、出場時にチャージや精算が必要な場合は精算窓口へ申し出て下さい。
そして改札を通って右へ曲がって高架下に入ると2階のホームへ上がる階段とエレベーターがあります。
トイレと多機能トイレは改札内にあり、改札内には飲料自動販売機もあります。後方には飲料自動販売機と証明写真発行機があります。
ちなみに、栄生駅構内に売店・コンビニはありませんが、駅舎北隣にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

こちらは北口に相当する名鉄病院口です。西を望む。
名鉄病院新1号館の2階に駅舎・名鉄病院改札口があり、名鉄病院に直結しています。名鉄病院口は終日利用可能です。
駅外から改札へは直接2階に上がる階段と、院内にあるエレベーターを利用できます。名鉄病院口もバリアフリーに対応しています。
階段の裏の1階にはコンビニ「ファミリーマート」がありますが、24時間営業ではないのでご注意下さい。
また、名鉄病院口には駅としてのロータリーはありませんが、右側(北)に病院のロータリーがあり、さらに右には名鉄協商が運営する名鉄病院の有料駐車場があります。
 
 

名鉄病院口の駅前風景です。東を望む。後方に名鉄病院口があります。
周辺は住宅街で、古い民家が結構多いです。マンションも混在しています。商店は少ないです。
奥へ延びる道路を120mほど進むと南口駅前を通る環状線に出ます。
また、前方の十字路を右折すると、南口に到達します(約200m)。
約550m北東には名古屋市枇杷島スポーツセンターがあります。
そして左(北西)へ進むと700mほどで隣の東枇杷島駅に到達します。
 
 

 

こちらは名鉄病院新1号館2階にある名鉄病院改札口の様子です
上写真は南を、下写真は南西を望む。後方に駅外への出入口があり、途中には名鉄病院の出入口、「支留比亜珈琲店」、調剤薬局があります。
こちらも駅員が配置されており、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、右端がICカード専用通路です。病院直結の出入口という事もあり、左2箇所が幅広通路です。左端に窓口があります。
改札口の左手前に出札窓口があり、その手前に自動券売機が1台(『manaca』のチャージが可能)と「ミュースターステーション(manaca電子マネー用の端末。ミュースター会員登録も可能)」が1台設置されています。
尚、こちらも改札内にICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機は設置されていませんので、出場時にチャージや精算が必要な場合は精算窓口へ申し出て下さい。
そして改札を通って左へ曲がり、一旦階段またはEVを下って高架下に入ると2階のホームへ上がる階段とEVがあります。バリアフリー対応です。
尚、こちらの改札内にトイレと多機能トイレはありません。改札外も一般エリアにはありません(名鉄病院内にはありますが、新型コロナウイルスの影響で自由に病院へ入れないと思われます)。
ちなみに、コンビニは1階に前述の「ファミリーマート」があります(24時間営業ではない)。
 
 

上り2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅部分にも英語表記(ローマ字表記)がある新タイプです。
副駅名の「名鉄病院前」が括弧書きされています。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 37)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

 

栄生駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
ホームの左(西)が1番線で下り名鉄岐阜・犬山(犬山線)・津島(津島線)方面、右(東)が2番線で上り名鉄名古屋・豊橋・中部国際空港(常滑線)方面です。
名鉄名古屋駅があまりにも有名なのであまり知られていませんが、栄生駅も名鉄名古屋駅と同じく2線で各方面からの、各方面への多数の列車をさばいています。そのため、行先が多岐にわたりますので乗り間違いに注意が必要で、しかも全列車が同一ホームに発着するため、逆方向への乗り間違いにも気をつけなければなりません。
1番線の左には東海道本線、稲沢線(貨物線)、そして東海道新幹線が並行していて、新幹線から栄生駅を見る事が可能です。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアはありません。ホーム幅はあまり広くなく、階段やエレベーター部分、そして名鉄岐阜方のホーム端(奥)は相当狭くなっています。
上屋は名鉄岐阜方の7両分に設置されています。8両編成の場合は最も豊橋方の車両の大半が上屋からはみ出してしまうので、雨天時に当駅で下車される場合は要注意です。
また、上屋の支柱のうち階段付近を除く20ヶ所には古レールが再利用されていますが、その大部分が1897年(明治30年)のカーネギー製です(Wikipediaより)。
ホームには飲料自動販売機、公衆電話と、名鉄では珍しく冷暖房完備の待合室が3ヶ所設置されています。名鉄病院通院客への配慮がなされています。ベンチは待合室内にしかありません。
そしてホームの豊橋方(手前側)には南改札口への階段・EVが、名鉄岐阜方(奥)には名鉄病院改札口への階段・EVが、それぞれ設置されています。
写真は2枚とも1番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

豊橋方を望む。すぐ先で環状線を渡ります。
左から名古屋本線上り線・下り線、東海道本線上下線、稲沢線上下線、東海道新幹線上下線の順です。
また正面には名駅の超高層ビル群を望めます。
この先、高架区間でJR線と並走しながら市街地を南東へ走りますが、やがて下り勾配になり、右へカーブすると地下トンネルに入ります。その後は地下鉄東山線と地下で立体交差してから(名鉄の方が上層と思われます)、JR線や東山線と並行しつつ民有地地下を南南東へ走行し、超高層ビル・JRゲートタワーの真下を通ってJRセントラルタワーズ東側に位置する名古屋駅桜通口駅前広場の地下を走ると名鉄百貨店などの地下に位置する名鉄随一のターミナル駅・名鉄名古屋駅へと至ります。
 
 

名鉄岐阜方を望む。
右から名古屋本線上り線・栄生電留線・本線下り線、東海道本線上下線、稲沢線上下線、東海道新幹線上下線の順です。
電留線は栄生駅北側に4線設置されており、スルー構造である名鉄名古屋駅の引上線の役割を担っていて、名鉄名古屋駅終着・始発の『ミュースカイ』の折り返しにも使用されています。
また、左端の新幹線でさらに高い高架橋になっている線路は庄内川沿いに設置されている名古屋車両所(車庫)への出入庫線です。
この先、上下線間と上り線の右側にある留置線を見て高架区間のままJR線と北西へ並走します。そして留置線が途切れる手前の地点で右へカーブしてJR線と分かれますが、この地点で新幹線の名古屋車両所への出入庫線が左へ分かれます。その後は名鉄線単独で右カーブを続けて住宅街の中を高架区間で走り、右カーブが終わって進路を北北東に変えると県道67号線(旧・国道22号)をオーバーパスして東枇杷島駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が栄生駅で下車(乗車)したのは2019年1月と4月の計2度です。子供時代から何度も通過している駅ですが、初めて下車したのはつい最近でしたw 1月は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)が、訪問したのが早朝過ぎて暗かったので4月にリベンジ訪問しました。1面2線の小さな駅ですが、利用客は結構いました。またホームからの見晴らしが素晴らしく、名鉄も並走するJRも頻繁に列車が来るので長時間いても飽きないです。一方、駅前は市街地ですが、商店・飲食店はさほど多くありませんでした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の下り名鉄岐阜方面・犬山方面・津島方面の急行以下の電車(行先不問)に乗車して1駅目で下車です(快速急行以上は通過します)。尚、列車本数は非常に多く、早朝・夜間以降を除いて最も少ない平日昼間でも毎時14本の列車が栄生駅に停車します。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線(東海道本線)で訪問の場合は尾張一宮駅まで行き、名鉄名古屋本線の上り急行に乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあるものの、駅前に気軽に入れる飲食店はありません。飲食チェーン店は北東約200mの「すき家」、駅前の「コメダ珈琲店」、名鉄病院口の「支留比亜珈琲店」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は栄生駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)