JR九州 長崎本線 肥前山口駅を「江北駅」に改称。2022年秋の九州新幹線開業に合わせて実施
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1bceb7cd8d25b8d30bf32456fe9001393b9d9c2

あおなみ線 名古屋競馬場前駅を「港北駅」に改称へ 2022年春予定 移転に伴い
https://trafficnews.jp/post/106662

ともに読み方は「こうほく」ですし、しかも東京にも日暮里・舎人ライナーの江北駅が既に存在します。まして、時期は若干ずれるけど同じ来年に読み方の同じ駅が一度に登場するなんて、紛らわしいのではと思います。
そして肥前山口駅といえば、国鉄当時は珍しかった特急列車の分割併合が行われていて、ここで長崎方面の「かもめ」、佐世保方面の「みどり」の分割併合が行われる駅として昔から非常に有名で、遠く離れた土地に住む者にも名前だけは広く知られていたような場所でしょう。そしてこのように旧国名がつく駅名というのは、他の地域にある同名の駅と区別するという意味合いもあるのですが、名前の響きに歴史の重みも感じられます。
江北町としては、「肥前山口駅は知っていても江北町の名前を知らない人が多い」ことが不満であったり、西九州新幹線の開業を機に町の知名度を高めたいなどの理由から改名したいそうですが、だからと言って歴史ある駅名を安直に変えて欲しくない気もしますし、当然ながら地元でも改名に反対する声は少なくないようです。

もう一方の名古屋の港北駅は名古屋競馬場が弥富に移転することに伴うものだそうで、改称の候補には、地名の「土古(どんご)」「正保(しょうほう)」「小碓(おうす)」も挙がったそうですが、名古屋港の北を指す言葉としてわかりやすく、名古屋市も一帯を「港北エリア」と呼び、まちづくり計画を進めていることなどから「港北駅」でまとまったそうです。改称の経緯としては一応正当性があるとはいえ、他にないその土地ならではの個性を感じられる「土古」「正保」「小碓」のいずれかでもよかったのではという気もします。
あと、東急の都立大学駅や学芸大学駅、西武と都営大江戸線の豊島園駅のように、施設名を冠するけどその施設がなくなっても敢えて名前を変えない駅だって多いので、ここは敢えて「名古屋競馬場前」を名乗り続けるのもいいのではと思ったのですが、さすがに遠方からわざわざ名古屋に競馬を見に来た人が間違えてここに向かってしまったなんてことが起きると苦情殺到しそうだし、それは多分無理だったのでしょう。

 

ところで、この名古屋競馬場の移転先というのが弥富トレーニングセンターで、どこにあるかよく知らなかったのですが、調べてみたら海岸近くで弥富駅など弥富市の中心部からはとんでもなく離れた場所になり、競馬場が移転してきた暁には当然路線バスなども新設や増発が行われると思いますが、現状だと本数が非常に少ないコミュニティバスが通るのみで、公共交通機関によるアクセスが極めて不便な場所のようです。

と思ったら弥富駅などからは遠いけど、あおなみ線の終点である金城ふ頭駅からは直線距離にして6km弱で、もしかしたらここからバス路線を新設してのアクセスという形が取られるのではと予想しています。そして、決して近くはないけどあおなみ線をそのまま延伸しようと思えばできなくもない感じの位置ですね。
海を渡ったり工場街を突っ切るような形になるので一直線で線路を敷くのは不可能だけど、住宅密集地に新線を建設するのに比べたら用地取得だけは楽な気もし(橋梁の工事費は嵩みそうですが)、思わずあおなみ線の金城ふ頭~新・名古屋競馬場延伸ルートを妄想してしまいました。
途中に住宅地や商業施設はないので駅はそんなに沢山はいらなそうで、途中駅はせいぜい中間地点付近の飛島村内に1駅あれば十分でしょう。
もっとも、競馬開催時以外に乗客が乗るかと言ったら「?」だし、沿線の工場等へ通勤する人は現状ほとんどが車利用でしょうから通勤需要はまず見込めないだけに、本当に実現する可能性は極めてゼロに近いと思います。

 

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 架空鉄道へ
にほんブログ村