皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先ほどは久し振りに711系・781系電車を出して眺めていましたが、次は新系列の特急気動車を出してみました。

 

 

↑各社の特急気動車を出してみました。JR東海はキハ85系ワイドビュー、JR四国はキハ185系と2000系、JR西日本からはキハ187系、北海道はキハ183系です。机が狭いのでとりあえず3連程度で並べてみました。

 

 

↑キハ85系はKATOから製品化されており、古くから発売されている息の長い製品です。そのためカプラーはボディーマウントになっていません。先頭車が多いのでウチでは全車TN化してしまいました。

 

キハ85系は非貫通の展望先頭車がありますがこのような貫通型もあり、2連から10連までフレキシブルな運用が組めるようになっています。実際昨今のコロナ禍で特急「南紀」の減車が行われた際は2連での設定も行われました。

 

 

↑こちらは先日発売されたばかりのTomix製キハ185系です。この車は従前のキハ181系とは設計思想が全く異なり、キハ58系に近い思想になっています。すなわち半室グリーン車のみが中間車で、他は全車先頭車になっており、これを組み合わせて組成することになります。またドアも車両両端に設置されています。長編成では中間に先頭車がたくさん入るという、キハ58系急行を彷彿とさせる編成になります。当然2連から組成できるので閑散特急でも使用できますね。後に九州へ売却された車両もあり、こちらも後に色々と仕様が変わっていますので、今後のバリエーション展開に期待が持てますね。

 

 

↑キハ85系とほぼ同時期に製造された振り子特急気動車の2000系です。こちらも非貫通先頭車もありますが貫通型もあり、中間車より先頭車が多い系列になっています。これらを組み合わせて2連から長編成まで組成が自由です。途中駅での分割併合や切り落とし運用にも柔軟に対応できますね。

 

 

↑JR西日本のキハ187系です。昨年再販された際に購入したものの全く未開封状態でした(汗) そのためTN化も付属パーツ取付も行っていません…。 キハ187系はキハ181系の後継で製造されましたが、当時山陰地区のキハ181系は既に極限の3連で運用されていましたので、当系列も2連を基本として1両単位で増結が出来る仕様になりました。

 

 

↑そして北海道ではキハ183系です。キハ183系は当初は国鉄時代の設計思想により重長な編成を組む前提で製造されましたが、その後の電源中間車の先頭車化や貫通型を主とするN183系・NN183系の登場により短編成化に対応できるようになりました。N183系・NN183系では構造上先頭車のみで組成することも可能であるので、3連等でも運用が可能となり実際に特急「サロベツ」は3連で運用されました。発電装置の無いキハ183 500も居たのでこれと1500・1550を組み合わせれば2連でも運用できると思いますが、やはり発電装置が編成中1基では冗長性が無いためかこれは実現しませんでした。

 

このように、気動車は1両単位でシステムが完結することから、2連から組成が可能で1両単位の増結が可能なものが殆どでした。キハ183系は電源が集中式ですが、先頭車に電源を搭載している車が多いので、2連から1両単位で組成が可能でした。

 

これに対し、現在JR北海道で特急気動車の基本形式として増備が進んでいるキハ261系は…

 

 

↑現在JR北海道の標準形式として増備が進むキハ261系1000番代は、<キロ261+キハ260]と[キハ260+キハ261>がユニットとなっており、これを繋いだ4連が最小単位になります。この間にキハ260の1300・1400番代中間車を1両単位で増結して4~10連を組成する構成になっています。

 

しかし、現在では輸送量が低下していることもあり5連が基本編成で運行されるケースが非常に多く、先頭車を含むユニットは通常通り使われているものの、中間増結用の1300・1400番代は大量に運用から外れる車が発生し運転所でたむろしている状態になっています。中間車しか居ないので、これらを活用して波動用として使ったりすることも出来ません。当然先頭車を含むユニットと増結用中間車では後々走行距離の差が大きくなり、どういう扱いをされるのかも非常に気になりますね。

 

 

↑こちらは宗谷本線系統に使用されるキハ261系0番代です。こちらも2両1ユニットとなっていますが増結用中間車は製造されておらず、この2両ユニットを組み合わせて4連・6連を組むことになります。

 

しかし、宗谷本線はご存知の通り超過疎地帯を行く特急で、本数は少ないとは言え…

 

士別:700人程度

名寄:700人程度

美深:100人程度

音威子府:50人程度

天塩中川:10人程度

幌延:50人程度

豊富:50人程度

南稚内:50人程度

稚内:100人程度

 

この程度の乗降客数しかおらず、同じく気動車特急を走らせている他社の利用状況などを見ても2~3連程度での運行で十分のような状況です。しかしキハ261系の構造上4連or6連しか組成出来ないというのはこの区間を運行する車両としていかがなものなのでしょうか!?

 

↑他社の特急気動車は短編成化を意識し、どちらかというと効率重視なデザインになっていますが、北海道のキハ261系はスマートで非常にカッコイイデザインになっています。他社の特急気動車とは格の違いを感じます。しかし、北海道の置かれている利用状況や経営状況を鑑みると、もうちょっと合理的な運用が可能な設計思想の車を増備した方が良かったのでと思う今日この頃です。模型を眺めつつ北海道の今後が心配になってきました。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!