成田線（我孫子～成田）が開業して120周年となった今年、まさかの地元に記念列車が走ることとなった。
　そればかりでなく、かつてこの路線を走っていた車両にちなんで、スカ色に装う編成が１本、５月末まで走るというではないか。

　営業運転初日の2021年４月30日…仕事は休みをぶっ込み（笑）、朝から成田線沿線で鉄分補給をすることにした。


　まず、スカ色になって最初の営業運転、827Mを撮影。
　朝早い時間の光線では側面に陽が当たらないので、正面がちに一枚…。


　その後、この日２本目の下り運用である835Mを我孫子～東我孫子の陸橋から一枚…。

　一度帰宅して一休みしたあとは、846Mに乗車して我孫子まで向かう。
　記念列車の出発式を拝もうと思っていたのだが…想像通り、列車が我孫子に着く頃は既に鈴なり。
　折り返しで成田に向かう記念列車の中にそそくさと戻り、843Mで終点まで乗ることにした。
　汽笛一声、記念列車は定刻通り我孫子駅を発車した。

　記念列車の運転時刻は事前に告知されていた。
　「10万人が手を振ろう！」プロジェクトということで、今流行りものになりつつある沿線の住民や児童の皆さん、ぜひお見送りで手や旗を振ってくださいね…という企画があった。
　これが思いのほか大大大盛況！！！
　早速けやきプラザ沿いに小学生が長い列を成しており、その先も小学生や幼稚園児、保育園児とおぼしき子供たちが手を振ってくれていた。
　大人も、撮り鉄をしている同業者も、そして車内の乗客も、みんなが手を振る。
　特に幼稚園児のかわいらしい声が聞こえてきたときには、感極まって思わず涙してしまいそうになったくらいだ。
　鉄道で人と人の心がつながるって、本当に素敵ですね。

　感激の思いを胸に、記念列車は成田に到着。
　こちらでもホームで大々的に到着式が催されていた。
　午後もマト139編成を沿線で撮りたいし…成田駅から折り返す854Mに乗り、家へ帰ることにした。
　ちなみに記念列車の折り返しは、先ほどまでの混雑が嘘のような…うーん、言いづらいけれど、いつもの成田線って感じだった（笑）


　午後は、862Mを撮影する。
　記念列車をはじめとした一連のイベントは一通り終わったが、沿線にいる鉄道ファンの姿はとても多かった。
　成田臨でもここまで集まらなかったぞ…。
　無事に撮影したことで、上りと下りで異なるヘッドマークの両方を記録できて大満足。

　マト139編成はスカ色帯の姿で、５月末まで成田線内を走る予定とのこと。
　マト110編成ラッピング以来、久々に地元でアツい活動になりそうだ。