皆さま、こんにちは!
世の中には公民館や郵便局、スーパー等々
様々な商業施設に併設された駅がありますけど、
ラーメン屋さんに引っ付いた駅は珍しいのではないでしょうかね?
しかも無人化された駅舎を改装してラーメン屋さんにしたのではなく、
ラーメン屋さんが完全新規で造られ、そこに駅が同居してるのですよ。
残念ながら自分が訪れた4年半前はラーメン屋さんは既に閉店しており、
店舗(兼待合室)は現在は解体されたとか。
宇和島市内にあるこちらの駅でした。
喜多方らーめん…もとい予讃線・高光(たかみつ)駅です!
この画像のどこに駅があるかって?
建物の右側をよ~くご覧くださいませ。
駅名標が掲げられた待合室が見えますでしょ?
ここは間違いなく予讃線の駅でしたの。
高光駅は予讃線が開通した昭和16年に設けられた駅で、
平成4年に有人駅時代の木造駅舎が解体された跡に
駅の待合室を併設したラーメン屋さんが建ったとのこと。
ちなみにこのラーメン屋さん、JR四国が経営してたんですって。
それにしてもナゾなのは、
なぜ喜多方らーめんをチョイスしたのかってことです。
四国には徳島ラーメンをはじめ、
美味しいラーメンが数多く存在するってのに…
お店の看板(跡)の下に、駅名標が申し訳程度に掲げられてましたっけ。
建物はどこから見てもラーメン屋さん仕様ですが、
JR四国の固定資産なので建物財産標が貼られてます(右上に注目)。
ちなみに資産項目は「諸舎」でした。
さすがに「ラーメン屋」とは書きませんわな。
喜多方ラーメンの主流のお出汁は醤油ベースですけど、
このお店は塩ラーメンがメインだったのでしょうかね?
自分は仕事を兼ねて喜多方には毎年行きますけど、
地元の皆さまが食べるラーメンは基本的に「朝らー」。
早朝(朝6時~7時過ぎ)に
スープが濁る前の一番美味しいところを戴くのが地元民の常識でした。
喜多方に来るなら宿泊して「朝らー」を食うべし!
話を駅に戻します。
ラーメン屋さんの高光駅の片隅に待合室がありましたが、
残念なことに店舗とともに現在は撤去された模様。
今は待合室を抜けることなく直接ホームに進入出来るそうですよ。
当時の待合室の中はこんな感じでした。
店舗の立地柄しかたがないのでしょうが、
待合室とホームの出入口にズレが生じていたために
こちらの細い通路を伝ってホームに入ります。
ホームは嵩上げ工事が行われていないので、
階段を3段上がればホームにイン。
ホームはきっと開業当時からのままの姿なのでしょう。
高光駅は単式ホームがあるだけの棒線構造の駅でした。
ところでところで…
国土地理院のサイトに掲載中の昭和23年撮影の航空写真を眺めてましたが、
このホーム、昔は島式だったのではないでしょうか?
高光駅のホームは幅がやたらと狭いのですが、
島式ホームの片面を撤去した…と考えれば納得がつきますよね。
高光駅に併設されてたラーメン屋さん、
閉店後はインド料理のお店から中華料理店を経たのちに
解体されたことを、Wikipediaで知りました。
お店(駅)の目の前は交通量が多い国道56号線ですが、
飲食の商売に向かない場所なのかな?
無難に「セルフうどん店」だったらお店が続いてたとか、
飲食店の経営はそんな簡単な話じゃありませんよね?
国鉄時代の高光駅の木造駅舎の写真が掲載されてます。
北宇和島駅と同タイプの駅舎があったようですよ。
喜多方ラーメンの有名店といえばここでしょう。
↑(松山駅方面)
北伊予駅(平成28年10月12日) ・構内改良後(令和3年4月10日)
↑
↓
高光駅(平成28年10月14日)
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