KATO 20系「殿様あさかぜ」を楽しむ!? | キハでGo!

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こんにちは、大阪府で緊急事態宣言が発出されて4日目となり、世間ではゴールデンウィークが始まりました。

私は仕事柄、年末年始と土日祝の休みなので、連休は5月1日からになり、明日は一日仕事ですorz

ということでゴールデンウィークの前哨戦となる「昭和の日」ですが、午前中は来る5連休に備えて散髪へ行き、そしてそのあとは家族の買い物同行してきました。

嫁は任天堂の「どうぶつの森」ファン(詳しくはコチラ)であり、ユニクロで本日から発売されるコラボTシャツを買いに行くとのことで、開店に間に合うように車を出しました。(厳命されましたw)

てっきり嫁とボンの分かと思いきや私の分までカゴに入っており、派手ではないのですが、さすがに40過ぎたおっさんが来てもよいのかと思うデザインで進んで着ることはないかもしれませんが、外出時に着用を命じられるかもしれませんw

 

さて、本日は・・・・

ヤフオクでばら売りされていた20系客車の「ナロネ22」を2両購入しました。

ヤフオクは最近、値引きクーポンを乱発しているので落札価格から数百円安く買えることがあり、つい買ってしまいましたw

20系客車の中でも「ナロネ」はお気に入りで、2枚目にアップを撮っていますが、上段ベッド用に「あかり取り用小窓」がついており、模型でも再現されているのがポイントです。

20系がこの小窓の始まりのようであり、あとにも581/583系などでも採用されています。(詳しくはコチラ)ただ583系の方はちょっと小窓が大きいので、利用者にすればよいのですが、デザインとしては20系の方が「小窓感」があっていいですw

 

そのナロネ22を2両も買ってどうするかといいますと、タイトルの通り、「殿様あさかぜ」を楽しむことにしました。

20系は従来の寝台客車と比べても完全冷房(といっても故障もそこそこあったようで、故障すると窓が開かないので、大変だったそうですw)や装備面でも一線を画しており、「走るホテル」と揶揄されるほどでした。

20系の編成を見ると概ね12~15両を電気機関車で牽引し、うち1,2両がグリーン寝台である「ナロネ」が編成されていました。

その20系編成の中でもグリーン車を4~6両にしたのが「殿様」仕様であり、20系編成の中では東京ー博多で運用された「あさかぜ」のみに組成された列車でした。(厳密にいうと「殿様あさかぜ」は新幹線開業直前に運行された編成を指しますが、ナロネ20、ナロネ22を組成した編成も「殿様」仕様と考えられています。)

そこでキハすきすき線区ではこの「殿様」仕様を再現すべく、EF58とEF65-500(P)を出してきました。特にEF58の方はあっているのかわかりませんが、いつもと気分を変えて「特急塗装」をチョイスしました。

 

まずはEF58でカニ21で再現できる編成がこちら!

特急「はやぶさ」が20系化した昭和35年に運用された「殿様あさかぜ」です。

カニ21-ナロネ20-ナロネ21-ナロネ21-ナロネ21-ナロネ21-ナロ20-ナシ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハ20-

ナハフ20の14両編成です。

牽引機関車は東京-姫路はEF58、姫路-下関はC62、下関-門司(トンネル)はEF10で最後の門司-博多はC59やC61が牽引しており、翌年に九州の電化が進んだことで下関-門司はEF30、門司-博多はED72と変わりました。

 

簡単にですが、先頭から編成を見ていきますと、まずは「カニ21」でこちらは電源車となります。2台のディーゼルエンジンで2台の発電機を回して後ろ13両の客車に電気を作って送電する大切な車両です。(二なので荷物も積んでいました。(主に新聞」)

お次は「カニ21」の後ろに「ナロネ20」が1両入ります。ナロネ20はA寝台車で1人・2人用個室で一人用は「ルーメット」と呼ばれ、2枚目写真の右側で各側面に5室ずつの計10室あり、2人用は「コンパートメント」と呼ばれ、後方側に4室ありました。

ナロネ20は3両のみ製造され、区分室型の客車となっていました。

 

お次は「ナロネ21」です。こちらも「ナロネ20」と同様にA寝台ですが、こちらは全てプルマン開放型寝台で2段式が各側面に7区画の計14区画で、合計28名分の寝台がありました。個室ではないので、日中は開放型座席で夜間は2段ベッドに転換し、各区画はカーテンで仕切られていました。

2枚目は「ナロ20」で20系における座席車です。こちらはグリーン車で初期の20系特急編成ではすべてが寝台車ではなく、数両ですが、座席車も組まれていました。

 

お次は「ナシ20」で食堂車となります。以前にもご紹介しているので説明はカッツ・アイw(詳しくはコチラ

実際の編成では食堂車はかなりの人気で発射前からすでに行列ができていたようですw

2枚目はB寝台の「ナハネ20」です。こちらは3段ベッドが9区画の計54名の定員となっていました。日中は3人掛けのボックスシート(「ナロネ21」は2人掛け)で夜間は3段ベッドとなります。「ナロネ」と同じ車高なので、1段当たりの縦スペースはかなりきつそうですw

 

続いては一般座席車の「ナハ20」でこちらは定員64名となっています。座席車ですが、車内には売店も設置されており、設置された事情も20系は完全冷房で窓が開かなかったことから駅弁が窓から買いにくいとのことからだそうですw(それと席の少ない食堂車の補完をするためでもあったようです)

最後はいつもの曲面2枚ガラスの車両ですが、こちらも「ナハ220」と同じく、座席車の「ナハフ20」で定員は売店がないことから「ナハ20」よりも少し多い、68名となっています。

なのでこの頃の「あさかぜ」には14両中、グリーン寝台が5両、グリーン座席が1両の豪華仕様になっており、また「個室」のある「ナロネ20」が編成されたことで「殿様」とされました。(「殿様」はどうやらグリーン車の数だけではなく、個室タイプの寝台があることも条件のようです)

 

しばらくEF58時代の「殿様あさかぜ」を堪能した私は、もう少し時代を進めた「殿様あさかぜ」を楽しむことにしました。

機関車はEF58からEF65-500(P)へ変更し、客車もネットを参照に組み替えましたw

昭和43年の編成で

カニ21-ナロネ20-ナロネ22-ナロネ22-ナロネ22-ナロネ21-ナハネ20-ナロ20-ナシ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネ20-ナハネフ22の15両編成です。

 

この編成で新たに入った車両のみご紹介します。

まずはA寝台の「ナロネ22」です。こちらは個室型の「ナロネ20」と開放型の「ナロネ21」のハーフといった感じで、写真左側は一人用個室が各側面に3部屋ずつの計6室と右側には開放型寝台で2段ベッドが8台の計16名分が設置されています。そしてこの車両の個室と開放の間には今の時代では消えつつある「喫煙スペース」があったようです。これが3両あり、先ほどの編成よりもさらに18名の殿様が乗車できるようになりました(笑)

2枚目は他の20系編成でも紹介している「ナハネフ22」で編成の両端に組成される車両です。先ほどは座席車でしたが、この編成では座席車はグリーン車の「ナロ20」の1両のみで、以降は20系編成から「ナロ20」も外れ、全車寝台車となっていきます。

(なので使わなかくなった「ナハ20」や「ナハネ20」は「ナハネフ」へ改造されて消滅しました。ナロは改造されず廃車)

 

いつもはEF58が大好きなので、EF58の動画をアップしていますが、今回はEF65-500(P)が牽引する「殿様あさかぜ」をアップしました。

まだ何とか座席車である「ナロ20」を組成しているので、電源車、グリーン寝台、グリーン座席、食堂、一般寝台とカテゴリーでも凸凹を楽しませてくれます。(EF58の時代はさらに一般座席もあるのですがw)

 

20系はブルトレの始まりであり、戦後の日本が旧車からの改造で何とか観光や寝台特急としていた厳しい時代から立ち直り、一から作り上げた固定編成列車です。

その形状は国鉄の技術者が粋を凝らして作り上げ、ブルートレインの時代を見事に幕開けさせた系統でもあり、現在は数両が保存されるのみで消えてしまった編成ではありますが、キハすきすき線区では数ある20系車両で色々な牽引機関車を駆使し、初代ブルトレを今後も楽しみたいと思いますw

でわでわ