路線バス(高速バスを含む)だけを使って夫婦で西国三十三所を巡礼しています。
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福知山市大江町の京都丹後鉄道(丹鉄)大江山口内宮駅にいます。
下天津~大江駅前、大江駅前~西舞鶴とバスを乗り継いでいく途中で、元伊勢内宮(皇大神社)に寄り道しています。寄り道なので「バスだけで西国巡礼」のルールは適用せず、鉄道で大江駅まで戻ることにします。
大江山口内宮駅の一日の乗車人数は8人。秘境駅としてテレビで紹介されたこともあるそうです。ただ、駅前には観光案内所があり、秘境駅らしい寂しげな雰囲気はありません。
ホームに上がると列車を待つ人が一人。我々2人と合わせると3人ですね。今日は盛況な方かもしれません。
丹鉄ではVisaカードのタッチ決済ができます。
乗車ドア付近にカードリーダーがあり、クレジットカードをタッチします。
宮津行きの下り列車がホームの反対側に到着。あちらはJRの車両(電車)です。JR線と直通するわけではないのにJRの車両を使っているんですね。
我らが快速大江山2号の座席にはUSBポートが設置されていて、スマホに充電ができます。スマホの忘れ物、多いんだろうな(笑)。
列車はわずか約6分で大江駅に到着しました。Visaカードをタッチして下車。
駅舎2階では創作鬼瓦展が開催中。さすが鬼伝説の町。
駅と国道に挟まれた土地は広く、駅前広場や商店街になっています。この土地は北丹鉄道(前回の記事参照)の河守駅跡地を再開発したものだそうです。
駅前広場には鬼瓦を展示した公園「鬼瓦公園」があります。
マンホールも鬼の絵ですね。
福知山市バスの停留所の標識にも鬼の絵が描かれています。さきほど天津出合から内宮上まで市バスに乗りまして、ここを通り過ぎました。
駅前バス乗り場の屋根は立派な瓦葺で、「これでもか」というくらい沢山の鬼瓦が配置されています。駅舎の創作鬼瓦展だけで「さすが」と言っていた私は甘かったようです。いたるところ鬼づくしです(笑)。
大江山は酒呑童子をはじめ、数多くの鬼伝説が伝わる地。ここが「鬼の棲み処」といわれるのは、都からそれほど遠くない場所だからこそでしょう。時には王権を脅かす存在とされ、時には征伐されることで王権の誇示に利用されてきたんだと思います。
他の土地の人から「鬼が住む」と言われるなんて、よく考えたら酷い話ですね。もし最近言われ始めたことなら、それを観光資源にすると「自虐」になります。しかし、この地の鬼伝説はそんな浅いものではありません。古代から文明・文化が発展してきたことを伝えるもので、平安京ができてからは畏怖の対象として鬼というキーワードによって伝承が姿かたちを変えてきたのだと思います。
妻が駅の売店でお菓子を買っていました。
大江共同作業所さんのドーナツラスクです。パッケージにはカワイイ鬼さん(さん付けしたくなる、笑)の絵が描かれています。お土産によさそうな一品。今回の旅の思い出になりました。
(訪問日 2021/3/15)
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