(特急 新宿さざなみ号 @新宿駅)
新宿駅から特急さざなみに乗車(新宿→五井)
臨時特急「新宿さざなみ3号」中央本線・総武本線・内房線経由館山行きが入線
定期特急さざなみ号は、東京〜君津間で平日朝晩のみ運転される通勤用特急と化したため、現在、房総半島の館山方面を結ぶ日中の観光用特急は、土曜・休日運転の臨時特急「新宿さざなみ号」だけになった。
E257系500番台5両編成(普通車指定席3両+普通車自由席2両)
新宿(しんじゅく)駅、午前9時08分発
車内はまずまずの乗車率。津田沼、千葉、木更津辺りまでの短区間利用客も多い。
神田川に沿って走る。
隅田川を渡る。
錦糸町(きんしちょう)駅に停車
亀戸駅から分岐する東武鉄道亀戸線
荒川と、隣接する中川を渡る。
荒川中川橋梁(626m)
船橋(ふなばし)駅に停車。東武鉄道野田線が乗り入れる。
津田沼(つだぬま)駅に停車し、
千葉(ちば)駅停車
懸垂式の千葉都市モノレールが発着する。
蘇我(そが)駅停車
外房線・東金線経由成東行きが停車中。
国鉄色のEF65形電気機関車
五井(ごい)駅、10時08分着
ここで下車
ちなみに、終点の館山には11時18分に到着する。
ーーーーーーーーーーーーー
五井駅(千葉県)
JR五井駅から小湊鐵道(こみなとてつどう)の五井機関区を眺める。
小湊鐵道キハ200形が車庫に留置
機関庫の隅には、木造貨車が置かれている。
小湊鐵道の「キハ200形気動車」は、1961年(昭和36年)から1977年(昭和52年)にかけて、キハ201〜キハ214の14両製造。
全車ロングシート、トイレなし。ワンマン設備はなく車掌が乗務。キハ209・210以外は冷房車。
キハ209は長らく休車、キハ202は2020年(令和2年)10月10日運用離脱。
JR東日本からキハ40を2両導入し営業運転を開始するが、これはキハ200を全て置き換える目的でなく、キハ200形が今後も長きにわたり運行継続できるよう、負荷軽減のための導入だそう。
2020年(令和2年)10月に定期運用を離脱引退した「キハ202号」
キハ202号は、1961年(昭和36年)日本車輌製造東京支店蕨工場にて製造
ドアは、今では大変珍しい「プレスドア」で下部に「明かり取り窓」付き
JR内房線の五井駅ホーム(手前)に隣接する、小湊鐵道の五井駅ホーム
作業用車両
小湊鐵道・五井駅ホームには、10時23分発の観光列車「房総里山トロッコ3号」養老渓谷行きが発車待ち。
客車を牽引する機関車は、蒸気機関車(SL)の形をしているが、ディーゼル機関車。かつてのコッペル製4号蒸気機関車をイメージし、北陸重機工業で製造。
DB4形ディーゼル機関車がトロッコ形2軸客車4両を牽引する。
客車は、先頭から、4号車(ハフ101)+3号車(ハテ102)+2号車(ハテ101)+1号車(クハ101)
ハフ101客車
密閉型客車で、窓は開閉式、ドアは外吊り式。
ハテ102客車。側窓無しの展望車。
ドア横の座席だけ固定窓となる。
ハテ101客車。側窓無しの展望車。
密閉型のクハ101客車。上り列車では先頭車になり推進運転を行うため運転台がある。
JR内房線・木更津行き普通列車
209系電車
小湊鐵道(左側)と、JR内房線(右側)
橋上駅舎のJR五井駅改札内にある小湊鐵道乗り場。割引乗車券類やJR線からの乗換乗車券類はここで購入することになる。
JR内房線は1・2番線ホーム、小湊鐵道は3・4番線ホームを使用。
小湊鐵道切符券売機
小湊鐵道改札口
小湊鐵道五井駅改札口からJR五井駅方を望む。小湊鐵道エリアとJRエリアでは床の材質が違うのが分かる。
五井駅の東西を結ぶ橋上自由通路から、小湊鐵道・五井駅ホーム(右)と五井機関区(奥)を望む。
木製枕木の線路
キハ200形気動車がたくさん留置
車庫の奥に、JR東日本から譲受した、キハ40系気動車が2両見える。
ーーーーーーーーーーーーー
こみなと待合室
五井駅東口へ。
五井駅東口駅前の郵便ポストは、小湊鐵道色。
五井駅東口を出て、駅前の小湊鐵道本社敷地内に開業した「こみなと待合室」
小湊鐵道直営のCaféと売店スペースが併設された待合室
飲み物、軽食のほか、様々な小湊鐵道グッズなどを販売
明るい店内。一部のテーブルには自由に使える電源コンセントを設置。
窓側の席からは小湊鐵道の列車が望める。
こみなと待合室の庭園から、小湊鐵道・五井駅ホームを望む。
小湊鐵道・五井駅ホームには、11時10分発の上総牛久行きキハ200形気動車が発車待ち。
五井機関区を望む。
キハ200形気動車が勢揃い。キハ200形は1961年(昭和36年)〜1977年(昭和52年)の間に14両製造された小湊鐵道の主力車両。製造時期によりドア、窓、ベンチレーターなどに違いがある。
車内はロングシートながら、国鉄キハ20形に準じた設計。デザインや塗装(ファイアーオレンジとモーンアイボリー)は、京成グループ会社のため、京成電鉄の赤電3100形電車に類似。「カラカラ」と懐かしい音を立てるDMH17Cディーゼルエンジンを今も装備する。
キハ203号。1963年(昭和38年)製造。
ーーーーーーーーーーーーー
小湊鐵道本社と五井機関区
小湊鐵道の本社社屋
五井機関区には、文化財級の3両の蒸気機関車などを静態保存。
B104形蒸気機関車(B型機関車)
英国ベイヤーピーコック社が1894年(明治27年)に製造したものを、当時の日本鉄道が輸入し、宇都宮機関区、千葉機関区などで使用。1946年(昭和21年)に小湊鐵道が当時の国鉄から払い下げを受け、1950年(昭和25年)まで使用したそう。
1号、2号機関車(C型タンク車)
1924年(大正13年)、小湊鐵道が米国から輸入。
ボールドウイーン機関車会社が1924年に製造した57776号、57777号であり、1956年(昭和31年)まで活躍したそう。
公道からは、静態保存の蒸気機関車の後部を見ることができる。時折実施される公開時には敷地内に入れる。
五井機関区脇の電鈴式の踏切
警報音は懐かしい鐘の音。
遮断器は、竹にペイントしたもの。
竹の材質感がそのまま残る。
機関区構内には木造貨車が留置。一部の木造貨車は里見駅に移動した。
★動画(You Tube)↓↓↓↓↓
(続く)