新綱島検車区業務日誌

主に模型いじりの記録を、備忘録として。

【小改造】KATO西武新101系を秩父鉄道直通仕様にする(その2)

前回の続きです。

 

前回はこちら

旧製品の西武新101系を秩父鉄道直通仕様もどきに弄っています。

 

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当区三例目の室内灯搭載車になってもらいましょう。今までレッドアロークラシック、52席の至福といった秩父方面の車両に付けてきたので、ひとまず秩父線に入る車両から取り付けを進める方針です。

室内灯はいつものグランライトプレミアム。今回はナチュラルホワイト色の、KATO車用にハンダ付けされてある製品を選びました。

室内灯のKATO車への搭載は初めて。折り曲げた銅板を床下に差し込むんですね。


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取り付けました。明るく点灯していますが、これでも光量は「Low」設定です。古い車両ですし、もう少し暗くてもいいのですが。


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それから、古い設計の車両なのでライトユニットが大きすぎてこの部分が光らず、かなり目立ってしまいます。私にはどうにもできないので諦めますが、古い車両に室内灯を取り付けるのにはいろいろと目を瞑らないといけない場所が出てくるわけですね。


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こちらも構造上どうしても仕方ない部分ですが、妻面窓を塞ぐように電極が立ち上がっています。せめて何か別の視線誘導を入れて誤魔化したいところです。

 

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パーツ箱を漁るとこんなものが出てきました。TOMIX24系用の幌枠です。これの突起を削って付けてみます。


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ゴム系接着剤で付けてみました。新101系は現行品でも幌が付いていません。カプラーが台車マウントなこともあって、連結面間隔が広く見えてしまう要因の一つになっていました。

ついでにアーノルドカプラーだった連結器をKATOカプラーに交換、窓サッシにシルバーのガンダムマーカーで色を付けてみました。

謎の白い板(電極支え?)も構造上無くて良さそうではあるんですが、切除すると電極がさらに目立ってしまいそうなのでそのままにします。

 

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そういえば、せっかく室内灯を入れたとなると気になってくるのが車内です。マイクロエース製品のレッドアローや52席の時は、優等列車だったこともあってそれなりに特徴的な作り込みがされていましたが、こちらは単なる通勤車。室内パーツもロングシート型の成型がなされているだけなので、外から見ると単に真っ白なだけです。


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というわけで、今後もいろいろと使えそうなので極細マッキーを何色か買ってきました。今回は茶色をシート部に塗ってみます。成果は後ほど。

 

続いて中間車。先にパンタ無しの偶数車モハにも同様の施工をしていきます。

 

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新101系の妻面は、常に同じ側に貫通扉が付いているのですが、ボディを外してみると貫通扉がない側に室内灯の電極支えが来ています。

電極を隠す上では貫通扉がある側に電極を持ってきたいところ。

座席パーツを前後逆に取り付けられないか試してみましたが、穴の位置が合わずに断念しました。加工してまでやることでもなさそうですし。


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そもそも電極支えなんていらないのです。支えのない側に差し込んでみました。


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無事点灯。

と、簡単に書いていますが、この間通電不良の解決に2時間ほど格闘することになりました。


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同様に窓サッシの色入れと幌取り付け。貫通扉はステンレスなので、扉自体にもシルバーで塗ってみました。ちょっと薄いですが、連結したらどうせ見えなくなる部分ですので、一瞬チラッと見える時に変でなければ良いのです。


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幌取り付け車同士の連結面、こうなりました。それでもまだ間隔が空いてるような気がしますが、やらないよりはだいぶ誤魔化せたんじゃないでしょうか。

 

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ちなみに座席の色塗りの有り無しを比較するとこんな感じです。やった方がメリハリがつくのは間違いなさそうです。

それから、お気づきになりましたでしょうか……。ドアに貼り付けてあるステッカーをインレタで表現しました。ジオマトリックス製のもので、以前に何かのついでに購入したものでした。

背景が白っぽいのでちょっとわかりにくいですが、幼少の頃、ドアの窓からこのステッカー越しに外を眺めていた経験があるので、ぜひ再現したいポイントでした。

 

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続いてモーター車を弄ります。動力ユニットの分解整備は前回実施したので、今回は外見の整備です。

まず屋根の上、避雷器?を白く塗ってみました。実車画像を見ると他にも白い機器があるのですが、ガンダムマーカーのペン先が届かなそうだったので諦めました。半端にやるよりはやらない方がよかったかもしれません。

さて屋根上といえばパンタグラフが片方ありません。製品指定のものも予備があるのですが、そういえば今回は秩父鉄道直通車を作っていたのでした。直通車はパンタ折りたたみ高さの関係で、種車のKP62Aと2000系のPT4320系パンタとで取り替えを行なっています。

 

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そのものズバリな製品は存在しないので近似品を探すことになります。ネット上を彷徨ってみると、一般的にはGMのPT42やTOMIXのPT4212Sで代用する場合が多いようですが、最寄りの模型店にPT4212Sの在庫がなかったので、さらに類似のPG16を買ってみました。

私のような素人目にはどれも同じに見えてしまいますので、ホーンの本数と骨組みの方向が合っていれば十分かなと思います。


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パンタ穴が違う形なので、現物合わせで穴あけを行いました。適当にやったので中心がズレてしまっています。ちゃんと寸法出して罫書くべきです。


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ともあれ取り付けは完了したので、次は車内へ。最近の製品と違って座席パーツがなく、電極が剥き出しになっています。


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ラベルシールを何枚か並べて埋めてみました。これに、カラーマッキーで座席表現を入れるとどうなるでしょうか。


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こうなりました。ちょっとチープ過ぎますが、他に方法も思いつかないのでこれで。もし目障りになったら剥がせばいいので気楽です。


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室内灯点灯。ベースが真っ白なシールなことと、床の高さが異なることから隣のT車とは少し違った発色になってしまっていますが、まあこれでよしとします。


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最後にもう1両のクハに同様の工作を行なって、1編成分の作業が同段階まで進みました。

内装工事が終わったので、最後に外装を整えたら整備完了となります。続きはまたも次回に持ち越し。

 

ひとまず、今日はこれにて。