港町駅【神奈川県】(京急大師線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市川崎区北西部の、多摩川近くに広がる住宅街の中に位置する京急大師線の駅で、地方競馬(南関東)の川崎競馬場への最寄駅である
港町駅 (みなとちょうえき。Minatocho Station) です。
 
 
駅名
港町駅 (KK 21)
 
所在地
神奈川県川崎市川崎区 
 
乗車可能路線 
京浜急行電鉄:大師線
 
隣の駅
京急川崎方……京急川崎駅
小島新田方……鈴木町駅  
 
訪問・撮影時
2020年11月
 
 

港町駅は地平駅で、南北両側に駅舎があります。改札内には跨線橋があり(階段・エレベーター併設)、行先にかかわらず南北双方の駅舎・改札口を利用でき、バリアフリールートも確保されています。
写真は北口駅舎で、南西を望む。
以前の北口は臨時改札口で、平日朝を中心に営業していましたが、北口駅前の再開発の進捗により2013年に正式に北口が開設され、駅舎が建設されました。駅外と駅舎内の間に段差はありません。
北口に駅前広場はありますが、歩行者用スペースのみでロータリーはありません。
 
 

北口駅前の様子です。北東を望む。後方に北口駅舎があります。
かつての北口駅前一帯には日本コロムビア川崎工場が立地していましたが2007年に閉鎖となり、跡地を再開発してタワーマンションが3棟建設されました。
尚、北口駅前に商店はほとんど見られません。
そして、駅から北へ200mほど進むと多摩川河川敷に到達します。対岸には東京都大田区六郷地区が見えます。
 
 

北口の改札口の様子です。南西を望む。後方に出入口、駅前広場があります。
こちらは基本的に駅員無配置で、右端の窓口は閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、左端が幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機があります。
そして改札の先には下り1番線小島新田方面ホームがありますが、結構な高低差があり、階段とエレベーターが設置されています。エレベーターは1番線ホームを経由して跨線橋まで直通します。1番線へ出て右側には跨線橋への階段と上りエスカレーターがあり、この跨線橋を渡ると上り2番線京急川崎方面ホームおよび南口へ行けます。尚、トイレと多機能トイレは南口駅舎の改札内コンコースにしかありませんので、トイレへ行かれる際も跨線橋をご利用下さい。
尚、港町駅構内に売店・コンビニはありません。コンビニは北口駅前のタワーマンション「リヴァリエA棟」1階にあります。
 
 

こちらは港町駅のメインの出入口である南口です。北西を望む。
南口駅舎は2階建てで、改札口は1階にあり、2階は事務所です。東側に出入口があり、出入口前には飲料自動販売機が設置されています。
南口側には駅前広場がなく、出入口部分にわずかなスペースしかありません。バス停留所は約300m西の大師道(国道409号線)沿い、川崎競馬場前に設けられています。
 
 

南口駅前の様子です。東南東を望む。左手に南口駅舎があります。
こちらの南口駅前は古くからの住宅街になっています。駅前に商店はほとんど見られません。
約100m南(右側)には大師道(国道409号)が東西方向に延びています。その国道409号を渡った先には商業施設「マーケットスクエア川崎イースト」があり、その西隣には地方競馬(南関東)の川崎競馬場のスタンドがあります(港町駅から南西へ約350m)。港町駅は川崎競馬場への最寄駅です。
 
 

南口の改札口の様子です。西を望む。後方と左に出入口があります。
こちらは駅員が配置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、一番左が幅広通路です。左端には有人通路があります。
川崎競馬開催時は混雑するそうですが、このレイアウトを見ると今は大して混雑しないようですね…。川崎競馬場へは京急川崎駅や川崎駅からも徒歩圏内で、競馬開催日やWINS川崎開催日は川崎駅前から無料送迎バスが出ています。
改札口の左手前には自動券売機があります。
そして改札の先、右前方には上り2番線京急川崎行きホームがありますが、こちらも高低差があり、階段とエレベーターが設置されています。エレベーターは2番線ホームを経由して跨線橋まで直通します。2番線へ出て右側には跨線橋への階段があり、この跨線橋を渡ると下り1番線小島新田方面ホームおよび北口へ行けます。尚、トイレと多機能トイレは改札を入って正面にあります。
また、改札の右手前(改札外)、壁面には故・美空ひばりさんの楽曲「港町十三番地」の歌碑があります。歌碑には歌詞、美空ひばりの写真、手形、サイン、レコードジャケットなどが掲載されており、ボタンを押すと1コーラス90秒の音楽が流れるようになっています。そして改札内は音符のオブジェ、レコードの歴史や会社を紹介するパネルが設置されています。これは、駅北側に美空ひばりさんが所属していた日本コロムビアの川崎工場があったこと、また当駅周辺が同曲の舞台であるとされていることにちなんでいます(Wikipediaより)。
 
 

1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
京急の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています (KK 21)。
尚、京急の駅ナンバリングのイニシャルは全駅共通の「KK」で、付番方法は本線から支線へ進み、支線終点駅の次は本線に戻って…の繰り返しで順に振られています。ゆえに、「KK 20」は京急川崎駅になります。
また、当駅の読み方は「みなとまち」ではなく「みなとちょう」です。
そして、港町駅は1929年に臨時駅の「河川事務所前停留場」として開業しましたが、「コロムビア前駅(1932~1944)」→「港町駅(1944~)」と改称されています。
 
 

 

港町駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね東西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
右(北)が1番線で下り小島新田方面、左(南)が2番線で上り京急川崎方面・京急本線方面です。
ホーム有効長は4両分で、2020年11月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅はさほど広くありませんが狭くもありません。
上屋は1番線が京急川崎方(前方)の3両強分、2番線が全4両分に設置されています。下り電車は先頭車両の前扉、中央扉が上屋にかかりませんので、雨天時に京急川崎駅方面から当駅で下車される際は後方3両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。1番線の小島新田方(下写真右)には故・美空ひばりさんの楽曲「港町十三番地」の音符のオブジェが描かれています。
そして各ホームの中ほどには改札内跨線橋が設置されていて(エレベーター併設)、1番線側には北口駅舎・改札口が、2番線側には南口駅舎・改札口が、それぞれ設置されています。
尚、接近メロディは2013年より「港町十三番地」をアレンジしたものを使用しています。
写真は2枚とも1番線より京急川崎方を望む。
 
 

2番線より京急川崎方を望む。
この先、住宅街の中を西へ走りますが、やがて右へ急カーブしてからすぐに左へ急カーブすると右手の多摩川土手に沿って土手下を西へ進みます。電車は速度を落として走ります。そして箱根駅伝のコースにもなっている第一京浜(国道15号)をアンダーパスすると左へカーブしながら1949年に廃止された六郷橋駅跡を通過しますが、ホーム跡のような構造物を確認できます。その後は多摩川の土手を離れて市街地のビル街の中を西南西へ走り、正面に京急本線の高架橋が見えてくると左へカーブして本線高架と並走するようになります(大師線は地平を走行)、最後は本線沿いに設置されている留置線や本線からの連絡線と合流して、終点の京急川崎駅へと至ります。
 
 

2番線より小島新田方を望む。
この先、右手に古くからの住宅街、工場街を、左手に日本コロムビア工場跡に建てられたタワーマンション(リヴァリエ)を見て東へ走り、やがて左右に広がる味の素川崎事業所に挟まれた中を走るようになると程なくして鈴木町駅へと至ります。港町駅と鈴木町駅の距離は0.8kmと短く、肉眼で鈴木町駅ホームを確認できます。
 
 
あとがき
私が港町駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。駅はリニューアルされていて綺麗でした。南北に駅舎があります。南口側は古くからの住宅街で川崎競馬場が近くにあり、北口側は再開発による新しい街並みでマンションが立ち並んでいました。
 
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、京急本線の三崎口方面行き快特に乗り換えて京急川崎駅で下車します。さらに大師線の小島新田行きに乗り継いで1駅目で下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニが北口駅前に1軒あり、南口の約150m南にある「マーケットスクエア川崎イースト」内にスーパー「食品館あおば」があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店少なく、チェーン店は「マーケットスクエア川崎イースト」内の「幸楽苑」「はま寿司」くらいでしょうか。尚、川崎競馬場へ行かれる場合は場内に食堂・売店があります(営業日は要確認)。心配な場合は事前に用意しましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。京急大師線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は港町駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:京浜急行電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)