山陽本線の電車で厚狭駅へやってきました。ここから美祢線に乗り換えます。
7時34分発、長門市行き鈍行列車。JR西日本キハ120の単行。
ロングシートの車内は通学の高校生でいっぱいでした。全面かぶりつきを決め込みます。
定刻、発車。山陽本線と別れて進んでいきます。
美祢線は単線非電化、しかし、時刻表の地図を見ると地方交通線を表す青色ではなくて、幹線を表す黒色の線であらわされています。
これはかつては石灰石輸送の貨物列車が多数走っており、貨物収入があったため幹線とされました。しかし、現在は1~2時間おきにに単行の気動車が走るだけのローカル線です。
しばらく走ると、複線になっているところがあります。列車行き違いのために設けられた信号場です。
これは石灰石輸送の列車が多数走っていたころの名残であり、現在この信号場で行き違いをすることはないそうです。
少しずつ山中に分け入っていきます。
厚狭川に沿って山を登っていきます。
南大嶺駅に近づきます。
かつてはここから大嶺への支線が出ていました。
そして8時5分、美祢着。
8時12分まで停車します。
昔は踏切わたって島式ホームがあったようですが、現在は使われておりません。
美祢駅は美祢線の中心駅ですが、実質一面一線ホームだけの棒線駅になっています。
美祢駅を発車すると、雑草の中に赤さびた線路が並ぶ、広大な操車場が現れます。
かつてはここから宇部興産への専用線が分岐しており、石灰石輸送の貨物列車が走っておりました。
列車は山の中に入っていき
長門湯本駅が近づきます。
長門湯本8時40分着、ここで降ります。
長門市へ向かって走っていく列車を見送ります。
湯元温泉への玄関口らしく立派な駅舎がありますが、無人駅。
周囲は寂しく、温泉地らしさはありません。
駅前にひとつだけある商店も今は営業していません。
広域観光案内版だけは立派なものが設置されています。
では、湯本温泉のほうへ向かって歩いていきます。
前<<< 由布院温泉街 - カリバ旅行記
次>>> 大寧時 かぶと掛けの岩・姿見の池・盤石橋 - カリバ旅行記
≪過去レポート≫
≪タクロウ作成のサイト≫
鉄道唱歌の話
温泉の話
駅弁の話
古事記の話
古事記ゆかりの地を訪ねて