日本初の修学旅行用車両155系の運行が始まった4月20日は、JR東日本215系・相鉄12000系・JR九州883系の営業運転開始、越後線 出雲崎駅~地蔵堂駅(仮)開業による全線開通(1913年4月20日)、福岡市営地下鉄箱崎線が開業と様々な出来事がありました。
日本初の修学旅行専用電車で155系電車による、関東地区用修学旅行列車「ひので」・関西地区用修学旅行列車「きぼう」が、品川~京都・大阪・神戸で「集約臨」として運転を開始した日でもあります。(1959年4月20日)
今回も今日に纏わる鉄道出来事を紹介させていただきます。

【越後線 全線開通】
1913年4月20日に、越後線 出雲崎駅~地蔵堂駅(仮)が開業し、全線開通となりました。
JR越後線は新潟駅から柏崎駅を結ぶ32駅83.8Kmの路線です。
新潟駅から柏崎直通の越後線で柏崎駅まで2時間13分掛かりますが、同区間の距離が少し長いJR信越本線を利用した場合、快速列車で1時間40分、特急しらゆき号(上写真)で1時間16分と列車本数や利便性の面で越後線は・・・
そんな越後線は、越後平野や弥彦山などの原風景が楽しめる路線で、東日本では数少ない115系の聖地となっています。

【JR東日本215系】
1992年4月20日から東海道本線の遠距離通勤に対応した、着席サービスと並行する貨物線を活用した通勤ライナー列車「湘南ライナー」で営業運転を開始した215系は、前述の列車のほか「湘南新宿ライナー(現在のおはようライナー新宿/ホームライナー小田原)」で多くの通勤客を輸送できる様に、211系の2階建てグリーン車をベースに設計されました。
オール2階建て車両は、寝台特急「サンライズエクスプレス」(写真)で使用される285系のみに
10両編成4本製造された215系は、座席定員の増加を基本コンセプトにした両先頭車を除く全車が2階建車両で、普通車1両の座席定員は最大120名、1編成で1,010名です。
※211系先頭車定員142名(座席50名)
185系中間車座席定員68名
通路が狭く扉の数が少ない車両特性上、乗降時間がかかるため列車が遅れる事が多々あり撤退、211系(写真)などの近郊型車両が担当することに
「湘南ライナー」・「ホームライナー小田原」・「おはようライナー新宿」・「ホリデー快速ビューやまなし」などで活躍した215系、2021年3月ダイヤ改正で定期運用を終了しました。

【相模鉄道12000系】
2019年4月20日に、相鉄12000系の営業運転が開始しました。
2019年11月30日開業の相鉄・JR直通線の運用を想定し、車両の仕様は乗り入れ先のJR埼京線で使用されるE233系(上写真右側)と極力合わせられ、E233系ベースに製造された11000系と基本仕様は同一です。
朝〜日中と夜で色が変わる調色調光式LED照明、空気清浄機「ナノイー」、Wi-Fi接続サービス機器の設置、通常より座席を少し高くしたユニバーサルデザインシートなど、新時代の相鉄を象徴する落ち着いた内装となりました。
卵型の吊革や車内の一部に設置された鏡など独特な装備も
現在6編成が活躍中、今後も12000系を順次導入する予定です。

【JR九州883系】
1995年4月20日に、JR九州の特急車両883系が、特急「ソニックにちりん」の運用で正式な営業運転が開始しました。
1995年3月18日から4月9日まで暫定的に、特急「にちりん」の運用に充当された(私は暫定運用期間中に乗車しました)
夕方になると酒瓶やさきイカが散乱していた当時の日豊本線 特急のイメージを変えるべく登場したのが883系です。
(写真は当時の485系 特急「にちりん」)

「ワンダーランドエクスプレス」や「sonic 883」を持つ883系は、博多駅~大分駅間の特急「ソニックにちりん」を新設、急曲線の多い日豊本線のスピードアップを目的に、制御入り振り子システムを採用した車両で、カーブでは車体を傾けて制御する事で曲線部での高速運転が可能となりました。
787系(上写真)に引き続き、水戸岡氏がデザインしたこの車両は、「つばめ」とは印象をがらりと変え、遊び心満載の車両となっているのが特徴で、不必要ながらも不思議な形をしたものを敢えて取り付けられており、座席ヘッドレストにはミッキーマウスの耳みたいなものがついています。(車内写真無し / フィルム時代は撮影枚数に限りがありやたらと撮れなかった)
2005年からは、車体全体をブルーメタリックの塗装へ一新、室内もミッキーマウスの耳は残しつつ、落ち着きのある色彩に変更したリニューアル工事が進められ、全ての車両がリニューアルを終了しています。

【福岡市営地下鉄 箱崎線】
1982年4月20日に、福岡市営地下鉄箱崎線(2号線)中洲川端駅~呉服町駅間が開業しました。
地下鉄 箱崎線は、福岡県福岡市博多区の中洲川端駅から福岡市東区の貝塚駅を結ぶ7駅4.7Kmの路線です。
1986年11月12日に、箱崎九大前駅~貝塚駅間が開業し全線開通、貝塚駅では西鉄貝塚線(上写真)に乗り換えられるようになりました。

今日はこんな出来事がありました。
冒頭に述べた修学旅行列車は、明治時代から運転されていたようで、私が小学校6年生で日光へ移動教室(修学旅行)に行った時は、オレンジ色のボックスシートが印象的な167系(写真は169系で代用)でした。
冷房が効かない車内で、ガチガチのボックスシートに座りトランプや戦争将棋で盛り上がり、新宿駅停車中に見知らぬ男の子が車内の女子をナンパする・・・そんな移動教室だった私からすると、リクライニングが可能な185系が修学旅行列車となった若い方々が羨ましく思いますアセアセ

小学校6年生だった1987年当時は、国鉄分割民営化されて数ヶ月経った頃・・・34年経過しても修学旅行の思い出は以外と残っているものですねアセアセ

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム