中古のBトレを漁っていると、調子の悪い動力を積んだ車体に当たることがあります。
動力は貴重ですので、なんとか使えるように整備します。
整備するのはポケットラインチビ凸の旧製品動力です。
新動力リニューアルによる圧倒的走行性能により、旧動力はだいぶ見劣りします。
とは言え、さすがカトー製の安定感ではあるのですが、二軸集電の限界で、当鉄道の無理に曲げたカントやトミックスミニポイントの通過はかなりカクカクします。
モーター自体はカトー標準の安定したものに見えます。集電の課題としては、そもそもの車輪が少ないこと以外には、車輪の裏側に擦るように接している集電板、集電板と接して押さえつけられているモーター端子を調べてみます。
ポケットライン旧動力の集電板はシンプルな構造で、『 [ 』の形の銅板が2枚だけです。これがシャーシ上にレール状に配置され、下側に折れ曲がった2本の足の先が、車輪の裏に接します。ここの曲がり方や圧力を調整しつつ再組み立てしてみたところ、写真のように豆電球が点きました。この集電はまあまあ上手くいっているようです。
レール状の銅板を押さえつけるパーツは割れたり紛失したりしているので、瞬間接着剤で固定してしまいます。そして、モーター端子ともハンダ付けしてしまいます。
これで走るには走るのですが、安定度はいまいちです。
以前の記事にも書いた、車輪とレールの洗浄?に効果絶大の「集電促進剤LOCO」を車輪踏面と集電板と接する裏側につけて慣らします。
ギアにもカトーのユニクリーンオイルをつけたところ、だいぶスムーズになってきました。
※LOCOについてはこちらをご覧下さい↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/05/22/235025
たた、やはり限界があるようです。調子がいまいちな車両は運用から遠ざかることが多いので、思い切って根本治療をすることにしました。
それは、ジャンパ線で動力同士を電気的に繋いでしまうことです。
これにより、四軸集電(ゴムタイヤなし)、ダブルモーターによりかなり冗長性が確保されます。
二つを繋ぐことで走行性は飛躍的に改善しましたが、ジャンパ線の弾性によってS字などで脱線してしまいます。これはウエイトの乗せ方をいろいろ試して解決させました。
さて、問題はこれを何の車体にするかです。
重連限定運用、しかもチビ凸動力は車高が高いので機関車専用となります。
こういうことを考えるのが悩ましくも楽しく、延々と候補を挙げていきます。
●EF63、、、これは必ず重連運用となります。が、あまりにシーンが限定されてしまいますので、なかなか出番が無さそうなのが悩みどころです。
●EF64-0、、、ロクヨンの0番代と言えば、中央東線で重いタンクや貨物を高い確率で重連で牽いているイメージです。過去にはシュプール号なども重連で牽引しました。ただ、どうしても単独の運用も捨てがたく、ちがうものを考えることにしました。
●EF64-1000、ED75、、、これらもかなり重連のイメージが強いですが、単独運用もしたいのでやめておきます。
●EH10、、、ちょっと古すぎて、自分には活躍シーンがイメージ出来ないのでやめます。
●EH500、、、当鉄道的には新しすぎますが、かなり有力な候補です。これのために新品Nゲージを切るのは厳しいので、やるとしたら紙でフルスクラッチになるかも知れません。思ったより直線的なデザインで、手作りでも雰囲気が出せそうな気もします。
●EH200、、、知らないうちに中央東線や上越線の主役はこちらに移っていたようです。新型機関車はスマートな印象がありましたが、これはロクヨンなどの「山男」直系なのだと思います。
●DD51、DE10、、、本当は北斗星用のデーデーなどは重連固定仕様でよいのかも知れません。ポケットライン動力と形状が合わないので見送ります。
●DD14、、、2両連結の動力を眺めていて最初に浮かんだのは実はこれです。自作が困難なのと、作れたとしても極端に出番が少なそうです。
●EF71+ED78、、、結論としてはこれにしました。当鉄道的に赤い交流機を使う時はどうしてもED75が優先されます。わざわざEF71を使う時は板谷峠シーンにしたい時ですので、いつもトレーラー化したED78(もどき)をつなげていました。このコンビによる重連は、ブルトレも貨物も、たった2両の50系牽引にも使われていましたので、単独で使いたくなるニーズはあまりありません。
以前、EF71は貴重なバンダイ動力でN化していましたので、これを一つ捻出できる効果は高いです。またバンダイ動力単独よりも、今回の2両連結の安定度は高いので、より快適に遊べそうです。
※EF71についてはこちらをご覧ください↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/05/24/224357
車体をかぶせてみて構造を練ります。
2両連結部の弾性による脱線を防ぐために、前側だけに偏重して補重したりしました。
最近気に入っている工法は、内部ブロックをダイソーアクリル絵の具で塗ってしまうことです。白+黒+緑です。写真の色だと明るすぎて悪目立ちしてしまったので、暗く塗り直すことになりました。
次に固定連結部ですが、ポケットライン動力の先端でナックルカプラーをうまく首振りさせるのが難しく、Bトレ純正ドローバーを使いました。
Bトレブロックパーツのカプラーポケットを切り取ってシャーシに接着しましたが、ポリプロピレン製のブロックパーツはなかなかつかず、Gボンドクリアで無理やりくっつけました。
重連の外側に向く連結器も同じく首振り機構自作が難しいため、カトースカートASSYを使いました。
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