西武鉄道 西武秩父駅発行 ちちぶ34号特急券

西武鉄道では、10000系NRA(ニューレッドアロー)の車両を先代の5000系のレッドアロー塗装のラッピングでリメイクした「レッドアロークラシック」という列車を1編成運行させていますが、今月29日の運用を以って定期列車から引退し、その後1か月程度は臨時列車運用のみとすることを発表しました。


   (レッドアロークラシック 東伏見~武蔵関間にて)

レッドアロークラシックの引退は西武特急が誕生して以来の色の特急列車が無くなることであり、同社の特急列車誕生から50年が経過し、一つの時代が終わるような気がします。
レッドアロークラシックの引退に因み、数回に亘って同社の硬券特急券を御紹介していきたいと思います。


1回目は看板列車である、「ちちぶ」号の特急券を御紹介致しましょう。
1983(昭和58)年4月に西武鉄道秩父線の西武秩父駅で発行された所沢までのちちぶ34号の特急券です。


   

黄色せいぶてつどう自社地紋のA型大人・小児用の完全常備券になります。
当時、同社では特急券の機械発券が大変遅れており、西武秩父駅などの特急停車駅には完全常備の特急券が設備されていました。そして、前売ではない発行当日の利用の場合、乗車日の記入が省略されて発券されることが多かったように感じます。


   

こちらは1978(昭和53)年2月に発行された、同駅から池袋までのちちぶ14号の特急券になります。やはり完全常備券になります。13時22分発という昼過ぎに発車する比較的需要の少ない列車でさえ、完全常備券が設備されていたことになります。


   

こちらは、1990(平成2)年3月に池袋駅で発行されたちちぶ7号の小児専用券の完全常備券になります。小児用券は需要が少なく、大人・小児用券の断片を切ることで対応できることから完全常備券は口座数が少なく、比較的満席率の高い列車に限られていたようです。
この券は、列車(ちちぶ7号)が発車した後にコレクション用として発券して戴いたもので、乗車日欄にはゴム印で乗車日が捺印され、座席指定も「1号車234番席」といった数字で記載されています。


   

裏面です。「表記指定列車に限り有効です。」の注意書きと、社名および発行箇所名の記載があります。

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